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うまく話すためには聞く力が大切という話

人と関わる仕事をしていると、お客さんとの会話って重要じゃないですか。

営業であれば相手から聞いた情報を整理して提案する必要がありますし、接客ではきちんと相手の要望を聞かないとクレームになることもありますよね。

税理士やコンサルティングの仕事も相手の話を正しく引き出さなければ正しい情報を得られず、結果的に仕事でミスが起きる可能性もあります。

最近こちらの本を読んだのですが、人と関わる仕事をしている方には必読書かなと。


「聞く力も大事だけど、うまく話すことも大事じゃない?」と思われる方もいるでしょうが、これは別々の話ではなく繋がってるんですよね。

どういうことかお話ししていきますね。

うまく話すための2つのコツ

話しがうまい人ってどんなイメージですか?

例えば「すべらない話で笑いを取る宮川大輔」みたいなイメージの方もいるかもしれません。

確かに笑わせる話術は抜群ですし間の取り方や擬音語の使い方などは勉強になるんですが、通常の会話とはまた別物で。

私はうまく話すコツは

相手をよく観察すること
自然体でいること

の2つだと思っています。

実は私、数年前に話し方の教室に通っていたことがあります。

ストレッチの仕方や発声方法など技術的なことも学びましたが、一番役立っているのは「即興演劇」なんですよね。

これは、その名の通り打ち合わせなしでいきなり劇をするワークショップです。

お題として劇の結末だけ決められている以外は何も決められていないので、受講生数人の空気感で全てが進んでいきます。

自分が何を喋るかはもちろん、どういう役割でいつ登場するかもその場の雰囲気を見ながら決める必要があるんですよね。スムーズに結末まで持って行くためには、会話や動作のパスをみんなで繋げて行くしかありません。

そして、うまくパスを出すには、相手の言葉だけでなく、仕草や雰囲気も読み取って瞬時に反応しなければいけません。また、同時に喋ろうとする人がいれば瞬時に「どちらが喋るのか」を判断しないとパスが止まります。

ここで「自分がカッコイイ台詞を言って決めてやろう」なんて考えていると、相手のことを感じ取ることができずにズレた反応をしてしまうんですよね。

相手をしっかり観察して、自然体でパスを繋げる。

最初は難しいですが慣れればスムーズに劇が進行するもので、日常の会話でも意識次第でかなり変わると思いますよ。

聞くコツも基本は同じ

即興演劇の話でもしましたが、良いパスを出すには相手の話をよく聞き、動きをよく観察する必要があります。

では、うまく話を聞くためのコツって何だと思いますか?

私は

話を遮らない
変な方向にパスを出さない

ということだと思います。

当然ですが相手の話を遮って自分が話し始めるということは、相手は話したいことを十分に話せていないことになります。

これでは相手の真意を正しく把握せずに次の話題に移すことになりかねませんし、これによって誤った認識のまま話を進めてしまう可能性もあります。

そして、変な方向にパスを出さないということも大事なんですよね。

よくあるのが「自分の意見に誘導する返し」です。

例えば

「売上を伸ばすためにインスタをやった方が良いかな?」

という相手に対して

「集客にインスタは必須。詳しいから教えてあげるよ。」

と返すみたいなパターンですね。

パスを変な方向に出すどころか、自分でボールキープしちゃってる感じです。

より相手のことを理解して話を進めるのであれば

「他にはどんな方法を検討してるんですか?」

とか

「どうしてインスタを使おうと思ったんですか?」

みたいな感じですかね。

相手がなぜそう言っているのか、背景をしっかり理解しなければ正しい解決策には辿り着きませんし。

良いパスを繰り返しながら相手のことを正しく理解して行くイメージです。

まとめ

「人前で話すのが苦手なんです」という人でも、家族や友達の前では「話を聞いて欲しい」と思う人がほとんどだと思います。

これは仕事でも同じで、一定の人間関係が築けていればそうですよね。

ただ、仕事では

クロージングの話をしなきゃ
具体的な解決策を早く提示しなきゃ

みたいな感じで、会話中でも頭の中であれこれ考えているという人が多いんじゃないですかね。

これでは「相手の話をよく聞き、動きをよく観察する」ということが疎かになってしまいます。そうなると相手の真意を取り違えたり、重要な部分を聞き逃してしまう可能性もありますよね。

もちろん仕事であれば入念な準備も必要ですが、いざ相手の目の前に立てば自然体でいることが一番だと思いますよ。



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