映画『エイリアン2』(Aliens) での英語勉強 振り返り その2(DVD Chapter 5-8)

本翻訳の概要説明を含む初回はこちら。


22:05
■hombre
「男、やつ」
スペイン語より。発音はάmbreɪ。

22:05(*同上)
■state-of-the-art
「最新の、最新式の、最高水準の」

かなりの余談ですが、セガのアーケード向け「アストロ」筐体のコントロールパネルに
stereo - of - the - art - sound
という記載があります。


22:40
■co-finance
「協調融資、協調融資する」


22:46
■We're doing a lot of terraforming, building better worlds...
「我々はたくさんのテラフォーミングを行っている、より良き世界への創造へ...」
前に出てきたプレートに書かれていた文言がなぞられています。


22:49
■Look, I don't have time for this. I've got to get to work.
「ねえ、これをしている時間はない。仕事にいかなければ」

have got to~で「~しなければ」は作中再度出てきます。


23:14
■What would you say if I told you I could get you reinstated as a flight officer?
「もし私があなたを飛行士に復職させることができると言ったら、君はどう言う(どうする)?」

・reinstate
~を元に戻す、~を使えるようにする、(人)を復職[復位・復権・復帰]させる
・instate
【他動】~につかせる、任命する

仮定法過去が使用されています(if~told~could)。このリンク先の説明の

実は過去形というのは、大雑把に言ってしまうと、「距離」を表すものです。
(中略)
「仮定法過去」は「現在の現実からの距離を表している」と捉え、文法用語に惑わさないようにしてください。

https://eikaiwa.dmm.com/blog/learning-english/expressions/subjunctive-mood/

は過去形が使用されているのが理解しやすい説明だと感じました。


23:28
■Get Back on the horse
「怖がらずに挑戦するんだ」

Urban Dictionaryによると
・失敗したあと、再度同じことに挑戦すること。古いことわざ(adage)より。
・古い癖が再度復活すること
とあります。
こちらに日本語での解説があります。


23:32
Spare me, Burke. I've had my psych evaluation this month.
「勘弁して、バーク。私は今月(の/も)心理学鑑定を受けた。」

・spare
見逃す、勘弁する、容赦する
・evaluation
評価、査定、評価

日本語でのspare(スペア)は基本的に「予備/予備の」という形容詞、名詞で使われますが、英語では動詞の意味もいくつかあります。
psych evaluationは日本語字幕では「精神分析」。


23:56
■Would you do me a favor? Just think about it.
「お願いがある。考えてほしい」

見返していて気づいたんですが、このシーン切り替わり前後でリプリーは2回連続タバコにライターで火をつけてますね。

作中後半でリプリーが再度タバコにライターで火を付けるシーンがありますが、これは後の「スプリンクラーをライターで起動させることへの伏線だった」、ということに最初は気づけていませんでした。


25:30
■That's the plan. You have my word on it.
「その予定だ。保証する」

・have one's word on
~の件で(人)の約束をとりつける、(人)が~を保証する、(人)が~を約束する


25:56
余談。
ここでスラコ号が初めて出てきますが、(例えばZガンダムのアーガマのように)外見的には人工重力を作るような仕組みが見当たりません。しかしスラコの中には重力が存在しています。


28:30
■Not enough to have to wake up to your face, Drake
(旧)「あなたの顔で目を覚まされるには不十分だ、ドレイク」
(新)「あなたの顔は目を覚ますには不十分だ、ドレイク」

・wake up to
~に気づく、を悟る、で目を覚ます

ここうまく翻訳できていないと感じます。


28:51
■Every meal's a banquet, every paycheck a fortune.
「全ての食事は豪華だし、毎回の給与は大金だ」

・banquet
宴会、ごちそう、豪華な食事
・paycheck
給与支払い小切手、給与
・fortune
富、財産、大金、運、運勢、運命


29:02
■You want me to fetch your slippers?
「あなた(ヒックス)は(上司である)私にスリッパをとってきてほしいのか?」

・fetch
行ってとってくる、意識を取り戻す、連れてくる、到着する、売れる


29:04
■Gee, would you, sir?
「お願いできますか?」
ここ何度聞いても何を言っているかわかりませんでした。本映画中でのハドソン(ビル・パクストン)のセリフは非常に聞きづらいです。


29:05
■Look into my eye.
「私の目を見ろ」

ジェスチャーも「目を見ろ」なんですが、真剣だという意味を指すそうです。日本語字幕では「ふざけるな 早くしろ」。


29:27
■Shag it!
「急げ!」

Shag itを解説してあるサイトがありました。質問したのはロシアの方ですが、やはり非英語圏の人には難しい言い回しなんだと思います。


29:40
■Whoopee-fucking-do!
「うわーそりゃスゲぇ」

・Whoopee
ワーッ!ワーイ!

ここは完全に意訳です。


30:09
■Hey, Top, what's the op?
「上官殿、今回の作戦はなんですか?」

文章で読むと難しくはないのですが、ハドソンのセリフのため音だけではよくわかりませんでした。the opも「ジア」としか聞こえません。


30:25
■What's this crap supposed to be?
「この糞はなんだと思う?」

疑問形ではない状態(Whatが付かない)に戻してみると
This crap is supposed to be ~

「この糞は~だと思われる」(この糞は~だろう)


30:33
I sure wouldn't mind getting more of that Arcturian poontang. Remember that time?
「もっとアークトゥルス(大角星)人ともっとセックスしたい。あの時を覚えているか?」

・I wouldn't mind
〔~しても〕構わない、気にしない/~が欲しい、~を頂きたい◆丁寧な表現
・ Arcturian
アークトゥルス/大角星の人の形をした宇宙人("a humanoid, mammal-like extraterrestrial species native to the planet Arcturus")。
・poontang
女性器/性交、セックス/〔セックスの対象としての〕(黒人の)女

改めて訳すとかなりゲスいです。


30:42
■Hey, Bishop. Do the thing with the knife.
「ビショップ、ナイフでアレをやってくれ」

有名なナイフのシーンです。
脚本にこのシーンは存在せずビショップは怪我をしません。そのためリプリーは白い血でビショップがアンドロイドであることを知るのではなく、予め(タイミングは不明、搭乗時?)知っている設定になっています。


31:38
■Looks like the new lieutenant's too good to eat with the rest of us grunts.
「新しい中尉(ゴーマン)は我々歩兵以外と食事するほど素晴らしいみたいだ」

・lieutenant
中尉
・grunt
兵隊、歩兵、戦闘員、労働者

lieutenantはアメリカ、イギリス、組織によってどの階級なのか違うそうです。例えばアメリカで警察官であれば警部補、イギリスで海軍/空軍なら少尉。


31:45
■The boy's definitely got a corncob up his ass.
「少年(ゴーマン)は絶対にケツにとうもろこしの穂軸を入れられた」

・corncob
トウモロコシの穂軸


31:48
■I thought you never missed, Bishop.
「君は決して失敗しないと思っていた、ビショップ」

ビショップがナイフで怪我をして、指先からアンドロイドの白い血を流すシーン。先にも書いたように脚本にはナイフのシーンが無いため、このセリフもありません。


32:02
■It's common practice to have a synthetic on board.
「合成物(アンドロイド)を搭乗させることはありふれた行為だ」

・practice
(習慣的に)行う、する
・synthetic
【名】(化学)合成品、合成物質、合成繊維

practiceは辞書を引くと「(何かを)始める、(何かを)する」という意味合いも多数ありました。

ここでバークがビショップをsyntheticと呼んだところ(しかも直後に再度言いかける)、ビショップは「"artificial person"(人工人物)という用語の方が好みだ」と言います。モノ扱いされることを嫌ってということでしょうか。因みにartificial personを辞書で調べると「(法律用語)法人」となっています。
後のハドソンのセリフからもわかるのですが、この世界のアンドロイドは被差別的に扱われることがあるようです(『ブレードランナー2049』の主人公Kはレプリカントのためひどい扱いをされていました)。


32:28
■The A-2s always were a bit twitchy.
「A-2(エイリアン1のアンドロイド)は少し落ち着きがなかった」

・twitchy
【形】引きつった、神経過敏な、落ち着きのない、イライラした

前作のアンドロイドの型番を知ってビショップが言うセリフ。twitchyにはもっと最適な翻訳があると思えたんですが、よい言い回しが見つからず今回は辞書の文言を使用しました。日本語字幕では「欠陥商品」。

脚本では
”The A/2's were always a bit twitchy.”
となっていますが、なぜ"A/2's"とシングルクォーテーションが使用されているのかが分かりません。単なる誤字?


32:44
■Just stay away from me, Bishop! You got that straight?
「とにかく私に近づかないで、ビショップ!わかった?」

・get ~ straight
~をはっきりさせる、整理する、~を正しく[ちゃんと・明確に]理解[把握]する

英語字幕だとYou got that straight?が省略されているのですが、気になったので脚本から持って来ました。


33:06
■Atten-hut!
「気をつけ!」

検索してみたところa-ten-hut、ten-hutが使用されることが多いようです 。脚本ではTench-hut!となっています。


33:38
■xenomorph
「ゼノモーフ(=エイリアン)」

に語源が出ているのですが、
ギリシャ語が語源で
・xenos = strange
・morphe = form
つまり英語だとstrange formを意味する造語だそうです。

日本語字幕では「異星人」、少し後では「怪物」。


34:12
■It must have laid something inside his throat, some sort of embryo.
「それ(フェイスハガー)は彼の喉に何かを産んだ、ある種の胚を」

・lay
産む、取り組む、横たえる
・embryo

layは「置く、横にする」的な意味合いしか知りませんでしたが、多数の意味を持っている単語でした。自動詞としての横たわる(lay, lay down)は、いわゆる俗語ですが広く使われているようです

どうでもいいですが、一瞬ですがシガニー・ウィーバーの口の中の金歯が目立ちます。


34:31
■Somebody said "alien". She thought they said "illegal alien" and signed up!
「誰かが「宇宙人」("alien")と言った。彼女(バスケス)は彼らが「違法な外国人」("illegal alien")と言ったと思い、登録した!」

ここ全く自信がありません。後の方のsaidがどこまでかかっているのか、signed upがどんな意味で使われているのかがわかりません。登録、申込み的な意味?
日本語字幕は「味を見ようと思って張り切ってる」。


35:19
■You secure that shit, Hudson.
「その戯言を保護しておけ(=そんなことを言うな/黙れ)、ハドソン」

文脈、口調や雰囲気から意味はわかるのですが、ちゃんと意味を理解して訳せていない気がします。


35:31
■I want this thing to go smooth and by the numbers.
「私はこのこと(この作戦)をスムーズに、手順通りに行いたい」

・by the numbers
「手順通りに、決められた通りに、号令に合わせて、型どおりに/冷徹な、機械的な、人間味に欠ける」


35:35
■I want DCS and tactical database assimilation by 8:30.
「DCSと作戦データベースの暗記(吸収)を8:30までに行ってほしい」

・DCS
たくさんの意味があって、どの意味で使われているのかわかりませんでした。 
https://en.wikipedia.org/wiki/DCS
https://www.abbreviations.com/DCS
・assimilation
「吸収、同化、同一化」

ここではDSC(?)と作戦データベースの吸収=記憶すること、という意味で使われています。


35:39
Ordnance loading, weapons strip and drop-ship prep details.
「戦闘装備品の積み込み、武器を裸にする(分解装備する)、ドロップシップの詳細な準備」

・ordnance
銃、銃弾、戦闘車両、戦闘装備、軍需品部、兵站部、大砲、機関砲
・prep
準備する、用意する、予習する、下調べ、準備、予習


35:50
■Assholes and elbows!
「(一緒に団結して)さっさとやれ!」

ここの3にMilitary slangとして意味が出ていました。まるまるこのシーンのセリフの引用がなされています。
"The term is used when someone is relating to troops or people standing close together"、「この用語は兵士に関係ある誰かか人々が近くで一緒に立っている場合に使われる」という意味もあるそうですが、この文章も意味が理解できません。


36:52
■I feel like kind of a fifth wheel.
「自分が足手まといか何かのように感じる」

・fifth wheel
無用のもの、人

いわゆるスペアタイヤが5番目のタイヤで、普段は使われることがない=転じて通常は無用なモノ/人、ってことかな。


37:07
■Be my guest.
「遠慮なくどうぞ」

・Be my guest
召し上がってください、遠慮なく使ってください、どうぞ(肯定の意味で)、ご自由に、お好きに、私がおごります

【了】

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