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健康経営の実践で得られる無形資源の価値

台風を愛犬の夏休みバージョンで乗り切りたいかねこです🌻
被害が最小限になることを祈ります。

さて、健康経営優良法人有料化のインパクトが冷めやらぬ中、調査票の素案が健康投資ワーキンググループのライブ配信とともに公表されました。
反応は様々でしたが、それぞれの企業様や関係団体がどう動くのか、それはさておき、どのような方向へお客様とすすむべきなのか、健康経営の熱い夏ははじまったばかりです。

その中で、森委員の資料において、「無形資源」と指標の評価・開示についてという提案がありました。
無形資源とは、健康投資管理会計に基づくものですが、企業内で、時間、空間、金銭を活用して健康投資を行った結果、たくさん健康資源が社内に蓄積していきますが、その資源の1つを指しています。

一番重要な健康投資は「時間投資」で、経営者が機会をとらえて、従業員の健康の大切さを伝えること、そこにおしみない時間をかけることです。
そして得られる健康資源は、大きく「人的」、「環境」の2つにわかれ、その中で特に大切にしたいものが、『無形資源』です。
読んで字のごとく形がないのですが、これは何かというと、経営層のコミット度、その姿勢のもと醸成された企業風土、文化、健康があたりまえに語られ、社員が元気になるエッセンスがちりばめられた会社の雰囲気なのではないかと考えます。
不思議ですが、無形資源は、会社訪問した瞬間に感じることができる気がします。

まさに健康経営を実践して見事なまでに無形資産にあふれているフジイコーポレーション様が、「日本でいちばん大切にしたい会社7」に掲載されていますので、ご紹介させてください。

フジイコーポレーション様は、サンタクロース村から公認された除雪機をつくる新潟の創業150年を超える老舗の会社です。
人を大切にする経営を実践し続け、健康経営が浸透した結果、かけがえのない無形資産が醸成されています。

本書では、社員の1人が健診で異常が見つかって受診するも、残念ながら命を落としてしまうのですが、闘病中に社員が家族に託した思いを、社員が亡くなった後、家族が会社へ届けます。その思いを見事なまでに受け取った社長以下、同社社員全員の思いが、亡くなった社員、家族と見事にシンクロします。何度読んでも目頭が熱くなります。

人を大切にする経営・健康経営実践のポイント、そして実践して得られたフジイコーポレーション様の無形資産は、次のようなイメージだと考えます。

労働衛生:健康診断を実施し、結果を活かすこと

・全社員に毎年、健康診断を義務づけている
・健診で異常が見つかったのに、精密検査に行かなかった

日本で一番大切にしたい会社7 フジイコーポレーション様

健康経営:社員が会社とその仲間を好きになること

・自分がいつも着ていたフジイコーポレーションの制服を入れてほしい
・火葬場に向かう霊柩車は、自分が毎朝、車で通勤していたのと同じ道路を走ってほしい
・会社の前に来たら、「会社のみんなに会いたいから」いったん車を止めてほしい

日本で一番大切にしたい会社7 フジイコーポレーション様

五方良し経営:経営者の社員を大切に思う姿勢

・「さよなら、というのも悲しすぎるので、『おかえり』という意味で迎えた
・『よく帰ってきたな』、みんなそんな思いだった

日本で一番大切にしたい会社7 フジイコーポレーション様

思うことはただ1つ、フジイコーポレーション様のような会社が、日本中にあふれ、働く人が元気になるために、私は働き続けます!


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