見出し画像

ハイフレックス授業の設備について考えること

今年度から、積極的に対面授業を再開するにあたり、一方でコロナ禍で教室に来れない学生も一定数いることを想定し、ハイフレックス(教室からの参加者とオンラインの参加者両方が同時に参加できる授業形態)前提の授業の準備が必要不可欠でした。ビジネススクールではディスカッションベースの授業が多い。そうするとハイフレックスで一番大事なのは、映像以上に音声になります。教室の学生の全ての発言をマイクでスムーズに拾って、それを遠隔に配信し、遠隔の参加者の発言を教室のスピーカーでスムーズに流す仕組み。特に難しいのはマイクです。どうやって、教室の学生の声を集約するか。教室の拡声マイクを使おうにも、ソーシャル・ディスタンス前提で座ってる席に距離があるし、マイクの受け渡しには感染リスクがある。

そんな中で、どんな機材があるのかをこの半年間、勉強していました。たまたま2020年度秋Q「技術・オペレーションのマネジメント」を履修していた辻さんが、マイクのプロフェッショナル、ということで、色々教えていただきました。

僕もこのプロセスの全てに携わった訳ではないので、僕が知っている限りの範囲で、メモ書きとして、どんな機材があるのかのご紹介をしておこうと思います。

天井マイク

遠隔会議でも同様ですが、広い部屋での何人もの人が発言する場合には、天井マイクが有効だそうです。このマイク、数十万の上の方くらいするそうですが、70人くらい入る円形の教室であれば、天井マイクが便利とのこと。天井マイクは全方位ですが、話している人を感知し、その方向に限定して集音することができます。また声以外のノイズはキャンセルしてくれる仕組みになっているそうです。

https://www.clearone.com/bma-360

続いて、もう一つ重要なのが、エコーキャンセラー。Zoomでのリモートからの音声がスピーカーから教室に流れるので、その音声を教室の集音機器ではキャンセルする必要があります。

https://www.clearone.com/converge-pro-2-128t-0

授業でPCをプロジェクターに繋ぐだけですぐにZoomに接続できるような設備としてZoom Roomsによる専用機器も便利です。

工事の風景

図5

図6

図7

図8

図9

完成した教室の様子

図1

図2

図3

図4

今回のこの教室の設計には、メディアプラスさんにお世話になりました。僕自身はこの業界に全く詳しくなかったのですが、この業界に詳しい人に聞いてみたら、昔からマイクの輸入販売をやっている老舗とのこと。確かに、知識も技術力もさすがだと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?