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スピードとナイフ

大きな流れによる避けられない別れって、いくら心で否定して繋ぎ止めようとしても関係は終息へと向かっていく他ない。

同じペースで同じような人生の課題を乗り越えてきた長い付き合いの親友と、ある時からペースが合わなくなってしまった。
色々揉めて、でもお互いに友達でいたいと思っていたから関係を立て直そうとしたけどやっぱり無理だった。

最後に会った時に、有線から流れてきた私の好きな曲を、彼女は全くそうとは知らず「私この曲嫌い」と言った。その出来事ほどこれから起きる避けられない別れを表すものはないなと、その時はっきりと分からされてしまった。


ザ・クロマニヨンズのスピードとナイフの一節

「変わらないものなんて何一つないけど
      変わるスピードが違ったんだな」

当時それを聴いてた自分は、自分にもいずれそういう関係の人が現れてこのような別れをするのだろうかとぼんやり考えてたな。

「並んだ二つの部屋 別々の扉がある」

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