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長(期大)作なんてたいそうな事言えないけど… | 後編

作り始めた頃は、作り終わった時こんな気持ちになるとと思ってもいなかった。
最初から、水の循環と花で頑張ってきた人へ向けたメッセージが表現できればなんて思っていました。

それぞれのコンセプト
"一粒(pierce)"
「頑張ってきた分必ずあなた自身を笑わせてくれる、だから大丈夫。」

"小さな手の中の花束(pierce)"は、
誰かのために摘んだ花束。その姿は微笑ましいところから、「日常にある小さな幸せ」

"巡り"
それらは必ず巡る。だから、自分を優しく抱きしめていいんだよ。

というコンセプトです。


制作した側の気持ちの整理
作り終わってみて、この作品からのメッセージを自分にも還そうとしているようなことになるとは思ってもみなかった。
これからは私の受け止め方の話になるのですが、すべてコンセプトを直球で食らったかのような受け止め方になりました。


全体のキーワード "循環"

【巡り】(objet concept)
笑顔が咲く つられて私も咲く
その笑顔の源たちは 彼女の周りにひっそりと訪ねてくる
ほら、また あなたの笑顔に立ち止まった

<要約>
雪が溶けこっそりと顔を出す草花。
蕾は水を吸い、花を咲かせ、観るものを魅了する。
それに気づいた彼女は、とりまく全てに興味を持ち、きらきらと目を輝かせて、私を見る。その笑顔に彼女の成長を感じて、私も笑みが溢れる。
やがて花は種を蒔き、次の季節を待つ。
私も、この草花も、彼女の笑顔を思い出しながら来年を楽しみにしているのだろう。

そんな風景が浮かぶobjetになりました。

オブジェの形について
下から順にのぼっていくようなイメージを持っていただくとわかりやすいかなとおもいます。

雪から水を吸いあげる、ケースに入っているかのような1輪の花(一粒)。
私から見守られつつ(アーム部分)
彼女はめいいっぱいいろいろなものを吸収する(キャッチケース部分・小さな手の中の花束(pierce)
"一粒(pierce)"は彼女。私と解釈してももちろんOK。
この作品の場合、妊娠中や子育てで辛かった事も、彼女の笑顔で吹き飛ぶ。その集合体としての"小さな手の中の花束(pierce)"
その花からは種が撒かれ、来年の同じ時期、また同じように何かを感じて私に教えてくれるのだろう。

来年の春、生まれるであろう二人の子を、私はどんな風に見守って行くだろう。苦しいこともたくさんあるだろうし、楽しい事もそれ以上にあるはず。
このオブジェを作った事で、1つ心構えが出来たように思います。
いつか、双子からのメッセージだったのかもなんて言える日が来ればいいなと思いつつ。

最後に
この作品を手にとってくださる方へ。
私の作りおわった時の状況・感情は、横に置いてください。
pierceをつけていただいた時、「今日も大丈夫、小さな幸せを見つけられますように」そんな花からのメッセージをお守りにしていただければ幸いです。
わたしも、この作品たちに勇気をもらいました。だから、作らせていただいてありがとうとお礼をしたいと思っています。

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