見出し画像

# 業種別シリーズ 建設業支援中小建設業を助けるために知っておくべきこと



**はじめに**

2023年3月に発表された『業種別支援の着眼点』って知ってますか?これは金融庁が依頼して作られたもので、中小建設業を支援する際に役立つポイントがギュッと詰まった資料なんです。今回は、その内容を噛み砕いてわかりやすく紹介します。

**1. 建設業の決算資料で見ておきたいポイント**

建設業って、売上総利益や売上原価がすごく重要です。特に中小の建設業者さんだと、多くの工事を手掛ける余裕がないことが多いんです。だから、どの工事でどれくらいの利益が出ているかをしっかりチェックするのが大切なんです。また、固定資産台帳という資料も見逃せません。これには会社が持っている機械や車両の情報が載っていて、これを見ればその会社の工事の様子がわかるかもしれません。

**2. 実際に会社を訪問する時に注目したいこと**

会社を訪問する時、どこを見ればいいのか迷いますよね。ここで注目したいのは、会社の工事のやり方や、どういう工事を受注しているかってことです。たとえば、会社全体で材料を仕入れて管理しているのか、それとも現場ごとに任せているのかで、工事の進め方がかなり変わってきます。また、官公庁からの工事が多いのか、民間の工事が多いのかでも、会社の営業スタイルや地域での強みがわかってきます。

**3. 将来の成長の可能性をどう見るか**

建設業の会社を支援する時には、その会社の将来性を見極めることも大事です。中小企業の場合、外部の環境に影響を受けやすいので、特に予算管理や原価管理がしっかりしているかがポイントです。また、新しい技術や低コストな工法への投資、人材不足への対応なども重要な要素です。最近では、ITやドローンを使った工事が注目されていますが、こういった技術に対する関心度も成長の可能性を見極めるポイントになります。

**4. 実際の支援事例から学ぶ**

例えば、突然代表が亡くなってしまった会社や、ずさんな経営が続いていた会社を支援した例があります。これらの会社に対しては、まず内部の管理体制を整えるところから始め、現場と管理部門のコミュニケーションを改善することで、会社全体の事業性を高めました。支援の結果、工事の採算が改善され、短期的に黒字を達成することができたという成功例もあります。

**おわりに**

中小建設業の支援って、決して一筋縄ではいかないものです。でも、会社の特徴やその時々の状況に合わせてアプローチを変えていけば、きっと良い結果が得られるはずです。金融機関としても、企業の現状をしっかり理解し、適切な支援を行うことが求められています。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?