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祝・ドラマ化! ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』(No. 902)

考える人 メールマガジン
2021年2月18日号(No. 902)

祝・ドラマ化決定!
ジェーン・スー『生きるとか死ぬとか父親とか』試し読み公開!


「マイ・フェア・ダディ! 介護未満の父に娘ができること」を連載中のジェーン・スーさんの著作『生きるとか死ぬとか父親とか』がドラマ化されます!

ジェーン・スー役は吉田羊さん、父上役は國村隼さん。2021年4月9日深夜0:12より(毎週金曜日)、テレビ東京『ドラマ 24』で放映される予定です。

この〈普遍にして特別な家族の物語〉の試し読みを掲載!

原作は今月下旬に新潮文庫版が刊行されます。

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 2002年7月4日、季刊誌「考える人」創刊。前月の30日には日韓ワールドカップが閉幕、その狂騒の余韻がまだ色濃く残る時期に「plain living, high thinking」を掲げる雑誌が誕生しました。
 表紙を飾るのは、ジャン=ジャック・サンペによるイラストレーション。フランスの田舎でしょうか。レンガ積みの家の前には、2本の大木が聳え立ち、その木陰で住人が何やら手作業をしています。夏刊行の雑誌らしく、青空と緑のコントラストが印象的な絵で、そこにはゆったりとした時間が流れています。
 タイトルのとなりには、イラストレーター・坂崎千春さんによる椅子のシンボルマーク。「じっくり座ってものごとを考えましょう」という雑誌のメッセージを端的にあらわしています。
 ページをめくってみましょう。
 巻頭特集は、「田園都市とイギリス人」。養老孟司さんがイギリスのレッチワース、ウェリン・ガーデン・シティ、ハムステッド・ガーデン・サバ―ブと3つの街を訪ね歩く。そして、4歳の時の最初の記憶から、少年時代、解剖学にのめり込むきっかけ、東大を退官するまでを振り返るロング・インタビューも掲載。養老さんが大ヒット作品『バカの壁』(新潮新書)を刊行するのは、約1年後のことです。
 特集の前には、今森光彦さんによるグラフィック連載「里山の匂い」。ここでも青と緑のコントラストが印象に残ります。終盤には、再度カラー・ページが配され、1996年に取材先のロシアで熊に襲われ急逝した星野道夫さんの幻の写真集「カリブーの旅」や写真家・岩合光昭さんがホッキョクグマを撮影した「海の熊」が掲載されています。
 240ページのうち、はじまりとおわりの計80ページにカラー・ページが配される構成。この構成こそが、季刊誌「考える人」の最大の特徴ではなかったか。文芸誌や総合誌、論壇誌にはない、目に鮮やかなグラフィック。そこでは樹々や土の匂い、動物や人間の営みが写真によって饒舌に語られています。
 なるほど。雑誌にとってグラフィックはかくも大事なものなんだな――。
 創刊号を手に取って、そんな間抜けな感想を今さらながらいだいた私は、それまで所属していた写真週刊誌(写真のクオリティ以前に、対象が“撮れてるかどうか”が勝負でした)とのギャップに戸惑い、「これは180度感覚を転換させなければいけないな」とわかったようなわからないような顔をしながら、夜の街へと出撃したのでした。(つづく)

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