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医師が臨床工学技士に医療行為をさせた?

千葉市の病院で心臓ペースメーカー交換の時に、医師が縫合の資格を持たない職種の人に皮膚縫合をさせたというニュースを先月(6月)に見ました。
市長が会見し、記事中では「1針」縫合と強調されていました。

しかし、7月14日に「1針のみにとどまらなかった」と市長が記者会見で訂正謝罪したらしいです。
「何針か縫合しようとしたけど、うまくできず、結局医師が縫合した」と。

縫合時の詳細が不明なので断定できないのですが、この臨床工学技士の方は「1針も縫合できなかった。あるいは、1針だけ縫合できてそれ以降はできなかった」のではないでしょうか。
とすれば、6月の1回目の会見も「嘘ではない」という事になります。(実際がどうだったかはわからないので、あくまでも推測の話です)

しかし、どちらにしても「資格のない」臨床工学技士に皮膚縫合させようとした医師は良くないですね。
医師は若い医療従事者に指導をする責務を負っていますが、それは法律・規則に則った上での話です。

ですので、若い「医師」に皮膚の縫合を任せることはあります。
でも、その際もその医師の技量を判断し、必要に応じて自分が指導・監督する義務もあります。

若い医療従事者を育てると言っても、職種ごとに役割も違い、規定もされています。

それを破ってまで、臨床工学技士に皮膚縫合をさせることは患者さんのデメリットになるだけでなく、臨床工学技士のメリットになる事もほぼ無いです。

言われた臨床工学技技士も、医師から言われて、断り難かったと想像します。
医師が軽率だったことは間違いないでしょう。

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