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医師が医療機器メーカーからの収賄容疑で逮捕。しかし、3年前は・・

国立がん研究センター東病院に勤務する医師が、医療機器メーカーから賄賂を継続的に受け取っており、逮捕されました。

その医療機器メーカーの医療材料を使うごとに1万円がその医師の懐に入っていたようです。

この話を聞いた時にまず思い出したことが「数年前にも似たようなことがあったな・・」という事です。

それは2020年に報道された慈恵会医科大学病院の複数の医師と、医療機器メーカー(1社)による贈収賄でした。

しかし、この時は逮捕されたという報道まではされませんでした。

今、ネット検索しても「その後のどうなったか」を見つけることができませんでした。という事は、逮捕されなかった可能性が高いと思われます。

では、今回は「なぜ逮捕されたのか?」

理由は大きく二つあると思われます。

①「国立」研究開発法人の職員(医師)だったから。
② 「医師個人(本人)」にお金が渡ったから。

まず①についてですが、国立研究開発法人は独立行政法人の一つで、現在は国立ではないですが、完全な民間企業というわけでもなく「公共性」が重要視されている法人です(元々は「国立」)。

ですので、職員(医師)はプチ国家公務員とでもいう立場の人だったわけで、私立である慈恵会医科大学の医師とはかなり異なると思われます。

②についてですが、今回はお金の流れが単純で、この医師個人に支払われたようです。

一方、2020年の案件では「親族の会社に」振り込むという手の込んだスキームが行われていたようです。

いずれにしましても、今回逮捕された医師は「明らかにやってはいけないことをやってしまった」と思います。

それに比べて2020年の件は、「下品だけど、グレー(黒ではない)」と判断されそうです。

私も法律に詳しいわけではないので、警察・検察がどのように判断されたのかはわかりませんが、どちらもまじめにやっている医療従事者や患者さんの信頼を裏切るような残念な出来事です・・

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