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ジョブ・クラフティング②〜定義と考え方〜


ジョブ・クラフティングを学ぶ理由については、以下の記事を読んでいただきたい。


今回は、ジョブ・クラフティングの概念の概要を掴んでいきたいと思う。

ジョブ・クラフティングとは

ジョブ・クラフティングは、Wrzesniewsk & Duttonによって提唱された概念で、「課題や対人関係における従業員個人の物理的又は認知的変化」と定義されている。

定義は難しいが、つまりは、「仕事のやり方、仕事の捉え方を変化させよう!」というものである。

3人の職人の違いから本質を捉える

ジョブ・クラフティングの本質を理解するために、ピーター・ドラッカーによる「3人の石工」の話がよく用いられている。
同じ作業をしている3人の取り組み方の違いから捉えるものである。

1人目:「親方の指示でレンガを積んでいる」
2人目:「レンガで堀を作っている」
3人目:「お祈りするための大聖堂を造っている」

この3人は、「レンガを積む」という作業は客観的に見たら同じだが、その仕事に対する取り組み方が異なる。
1人目は、親方の指示という上からの命令で受動的に作業している。2人目は、親方の指示ではないものの、仕事として堀を作っているに過ぎず、そこに個人的な目標はない。
一方、3人目は、「お祈りをする」という個人的な目標を持って、大聖堂を作るために、作業をしている。

この3人目の取り組み方が、「ジョブ・クラフティング」である。


つまり、仕事といっても「上から指示されたから」や「仕事としてやらないといけないから」という受動的に仕事をするのではなく、「看護師がやりがいを持って働き続けることのできる環境をつくるために仕事をしているんだ」といった、個人としての目標を持って能動的に仕事へ取り組むことが、ジョブ・クラフティングの基本的な考え方である。


仕事はめんどくさいものだ、と捉えていたらいつまで経っても仕事が楽しいと思えるようにはならない。そして、環境が悪いから楽しいと思えないのだ、と環境のせいにしていても仕事は楽しくはならない。


自分が主体的に変革して、仕事を楽しくする。仕事を楽しく捉え直す。


このように仕事に対して向き合うことが、人生をよくしていくためには必要なのだろう。

次回は、ジョブ・クラフティングのアプローチについて、お話していきたいと思う。

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