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ある種の嗜好を有している人たちには大歓迎されるだろう 試乗ノート#12 レクサスLMプロトタイプ

・中国やアジアでは販売されていたレクサスのミニバンの2代目「LM」が国内に投入される。

・2023年秋に発売予定。

○まるで国際線ファーストクラスの個室キャビンのような後席。まさに“キャビン”そのもの。

・前席はパーティションで後席と隔絶され、ただただ運転するためだけの席。家族や友人たちと出掛けるのに、ここに座りたい人はいないだろう。

・いくら、パーティションの“窓”は下ろしたり透過させたりすることができるとはいっても、確固とした壁で分断されている。前と後ろでは世界が違う。

・前席よりも後席の方が、圧倒的に静かで乗り心地が良い。前席は上下動が収まらず、落ち着かない。エンジンノイズも直接的に入ってくる。タイヤノイズも大きい。舗装が荒い路面では、ゴー、ザワザワと騒々しい。後席にそれらが少ないのは、壁の効能だろう。前席と後席では、別のクルマに乗っているようだ。

・試乗した19インチタイヤではなく、静音性に配慮した17インチタイヤとレゾネーター付きホイールの組み合わせも選択化。

X トランク狭く、おまけに奥の角がエアコンダクトのために丸められているので、スーツケースなどを置いた場合にデッドスペースが生じて、使いにくそう。

・ギトギト派手でラウドでビジーなエクステリアとインテリアを好む人たちには熱烈歓迎されるのは間違いない。

・一人で乗るクルマではない。後ろ二つの座席のためのクルマなのだから、走らせるための運転役が必要になる。その際に、誰が運転するのか?

・プロのショーファーや、業務上で運転手の役割を課せられた人以外には考えられない。キャビンに乗る者が誰かを運転手に強いることになるから、プライベートユースをあまり想像したくないクルマだ。想定するとしたら、誰かが誰かに何かを強いることが常態化している集団だろう。

・ハイブリッド+モーターの「DIRECT-4」4輪駆動システム。6AT。

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