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中小企業における健康経営の拡大

少し猛暑が落ち着いた気がしてほっとしているかねこです。
娘の1学期が無事終了し、今日から夏休みですが、受験生の夏は、なかなか厳しいようですが、元気に乗り切ってほしいものです。

さて、先日の健康・医療新産業協議会 健康投資ワーキンググループ(第9回)の中のトピックの1つとして、中小企業における健康経営の普及拡大がテーマとなっています。

普及拡大を加速させるための取組として、健康経営顕彰制度取得のメリットが以下のように示されています。

①配点を行っているブライト500申請法人について結果のフィードバックを行う
②ブライト500の露出拡大を目的として、優秀な取り組みをしている法人の顕彰もしくは公表を行うことを検討する
③次年度以降、中小規模法人に申請する全法人に対してフィードバックを行うことを検討

事務局説明資料より抜粋

①ブライト500はスコアの上位500社に与えられるタイトルですが、これに該当する企業に対して、成績表のようなものを返すという内容です。すでに大規模法人部門では行われている内容です。
②は、設問の中で、健康経営関連の取り組みの情報発信回数などを問う項目があり、その一助となることを目的に、顕彰もしくは公表を行っていこうという趣旨だと思います。
③は、②同様、大規模法人部門との足並みをそろえるということでしょう。
こちらの対応は、健康経営を継続的にすすめていて、すでに健康経営優良法人認定に至っているお役様には、効果的だと思いますが、これから健康経営に取り組むお客には、残念ながら、あまり魅力的ではないかもしれません。
どうやって最初の一歩を踏み出すかが、課題になりますからね。

メリットの2つ目として、「ものづくり補助金」をはじめ、中小企業を対象とした以下の補助金審査の加点対象に「健康経営優良法人に認定された事業者」が追加されたことに加え、令和5年3月末からは、事業再構築補助金においても同様の措置が行われている点も紹介されています。

・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
・IT導入補助金
・事業継承・引継ぎ補助金
・Go-tech補助金
・事業再構築補助金

事務局資料より抜粋

さらに、実際のサポート体制として、東京商工会議所が実施する健康経営アドバイザー制度による中小企業への普及促進も示されています。

インセンティブ、特に金銭的なものは、お客様にとても魅力ですし、実際に活用したいという希望も多くいただき、ご活用いただくための支援もさせていただくのですが、枠が限られていたり、限られた期間のものが多く、活用がむずかしいのが現状です。

インセンティブもよいのですが、大規模法人部門の設問をしぼりこみ、要件の難易度を下げた設計ではなく、中小企業ならではの取り組みや地域性や技術力と健康経営に結びつきや、経営者や会社のキーパーソンとなる方たちの健康経営へのコミット度、従業員同士の結びつきからうまれる無形資産等が反映できる、中小企業法人部門ならではの申請書の設計になるとよいなと改めて思う今日この頃です。

今年も申請をめざされるお客様には、早速、変更点を中心にご案内をはじめていきます。


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