#a0024 税務リスクの管理方法

開業税理士にとって最も懸念するべき大きなリスクの一つとして、税務リスクがあります。

私がいう税務リスクとは、クライアントに不利な税額が生じて、それが正当な手続きで解消できない場合に、クライアントから税理士に対して、賠償を求められた場合のリスクのことを意味しています。

監査法人においても、監査リスクは色々あって、監査基準等を設け、契約書や約款、確認書等々を通じて、リスクヘッジをしているのは、ご承知の通りで、税務においてもできる限り、監査法人のような対応が理想です。

ただ、大手監査法人のように、人的、経済的、能力的な面での資源の制約が多い、零細税理士事務所において、同様の対応をすることは、現実的に、そもそも非常に困難ですし、難しい日本語を大量に並べた文書に都度、クライアントに説明し、署名、押印等を求めることも、なじまない部分が、実務的にも難しい部分があります。

しかし、だからといって、何も対策をしないわけにはいきません。

私も、年々、この税務リスクには敏感になっているところであり、年々、その回避、軽減のために工夫を重ねているところであり、そのことについて、書きたいと思います。


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