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フライパンで焼き芋を作ろうとしたら、焦げたしお腹いっぱいになっちゃった話

「焼き芋」ってあるじゃないですか。甘くておいしいですよね。
秋の定番の食べ物として根付いています。 全然冬に食べても美味しいです。
その焼き芋を、僕がふと食べたくなった時の話です。

焼き芋を焼くとなるとまず思い浮かべるのは『焚き火』です。
幼少期の頃には誰もが、意味も漢字も分からずにただ響きだけで歌っていた『落ち葉焚き』ですね。
僕は焼き芋を食べたいので、焚き火を準備しなければならなくなったのですが、うちはただの賃貸アパート。甲乙の間で貸し借りをしたものです。家の中で焚き火なんてしたら、大の大人(甲)に僕(乙)は怒られ、不動産会社を介して賃貸契約を解消され、本当にお外で焚き火で暖を取る生活を余儀なくする羽目になります。 そうなれば焼き芋し放題ですが、そんなこと願っても叶ってほしくはありません。どうにか焚き火無しでできないでしょうか。

ふと、職場のガスストーブの上にアルミホイルに包まれたさつまいもが置いてあることに気がつきました。どうやら、ガスストーブで発生する熱を利用して焼き芋を作ろうということみたいです。 この手があったか、スーパーエコロジカルだぜ、と思いましたが、自宅にはガスストーブもなければ、お金持ち一軒家にあるような、おばあちゃんがユラユラしながら編み物をする用の大きな暖炉もありません。僕は家で焼き芋を作れないのでしょうか。

我が家にある「ものを温めることができるもの」は、「IHクッキングヒーター」だけでした。 火力は弱いけど、多分これはいけるだろうと、僕の焼き芋作りの幕開けです。IHクッキングヒーターとフライパンで、焼き芋を作りましょう!

早速スーパーに行き、大きめのさつまいもとうす塩味のポテトチップス(さつまいもができなかった時に食べる用)を買い、自宅に戻りました。 自宅に戻ると、まずはその日の夜ご飯を作り始めました。焼き芋の前に夜ご飯を食べます。 そして、お米が炊き上がるまでの間、暇だったのでポテトチップスを食べました。美味しかったです。

ポテトチップスと夜ご飯を食べ終えたところで、待ちに待った焼き芋作りの始まりです。しかし、ここで気づくことがあります。

アルミホイルがありません。 焼き芋といえば、アルミホイルに包まれてるのが定番です。 というか、包んで蒸らすんでしょうねおそらく。 我が家にはそんな物ありませんでした。一人暮らしにアルミホイルなど不要。
(全然関係ないですけど、おむすびってアルミホイルに包まれているよりもラップに包まれている方が美味しそうですよね)

しかし、僕はもう立派な大人。住民税はおろか、所得税だって納めています。こんなことでは焦りません。 代わりに、「これ敷いたら魚とかおもちとか焦げずに焼けるよ的なシート」が偶然あったので、それでさつまいもを包みました。 見た目がアルミホイルに似ていたのでこの度採用となりました。 フライパンに『焦げないシート』で包んだ芋を入れ、蓋をしてしばらく放置しました。

聞く話では、ガスストーブで作る場合、15分くらいで完成するみたいです。 そこでIHで温めたまま、まずは15分ほど放置しました。 15分後、ホイルを開けてみると、少しだけいい匂いがするかなってくらいでした。 まだまだお芋サイドは余裕の表情です。 さすがに、ガスストーブの熱さには敵わないかと思い、 僕はもっともっと放置することを決めました。

ここで一旦シャワーを浴びにお風呂に向かいました。IHなので、目を離しても平気か?という気持ちからの行動です。 そこから30分後くらいでしょうか。再び芋とのご対面です。 蓋を開けると、結構良い匂いがしてきました。 しかし、皮に包まれた芋の中身を知る由もありません。 たまに料理上手な人が、竹串なんかでプスッと刺して、火の通り具合を確認していたのを思い出しました。竹串は無いので箸で刺してみましたが、特に何も分かりませんでした。 結果として、芋に大きな穴を二つ空けただけでした。

結局1時間くらいでしょうか。ずっと放置して、フライパンから取り出し、食べてみました。 すると、なんとちゃんと完成しているんですよね。完全に焼き芋です。 甘々の甘んま甘んまです。 これは大成功だと思い、二口目を食べた矢先、ある思いが生じました。

「あれ?もしかして僕、お腹いっぱいだね?」

そうなんです。お腹がいっぱいなんです。 胃の中の本日の夜ご飯が、申し訳なさそうな顔でこちらを見ています。 胃の中のポテトチップスがこちらを見て不敵な笑みを浮かべています。 そんな時に限って大きめの芋を選抜しているので、大変な思いをするわけです。

しかし、「焼き芋は熱々で食べないといけない」という焼き芋界のレギュレーションもあるので、ここから完食にむけて、苦闘していました。美味しいんだけどね。

お家でも焼き芋、案外できるんですね。みなさんもぜひ作ってみてはいかがでしょうか。 ちなみに、ホイルから芋を全て取り出すと、ホイルの内側が完全に焦げていました。 いや焦げないんじゃないんかい。

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