2.とうとう失職:猫田さんにおもうこと
「失業エントリ」で今月末と書いたけれど
会社は20日締めなので実際には5月20日に失職して無職の身。
こうなるべきなことが3月に予想され(いやもっと前からいつかはこうなるだろうと)
地味~に転職活動続けてきたけれど悲しいかな実らず。
失業手当もらうにも、失職したらすわとハロワに書類持って乗り込もうと思ってたら
失業→会社からハロワへ離職票→ハロワで手続きして会社へ→会社からあたしへ郵送
で届いてはじめて申請に行けるんだって!
会社都合の解雇だから、たちまちもらえるだろうと
待機期間の7日間だけ待ってやるわいと思ってたら
その前に書類届くの待たなあかんくて
1週間か10日くらいかかるんかなあ?
と思いながらイライラと待っているところ。
イライラしてもしゃーないんで
毎朝ストレッチしてのんびりネットの無料マンガ読んだり
スマホゲームしたり、蔵書掘り返して再読したり
ぼんやり座って窓の外眺めながら考え事したり。
あ、もちろん引き続き転職活動もしているよ。
書類選考すら通らないのばっかだけどね。
「社長がタイホされまして」でもさんざん愚痴ってた猫田さん
業務が重ならないのでここ数か月は平和だったけど
最後の挨拶のやりとりするだけでも
「…相変わらず伝えるべきこととそうでないことが整理できてないし
伝え方がわかっとらんなあ。
『これが正解』て言い回し学んだら馬鹿の一つ覚えでそれしか使わず応用がきかん。
時と場合によってはその使い方は失礼にあたるんだが、見事にそれやってるなあ」
と思ったけれど、言ったところで互いのストレスが増すだけだし
今後は彼女も活躍できるところで働くだろう、
単純作業とかでは有能なひとであるし、
むしろ彼女が働くであろう業界では優秀な部類であるかもしれんだろうからなにも言うまい。
と足りんところ、おかしいところを指摘して自分の不満をぶちまける自己満足は飲みこんだ。
これまでさんざん、やってきたけど。
ただこれは、あたしのお局様気質によるところもあるけれど
社長から彼女を「指導」して欲しいというリクエストがあったからでもあり
彼女自身、よくなりたい、成長したいから指摘してほしいと願っていたからでもある。
同じ会社でも、彼女の部門とあたしの部門は違っていて
彼女の部門は肉体労働系、あたしのは頭脳系で
あたしのいた部門が「上」とされていたし、
しかも社長が常々あたしを「すごい人だ」と言ってくれてたので
「普段の私では知り合うことのできないすごい人」と
猫田さんはあたしのことめちゃめちゃ尊敬していて、めっちゃ追いつきたがってたんだ。
彼女が「仕事がいい加減」などなど、見下して嫌っていた上司がやめて
いざ彼女がその部門の頂点に立った時、ボロが露呈してしまった。
それで彼女とは話しが通じないとすっかり疲れた社長が
あたしにも協力をお願いしてきた。
しかし、改善点をやさしく指摘しても「承知しました」といいながら
ほんとうに理解できてへんし
あたしも未熟だったからすぐカッカしてしまったけれど
いまこうしてすこし離れてみてみると、彼女は自分自身に高望みしすぎてたのよなあ。
社長も、彼女の能力にないことを望んでしまった。
そして、わたしも。
「差別はいけない」というけれど、厳然として「能力の限界」というものはあると思う。
ちょっと足りないところを背のびして、成長するというのもあるとは思う。
けれど、猫田さんの場合、悪いひとではないけれど
(この「悪いひとではない」というのは、たいてい発言者は対象者を悪く思っている)
自身が思っていたより、与えられた仕事を遂行する能力がなかった。
あたしらも、指導すればなんとかなると思っていたけれど、必死な彼女に振り回されて徒労が重なるばかりだった。
今後は、彼女の能力が発揮できるところで働けるようになればいいなあ。
陰ながら、祈っています。
よかれと思ってずいぶん彼女をたたいてしまった反省もこめて。
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