かめむしくんごめんね

昨日、スキップして帰ったら、玄関の前で、

グシャ

ってなって、

「?」

どんぐりでも踏んだかなと思って振り返ると、歩いたと思われるところにカメムシがいた。

うん、しっかり見なくてもわかる。
これは、踏んだわ。絶対踏んだ。
カメムシ踏んだ。

靴を履いていたので、臭い匂いも感じなかったけど、
グシャって踏んだ時の感覚だけ、足に残っていた。

そして、動かない小さな黒い点を見ながら、

今自分の足で、生き物の命を絶命させてしまったんだな、と思った。

かめむし君は、その場にいただけだ。
私が、足元に気をつけずに、帰宅してからのあれこれを想像していたから、事故が起きたのだ。

これが、運転ならば、歩行者との衝突事故だ。私は、免許剥奪か、無事に逮捕されちまう。

踏んだ時の グシャ の音は、かめむし君の最後の叫びだったのかもしれない

そう思うと、申し訳なくて、戻らない命に
「ごめん、ごめん」
しか思えない自分が愚かに思えた。

私より後に帰ってきた父に、家の前にカメムシいたか聞いたら、
「なんか、一匹だけ床にいたよね」
と言っていた

確かに、かめむし君はご臨終していた。

台風の前に、かめむし君を殺してしまった。
せめてもの罪滅ぼしで、ノートにかめむし君への懺悔をかく。

もう少しで家を出るんだけど、(風で飛ばされていなければ)
まだ事故現場があるだろう。
それを避けて家を出るのが、とても怖い。

もーー!今年はかめむしが多い!

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