かねしげのエッセイ

YouTubeチャンネル『高校物理の解説授業「かねしげの物理」』を運営しています。 高…

かねしげのエッセイ

YouTubeチャンネル『高校物理の解説授業「かねしげの物理」』を運営しています。 高校の理科教員であり、現場ではYouTube動画を活用した反転授業を展開しています。 YouTubeの動画の中で書いていた「概要欄エッセイ」を、noteにも掲載していきます。

最近の記事

  • 固定された記事

【検証】サザエさんの血液型は公式設定がされているのかを探究してみた中学理科教員

中学理科の授業にて『生物の遺伝』を扱う単元があります。そこでは、異なる遺伝子対をもった生物同士が交配をすることで、子にどのような遺伝子対が顕われるか、を学習します。 そちらの単元の授業をするにあたり、良い学習教材は無いかと調べていた時に、あるサイトに出会いました。 愛媛県今治市にあります『Science Lab 冨田塾』さんのHPを発見しました。そこでの事例として、サザエさん一家の血液型から遺伝の法則を理解しようとするものでした。 そちらの記事によれば、サザエさんの家系

    • 砂の付いたおにぎりを食べる幼稚園児

      みなさんはどれくらい、昔の記憶が残っていますか。 人間とは良くも悪くも、忘れる生き物。 だからこそ、より良く生きていけるとも言われています。 辛かった記憶というのは、いつまでも心の中に残っているように感じます。 でも、その大半はいつか忘れちゃうんでしょうね、きっと。 そういう僕は、一昨日食べた晩御飯を思い出せないくらい、記憶力が弱々です。 そして、ふと思いました。 「自分が覚えている、一番古い記憶って何だろう。」 最近考えてみた結果、思い出せた最古の記憶を書き記

      • 中学理科の教材研究をするカプセルマン

        中学校理科における定番の生徒実験として、『太陽の1日の動きを観察する』というものがあります。『ペンの先の影がちょうど真ん中に来たところで印をつける』という文章に懐かしさを覚える人もいるのではないでしょうか。その実験において使用されるのが、『透明半球』という道具になります。あ、私は理科の先生です。 どのようなビジュアルの道具かは説明が不要なほどに完璧な名前なんですね、これ。その名の通り、透明な半球なのです。ギリギリ「卵の殻みたいに、中は空洞?それともぎっしり何かが詰まっている

        • 人里離れた街の『嘘』の祭りに迷い込んだけど、屋台飯をわんぱく食べできて幸せだった時の話

          ある日曜日、午前中にちょっとだけ仕事をして程よく疲れた後に、お昼ご飯を買いに行こうと車に乗りこみました。 時間のゆとりもあったので(せっかくならいつもは行かない、ちょっと遠くのスーパーに行こうかな)と思い、普段は通らない道を運転し、途中にスーパーがあればそこで買い物をすることにしました。 その後、運転開始10分くらいで山道に入ってしまい、全くスーパーの気配も無い道をウネウネ、ガタガタと運転する羽目になりました。 それでもしばらく運転を続けていると、とある小さな町に出ました。

        • 固定された記事

        【検証】サザエさんの血液型は公式設定がされているのかを探究してみた中学理科教員

          スーパーマーケットで見られる『商品が別の棚に置かれている』という風景は、人が罪悪感と怠惰との間で揺れた葛藤の足跡

          僕の好きなものを一つ紹介したいと思います。 それは『スーパーなどで、元々あるべき場所に置かれていたのに、違う場所に置かれてしまった商品たち』です。 文章にするとなぞなぞみたいになって訳がわからなくなったので、詳しく説明します。 例えばあるお客が「一度カゴに入れたけど、やっぱこれいらないなぁ」と感じたとしましょう。皆さんも一度ならず何度もこういった気持ちにはなったことがあるはずです。この時、あなたはどのような行動を次に選択するでしょうか。 元々その商品が置いてあった場所

          スーパーマーケットで見られる『商品が別の棚に置かれている』という風景は、人が罪悪感と怠惰との間で揺れた葛藤の足跡

          エレベーターに乗った際の大きなミスと小さなミス

          エレベーターという空間は、一瞬の時間といえど、全くの赤の他人が狭い密室空間を共有するという点で、異質だと思う。 そして、そういう性質だからこそ、思いもよらない出会いをすることもある。 例えば、外国人と2人きりになった際に、ワールドカップの勝敗予想を尋ねられることもある。 ある日、雑貨店での買い物帰りに、立体駐車場のエレベーターに乗ろうとした。扉が閉まりかけていたので急いで駆け寄って扉を開けて中に入ると、先客として若い夫婦(なのか?)が乗っていた。 人を見た目で判断するな、と

          エレベーターに乗った際の大きなミスと小さなミス

          0歳児みたいにケーキを手掴みで直喰いしたい!!

          ストレスの多い現代社会。もはやストレスをいかに減らすか、ではなく「いかにストレスと向き合うか」が試されているようにも思えます。『スト不可避』というわけですね。みなさんは、どのように心の平穏を保っているでしょうか。 私事で恐縮ですがこの度、姪っ子が1歳の誕生日を迎えまして。 HAPPY BIRTHDAYの風船の前でケーキを食べている姿の写真を見たのですが、この時、僕は思いました。「良いなぁ…」と。あと、「可愛いなぁ…」と。 ここで、想像してみてください。 0歳の時にあなたは

          0歳児みたいにケーキを手掴みで直喰いしたい!!

          ミニマリストの家に出たゴキブリは隠れる場所がなくて、本当に可哀想だった

          起きたい時間にパッと目が覚めました。エレガント1。 朝から軽いランニングに出かけました。エレガント2。 カフェでモーニングをした後に仕事に出かけました。エレガント3。 そんな、トリプルエレガントを1回の朝に味わった日の出来事です。 エレガント1とエレガント2の間に、お家にそこそこでっけ〜ゴキブリがいました。ノットエレガント1。 ずっとゴキブリと書くのは何か嫌なので『彼』と言いましょう。エレガント4。 彼を見かけた時に僕は(うぉ…!)とは思いましたが、もう立派な大人なので

          ミニマリストの家に出たゴキブリは隠れる場所がなくて、本当に可哀想だった

          運転免許の更新をした帰り道くらい、豪華なお昼ごはんを食べたい

          「運転免許証を更新しなさ〜い!」というハガキが自宅に届きました。 親切でありがたいですね。運転免許と賃貸は、更新するものなのです。 運転免許証って、「私、運転できますよ!」の自分の技術の証明よりも、「私はこういう人間ですよ」という自分自身の証明の方が、圧倒的に多く使われますよね。「私とは何者であるか」という、無理難題を速やかに他者に説明してくれ、安心感を担保してくれていたこのカードには感謝しかないので、早速僕は更新講習に向かいました。 車を運転させて運転免許の更新会場に着く

          運転免許の更新をした帰り道くらい、豪華なお昼ごはんを食べたい

          真夏のバス停で初めて会った奥様と相合傘をしたアチチな話

          今年の夏もあっつ〜いですね。そんなあっつ〜いの真っ只中にお盆がありましたので、僕は地元に帰省していました。毎年帰省はしているのですが、今年の夏は地元で『思いもよらぬ出逢い』をすることになりましたので、今日はそのお話をしていきます。もしかしたら、ちょっと『アチチ』な物語かもしれませんね。 地元に帰省して、やることもなかったので街をうろうろ走っている循環バスに乗って、ちょいと観光めいた事をしようと思いました。地元って意外とそういうスポットの事を知らずにいるんですよね。なんせ僕は

          真夏のバス停で初めて会った奥様と相合傘をしたアチチな話

          花火大会を諦めて、得られたモノの話

          みなさんは宇宙、好きですか? 僕は、「好き〜!」と呑気に言っていられるほど宇宙はちっぽけではないと思っているので、ただただ宇宙に対して、尊厳の大きさにひれ伏すのみです。 しかし、人類はその未知な宇宙に対して、常にフロンティアを探し求めてきました。 先日「太陽系惑星(火星・水星・金星とそのチラシには記載されていました)を天体望遠鏡で見られるイベントがある」との情報を得ました。場所は自宅からは車で1時間弱ほどの海岸沿いの施設で、少し遠かったのですが、宇宙に対しては好奇心を抱き、

          花火大会を諦めて、得られたモノの話

          「流れるプールって、潜ったら楽しいんじゃないの?!」と考えて溺れちゃった小学生の僕の話

          夏になりまして、みなさんは暑さの真っ只中にいることと思います。 僕も同じで、毎日(え〜…、マジですか…)と心の中で引いています。 それくらいでしか、日本の暑さには対処できません。 あとはこまめな水分補給とか日傘とかでしょうか。 そんな日に行きたい場所、みなさんはどこだと考えますか? ジャスコ?ダイエー?イオンモール? いいえ。どれも違います。正解は『プール』ですね。 存分に水遊びができるともっぱら噂のプール。 あなたの地区の中でも、水が多い施設としては上位

          「流れるプールって、潜ったら楽しいんじゃないの?!」と考えて溺れちゃった小学生の僕の話

          理科教員としての魅力・ルーツを語ろう!

          僕は今、理科の教員をしています。 高校生の物理を主に教えている傍ら、最近では中学校の理科を教えることにもなりました。 そんな中で最近は、改めて『理科の教員の魅力』を再認識する事ができました。 それはずっと前から同じように持ち続けてきた想いであり、今僕がこの仕事を続けている一つの大きな理由になっているものだと思います。 今日は、そんな話をしていきましょう。 結論を言いますと、理科の教員の魅力は『ワクワク』という言葉に集約されるでしょう。簡単な幼稚な言葉に聞こえますが、こうとし

          理科教員としての魅力・ルーツを語ろう!

          ジブリ作品を観たかっただけなのに、エッチなDVD専門店に入店しちゃった話

          みなさんはジブリ、好きですか?好きですよね? そうなんです。全員好きなんですね。僕もきっと、人並みに好きです。 きっと、と書いたのは、大人になってからまともに見てないので、その面白さを実はまだ、ちゃんと理解していないからです。 なのでこの年齢になって、もう一回ちゃんと観てみたい、と最近は思っています。 何ならあんなに面白い作品を、僕はこれから新鮮味を持って体験することができるのです。こんなに誇らしいことはありません。 同じ気持ちで、エヴァンゲリオンとドラゴンボールも隠し持っ

          ジブリ作品を観たかっただけなのに、エッチなDVD専門店に入店しちゃった話

          さくさくぱんだに抱かれた夜 <チョコあ〜んぱんとの別れ>

          みなさんは、好きな駄菓子はあるでしょうか。 駄菓子、良いですよね。美味しいですよね。なのに『駄』なんて、謙遜している姿もまたキュートです。僕も名前の初めに駄って付けようかな。 ちょっとした隙間にいつでも入り込んできてくれる駄菓子たち。僕もつい買っちゃうことが多いです。 昔はもっぱら、チョコボール派でした。ボールが出てくる口の部分がキョロちゃんの嘴のようになっているのですが、手にポロッとチョコボールを出さずに直接口を付けてややお下品に一気喰いした時には、(キョロちゃんとフレン

          さくさくぱんだに抱かれた夜 <チョコあ〜んぱんとの別れ>

          ジショー行為とプリン

          どうしても毎日の疲れが溜まってしまい、これはもしかしたらどうしようもないのではないか、という日々が、頻度の差こそあれ誰でももっているのではないかと思います。どうにか自分に何かを与えないと維持していられない(こういうことを『自分へのご褒美』という人もいます)、そんなバランス感覚の毎日の中で、私たちはきっとよく頑張っている方なんだと思います。 最近の僕はといえばそういう状態に陥りそうになった時に、『3連で売っているプリンを吸うように食べる』事に首っ丈という感じです。3連プリンと

          ジショー行為とプリン