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AI医療機器は、日本の病院では稼げないから普及しない

先日このような内容の記事を見かけて、読んでみたところ深く同意してしまいました。

「企業が開発をしても、使う側(=病院)が儲からないから買わない」という事です。

使う側が買わないという事は「売れない」という事です。

医療現場に於いて、AIが有用な領域は「画像診断」と、以前から言われており私もその通りだと思っています。

今から5年前の2018年に私は同僚との飲み会で「今後、画像診断(CT・MRI)はAIで自動診断されるようになり、画像を読んで所見を記載する読影医は5年後にはいなくなる!」と豪語した記憶があります。

しかし、あれから5年経た現在も、日本の医療現場では読影医が活躍されています。

つまり私の予想は外れたという事です😅・・

なぜ私の予想は外れたか?

主な理由として、二つあると思います。

①AI機器を使用しても診療報酬の上乗せが無い(=病院が患者・保険者へより多く請求できるわけではない)ので、病院が買わない。
②AI機器が普及すると、仕事を奪われる医師(読影医)がいるため、中央社会保険医療協議会(中医協)が敢えて診療報酬に上乗せしない

です。

医療にかかわらず、日本の至る業界で起こっているであろう裏事情に見えます。

かつて世界のトップだった日本が、失われた30年の間に衰退していった要因と言っても良いのではないでしょうか?

既得権を守るために、新しい技術を認めないでいたら海外各国の後塵を拝していった・・」と。

医療業界に限らず日本のすべての分野において、「未来の事を考えられる人物がリーダーになっていくしかない」と改めて思いました。

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