【作曲理論】2023年までの音楽シーンの流れ〜Z世代編アーティスト〜

今回は音楽シーンのZ世代アーティストの分析をしたいと思います。時代背景的な解説はあるものの音からのアプローチした分析は珍しいと思うのでそこから紐解いていこうと思います。

①エモ+恋+Ⅳ Ⅰ Ⅴ Ⅵm系、Ⅵm Ⅳ Ⅴ Ⅰ系

2019年〜TikTokで恋愛の歌が流行していた記憶があります。歌詞の内容も恋愛で叶わない恋でエモい世界観を演出するのが多く見られました。
そこで代表的な楽曲だったのが「ドライフラワー / 優里」「ヘビースモーク / にしな」「W / X / Y 、Myra、/ Tani Yuki」この辺りの楽曲も共通したコード進行が多いです。Ⅳ Ⅰ Ⅴ Ⅵm系、Ⅵm Ⅳ Ⅴ Ⅰ系
シンプルで使いやすくキャッチーなので他の楽曲でもたくさん使われていました。なので僕は音楽を始めたばかりの生徒さんにはこのコード進行を題材にレッスンしていた記憶があります。


②絶望+踊ろう+Ⅳ Ⅲ Ⅵm系+マイナーメロ

そしてコロナ期に入って少ししてから(以前の記事で紹介した)「NIGHT DANCER /  imase」「Overdose / なとり」これは同じⅣ Ⅲ Ⅵm系のコード進行+マイナースケールの組み合わせと解説しました。ボカロ等のニュアンスも取り入れる器用な才能を持つ若いアーティストが出てきた印象でした。
歌詞の内容も変わってきてコロナ期に希望が見えなかった若い世代なりの「絶望だけど、でも踊ろう」的なニュアンス。ちょっとした夜のエモ感は以前のシティポップトレンドからくる脈略かなあと思います。
NIGHT DANCERが大ヒットした韓国でもこのコード進行が流行っていました。(余談ですが、この雰囲気で曲作りをしたいけど飽きさせない展開をしたいときはメインは二拍ずつでコードチェンジして緩やかなセクションを表現したいときは一小節ずつでコードチェンジする手法はおすすめです。)
「fake face dance music / 音田雅則」もそうですね。この楽曲リリース前から彼の楽曲を聞いていたのですがそれまではどっちかというと①で解説した楽曲作りをしていたので驚きました。何でも作れちゃうんだなあと感心してました。


③アップデートしたエモ+恋+Ⅳ Ⅰ Ⅴ Ⅵm系、Ⅵm Ⅳ Ⅴ Ⅰ系
この②の流れが続くのかなあと思っていましたが
最近インパクトを残した「晩餐会 / tuki.」
弾いて分析してみると①の影響を受けたコード進行のニュアンスを感じました。
食事を比喩表現に使った悲しめのストーリーを描いてますね。
このような歌詞表現を使う時って作曲する側としては勇気いるのですがしっかり作品に落とし込めているのが凄いですね。


まとめ

こうして動画のサムネ並べてみると映像のフィルターも似てますね。これから作曲する方に少しでも参考になったり、音楽って面白いなあと感じてもらえたら幸いです。またこのような分析コーナー書いてきたいと思いますので応援よろしくお願いいたします。





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