適応障害とスタンプラリー

適応障害になってしばらく休職している。始めはうじうじしていたけれど、今は素直に労働から解放された喜びが大きい。

しばらくは何もする気が起きなくてずっと布団の上にいたけれど、最近は本を読んだり音楽を聴いたりと、元気が出てきた。個展が終わったばかりできっと暇であろうイラストレーターの友人を捕まえ、銀座のギャラリーを巡りをすることになった。

ギャラリースタンプラリーというものをやっているらしい。スタンプを集めると、集めた数によってプレゼント応募ができる仕組みだった。いつも覗くギャラリーは決まって3軒くらい。銀座の知らないギャラリーに足を踏み入れるのはなかなかハードルが高い。せっかくなのでこの機会に、知らないギャラリーをめぐりスタンプを集めることにする。

銀座を歩きながら、たくさんギャラリーがあるなあとは思っていたけれど、路面からは見えるところ以上に、ビルの上階、奥まったところにもたくさん隠れていた。こんなのスタンプラリーでもない限り見つけられもしない。ましては入れやしない。スタンプラリーの紙を印籠として掲げ、格式の高そうなギャラリーにも踏み入るのはワクワクした。

そんなでスタンプを集め、最上級プレゼント抽選応募資格を手に入れた。「スタンプラリーで来ました」というと、「ああ、あのスタンプラリー!」と今久しぶりに思い出しただろうギャラリースタッフさんの様子から、なんとなくこれは勝てる勝負なのではという予想はしていたけど、私も友人も、予想通りまんまと抽選が当たってしまった。

というわけで、国際映画祭の開会式と、能を観に行ってきます。
なんだか急に文化的な生活。
休職中の身で、という引け目が2%くらいあるけれど、素直に楽しみ。


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