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今井むつみ×高野秀行《言葉は「間違い」の中から生まれる》(No.1012)

考える人 メールマガジン
2023年6月8日号(No. 1012)

「同姓同名」をめぐる新連載がスタート!
――編集長のイチオシ

それが有名人だったり、身近にいる人だったり、自分と同じ名前の人を見つけると、何となく親近感を覚えてしまう――誰しもそんな経験をしたことがあると思います。

しかし同姓同名の人間を一堂に集めて、ギネス記録に認定されたのは、この人だけでしょう。

2022年10月、渋谷に集まった178人の「タナカヒロカズ」さん。それまでアメリカの「マーサ・スチュワート」が保持していた164人の記録を破り、「同姓同名の最大の集まり」としてギネス記録を達成。その「ほぼ幹事」をつとめる田中宏和さんの新連載「#タナカヒロカズを探して」がスタートしています。

田中さんは、29年前に同姓同名の面白さに気づき、「タナカヒロカズ運動」を設立。オリジナルソング『田中宏和のうた』を製作するなどのユニークな活動を続けてきました。その成果がギネス記録なのですが、その後、東欧に思わぬライバルが出現。はたしてどうなる……!?

同姓同名という「名前の不思議」に当事者が迫る、かつてないノンフィクションをぜひお楽しみください。

(編集長・金寿煥)(「波」2023年6月号より)

対談 今井むつみ×高野秀行
言葉は「間違い」の中から生まれる

「言語はジェスチャーゲーム(言葉当て遊び)のようなものだ」という画期的な見方を提示して話題になっている『言語はこうして生まれる』(モーテン・H・クリスチャンセン、ニック・チェイター著)。

本書にいち早く反応したのが辺境ノンフィクション作家の高野秀行氏。世界の辺境を訪れて25以上の言語を実践的に習得してきた経験を『語学の天才まで1億光年』として昨年上梓した高野氏は、自らの言語観が本書と非常に近かったことに驚いたといいます。

そんな高野氏の言語習得にかねてから注目していたのが慶應義塾大学SFC教授の今井むつみ氏。本書の原著者とはお互いの研究に刺激を受けてきた仲で、共通するテーマに取り組んだ『言語の本質』を出版、話題になっています(秋田喜美との共著、中公新書)。

この度、高野氏と今井氏の対談が実現。3冊の本を題材に、言語について縦横に語り合いました。

前篇 AIは「ジェスチャーゲーム」を知らない

後篇 オノマトペから言語が発達した?

第11回河合隼雄物語賞・学芸賞決定

2023年6月6日、一般財団法人河合隼雄財団の主催(協力:新潮社)による「河合隼雄物語賞」「河合隼雄学芸賞」の第11回選考会が開催され、授賞作が決定しました。

◇河合隼雄物語賞

吉原真里『親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語
(2022年10月刊行 アルテスパブリッシング)

◇河合隼雄学芸賞

國分功一郎『スピノザ 読む人の肖像
(2022年10月刊行 岩波新書)

授賞理由や受賞のことばはこちらをご覧ください。

アクセスランキング

■1位 早花まこ「私、元タカラジェンヌです。」
第1回 早霧せいな(前篇) コンプレックスだらけ。でも、心は強くしていけるぜ!

■2位 今井むつみ×高野秀行「言葉は「間違い」の中から生まれる」
前篇 AIは「ジェスチャーゲーム」を知らない

■3位 村井理子「村井さんちの生活」
歯医者に行くだけなのに

最新記事一覧

■田中宏和「#タナカヒロカズを探して」(6/7)
4. 別の田中宏和とのファースト・コンタクトという奇跡

同姓同名年賀状を送り続けているうちに、糸井重里さんから連絡があり、「ほぼ日」の一日編集長を務めることに。それが縁で、ついに別の「田中宏和」さんとご対面!

■滝口悠生「考える四季」(6/8)
日記を読むおもしろさ

近年、多くの人が日記を書き、出版する「日記/日記本ブーム」が起こっています。

その中心人物とも言えそうな作家の滝口悠生さんに、日記の魅力を、特に「読む」ことに焦点を当てて、綴っていただきました。

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