ブログから学べるビジネスの基本
「ブログは既にオワコン」
だいぶ前からこんな意見を多く聞くようになりました。
もちろん、YouTubeを始め動画コンテンツは格段に増えましたし、皆さんの中でも動画の視聴時間が伸びたという方も多いと思います。
ただ、調べ物の全てが動画に置き換わったかというと、決してそんなことはなく。
文字情報は動画に比べれて時間当たりで得られる情報量は圧倒的に多いですし、情報を効率的に吸収するという点ではブログに優位性があります。
また、発信者目線でもブログにはメリットがあるんですよね。それは、「ビジネスの基本が学べる」ということ。
どういうことなのか、説明して行きますね。
良いブログの条件
私はnoteのほかに税理士としてブログでも発信をしています。独立をした2018年から続けているので、始めてもう3年近くになります。
(税理士ブログはこちら)
インフルエンサーのような何百万PVなんてブログではないですが、税理士ブログの中ではそれなりに読まれている方ではないかと。
「PVが多い=良いブログ」かどうかの判断は難しいですが、少なくとも一定以上のPV集めるには正しい戦略が必要になります。
読者を決める
SEOを意識したタイトル、内容にする
他にも細かなことを挙げればキリがないですが、基本はこの2つです。
例えば、税金の解説記事を書く場合、想定する読者が税理士なのかフリーランスなのかでは書く内容は全く変わります。
税理士に向けて書くのであれば、専門用語を使い、細かな内容まで正確に解説する記事が望ましいでしょう。
一方で、フリーランスに向けて書く場合は、なるべく専門用語を使わないように書いています。理由は、難しい単語が出た段階で離脱されるからですね。
また、内容についても細かな部分は省略をして確実に理解してほしい部分にフォーカスをして記事を作っています。細かな部分まで解説すると記事が長くなりますし、フリーランスはそんなことを求めていないからです。
例えば、税理士がフリーランス向けの記事を読めば「もっと正確に書け」とツッコミが入るでしょう。
一方で、フリーランスが税理士向けの記事を読めば「難しくて全然わからない」と言う反応になると思います。
つまり、どのような読者に対して記事を書くかを決めておかないと、読み手とのミスマッチが起きてしまうんです。
また、ブログで一定のPVを目指す場合、SEOの知識はどうしても必要になります。多く検索されているワードを外さないことは当然として、2語・3語の検索で大手サイトより検索順位が上に来るようなキーワードを配置したりします。
要するに、「大手サイトが書いていないような隙間を埋める記事を書く」ということです。
「個人事業主として開業する場合の手続き」というテーマでは溢れるほど記事がありますが
・業種を絞る(デザイナーが起業する場合の注意点、など)
・状況を絞る(主婦で起業、など)
など特定の層に特化した記事を書くことで、必要な人に情報を届けることができます。
ブログの基礎はビジネスに通じる
ブログを運営する上で考えるべき基本的な部分を
これをビジネスに置き換えれば
お客様の層を決める
購入までの導線を整える
と言うことになります。
起業したての方の相談に乗ると「ターゲットは女性です!」みたいな方がいたりしますが、これは何も決めていないのとほぼ同じです。
女性といっても、年齢層、状況(フルタイムかパートか、専業主婦かなど)、住んでいる場所、などいくらでも細くすることが可能です。
最初は、「絞りすぎでは?」と思うぐらい絞る方が良いと思います。
ターゲットが曖昧だと発信するメッセージもアバウトになりますし、結局は誰にも届かないんですよね。
ブログでは「大手サイトが書いていないような隙間を埋める記事を書く」と説明しましたが、これはビジネスでも同じです。
ターゲットを絞ることで大手とは違ったアプローチができますし、本当に届けたい人に商品やサービスが届くようになるんですよね。
次に、購入までの導線を整える必要があります。
ビジネスを始めても、認知されなければ買ってもらえる可能性はゼロです。
SEOに例えれば「どんなキーワードで検索しても検索上位に来ない」という状態ですね。良質な商品やサービスを準備していても、買ってもらえなければ意味がないじゃないですか。
どんなターゲットに対して、どのようなキーワードで認知してもらうのか。これもブログを通して鍛えられる能力だと思います。
このように、試行錯誤しながら何かを伸ばすという経験はブログもビジネスも同じです。
「起業準備中」と言う方こそ、今のうちからブログで情報発信をしてビジネスの基礎を体感するのが良いと思います。ブログなら匿名で初めてもOKですし、コストもそれほど掛かりません。
もちろん、既に事業をされている人でも、ブログ運営から学べることは多くあるはずです。
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