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モノを書いて生きていく

ユーチューブを見た。千葉雅也さんと経営コンサルタントの対談。これがすごく良かった。浅田彰の「逃げろや逃げろ」だけじゃなくて、逃げても、実力はつけないといけないという話。自己啓発的な話なんだが。千葉雅也のいうように、新自由主義を一緒くたにダメと言うのも極端で、自分の力で生き抜くということを言ったのはよかったよねと、僕も思う。

僕も会社を辞めて、逃げたわけだが、でも生き残る、生き抜くためには自分の力が必要だ。モノを書いて生きていきたいと思っている。だから、文章修行と思ってこの私信もやっている。モノを書けるようになるためには、とにかく書くしかない。どんな文章修行の本にもそう書いている。とにかく書くしかないのだ。

だから、僕は書く。私信も書くし、記事も書くし、論文も書く。書いて書いて書きまくる。そうやって生きていこうと思う。その先には、何かモノを書いて生きていく人生が待っていると思う。待っているというか、すでにもうその人生を歩んでいる。モノを書いている。僕は生きている。それでいいじゃん、と思う。

幸い、読んでくださる方がいる。読者がいる。仕事をさせてくれる編集者がいる。ありがたいことこの上ない。会社から逃げて、そのことに気づいた。必要としてくれる場所、人はいるのだ。大切にしてくれない職場なんかにしがみつく必要はない。逃げてよかった、と心の底から思う。

休職を続ける選択肢もあったわけですが、自分を大切にしてくれなかった組織にそれ以上所属するのは僕のぎりぎり残ったプライドが許さなかった。それなら自分の力で生きていこう、その力をつけよう、と思った。まだいろんな人の助けを借りている状態ですが。自分の力をつけたいと強く思います。

これはまあ確かに新自由主義的な発想かもしれない。でも、自分を一度大切にしてくれなかった組織におんぶに抱っこされるのは、僕の尊厳(?)が許さなかった。プライドは少し残っていたわけです。だから、なるべく、自分の力をつけて、自分の力で生きられるようになりたい。これからの目標です。決意表明です。

リベラル界隈では、新自由主義はほとんど「バカ」と同じくらいの意味に使われていますが。個人をエンパワメントする側面もあると思います。少なくとも、僕はいまではとても「新自由主義的」に読める浅田彰の『逃走論』を読んで、すごくエンパワメントされました。

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