編集プロダクションってどんなことしてんの?って話
★編プロのおしごと
僕の務めている「有限会社マイストリート」は編集プロダクション。
どんなことをしている会社かというと、出版社などから依頼を請けて、書籍や小冊子、記事原稿などを作って納品しているのです。
依頼内容や任される仕事の範囲はまちまちだけど、様々な出版社との繋がりもできるし、時にはアニメ制作会社や広告会社などからも仕事を請ける場合もあります。
いわゆる「下請け」のお仕事です。
あまり表立って名前が出るわけじゃないので、「編プロ」って何? みたいになってしまうのも仕方がないのです。編プロの闇と希望を描く川崎昌平さんの『編プロ☆ガール』がわかりやすくて面白いのでオススメです。
★小説など書籍の編集
僕の場合、宝島社から任されている仕事は、企画から構成、原稿依頼やデザイン依頼、DTPや校正者とのやりとりもまるっと行い、印刷用の納品データを渡すようになっています。
編集部とも定例ミーティングがあるので、一番密な関係ですね。
『このライトノベルがすごい!』も、いろいろな準備から各所連絡、原稿依頼やインタビュー、データまとめなどもすべてマイストリートで行っています。なんとか2020年を迎えて、最初の『このラノ2005』から15年経ったということになりますね(僕は『このラノ2013』から参加しています)。
著者から企画をいただいて、それを形にすることもあります。『不純文学』がその一つ。企画としても本のデザインとしても良くできたと思っているので、もっと売れてほしい……!
この他、原稿まとめや改稿、DTPでのチェックなど小説部分のみの編集で関わる場合があります。マイナビファン文庫さんはこの方式で請けています。
★アニメのパッケージ・ブックレット
アニメのBlu-ray/DVDのパッケージ制作も行っています。小説も担当していますが、アニメの『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』のBlu-ray BOXは外箱からブックレットなど、トータルでディレクション・ライティングをしています。
NBCユニバーサルさんのお仕事では、アニメのブックレット周りのみ担当してきました。
前の記事でも書いた『ごちうさ』を始め、『東京レイヴンズ』『うらら迷路帖』『ゲーマーズ!』などを担当しています。
がっつりと陰陽師に関わる呪術や真言を勉強したり、古今東西の占いを勉強したりと、作品に関わる周辺知識もいれて、ページ数の少ないブックレットの中でも楽しんでもらえるような企画を考えています。
★インタビューなど、記事執筆
雑誌などの記事執筆も依頼を承っています。
1月に発売された『イラストノート No.52』では3本インタビュー記事を担当しています。
『ドラゴンマガジン』でも記事を担当しています。最近だと『スパイ教室』のページを担当しました。これまでは『東京レイヴンズ』『対魔導学園35試験小隊』なども。弊社のライターとして別の者が『アサシンズプライド』『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』の記事を担当しています。
僕の場合はライトノベルやアニメなどが多いですが、マイストリートとしては歴史系や実用書、子供向け高齢者向けなど、いろいろ本を出しています。会社の実績を見ると、どれが岡田担当で、どれが社長担当かまるわかりですね。