恋人の残り香を嗅ぐか、嗅がないか
この世界には2種類の人間がいる。
恋人の残り香を嗅ぐ人間と、嗅がない人間だ。
恋人の残り香を嗅ぐ機会はそう多くない。
でも、
寒い日に自分のマフラーを恋人に貸してあげたときとか、
恋人の持つスウェットを借りたときとかに、
残り香チャンスが到来する。
このとき、人は大きな分岐点に立つことになる。
わたしの持論では、嗅ぐ人間は、必ずいつも嗅ぐ。
残り香チャンスを逃しやしない。
そして、嗅がない人間は、決して嗅がない。
嗅ぐという発想がないのだ。
わたしはもちろん、嗅ぐ側の