映画『エイリアン2』(Aliens) での英語勉強 振り返り その7(DVD Chapter 23-25)

本翻訳の概要説明を含む初回はこちら


1:42:35
■Next time they walk right up and knock.
「次回彼ら(エイリアンたち)はまっすぐ歩いて(ドアを)ノックする(だろう)」

"right up"は意味が色々あって難しいのですが、ここでは「まっすぐ」という意味だと判断しました。

実際のセリフではtheyが発声されていません(Next time walk right up and knock.)。

脚本では"Newt time then can walk right up and knock."
(*Newt timeはnext time、thenはtheyのtypo?)
で、実際のセリフ同様に未来形ではなく現在形です。


1:42:46
■Maybe we got 'em demoralized.
「多分我々は奴ら(エイリアン)のやる気を喪失させた」

・demoralize
【他動-1】(人)の士気をくじく、(人)の自信をなくさせる/【他動-2】~を混乱させる、~を混沌状態にする/【他動-3】〔人の道徳心を〕低下[堕落]させる
(de 減らす+moral モラル+ize 動詞化)


1:42:49
■I want you two walking perimeter.
「二人には防衛戦を歩いて(偵察して)ほしい」

・perimeter
《数学》外周/《数学》周長/〔地域を囲む〕境界/《軍事》防御線

「24」ジャック・バウアーのセリフ (15)

1) Hey, I don’t want you to worry about it.
2) Hey, I don’t want you worrying about it.

1)は「不定詞」(to worry) だから「心配する」という動作は「これからすること(動作)」(述語動詞wantより後の動作)を意味します。つまり、ジャックの甥(you)に対して、この先(未来)、そのことについて「心配するな」という意味の未来指向で用いられているのです。

2)は「…ing形」(worrying) だから進行動作(述語動詞 want と同時に行われている動作)または継続的に行われてきた習慣的動作になります。つまり、ジャックの甥(you) はすでに心配しているのです。つまり、この構文はすでに心配している人に対して、「もう心配するな (I want you to stop worrying…)」という意味で用いられているのです。

https://plaza.rakuten.co.jp/samito07/diary/20080214/


「すでにエイリアンに襲来されており、今後も襲来される可能性がある状態」
なので、今回のセリフは
I want you to walk perimeter. (未来志向)
ではなく
I want you two walking perimeter. (現在進行系/習慣的動作)
となっている、という考え方であっているかな?

現在の私の英語スキルでは、とっさにこの使い分けができる気がしません。


1:43:04
■We're all in strung-out shape, but stay frosty, and alert.

「我々はみんな疲れ切った状況だ、だが冷静に警戒しろ」

・strung-out
《be ~》〈俗〉麻薬にひどく酔っている、麻薬中毒である/《be ~》〈話〉疲れ果てている

・shape
〔人の〕健康、調子/〔物事の〕状態、様子

・stay frosty
〈俗〉〔動乱などの中で〕冷静さを保つ、動じないでいる◆主に命令文で。/〈俗〉元気だ◆命令文で「じゃあ(元気で)ね」という別れの挨拶として用いる。◆【類】Stay cool.

・frosty
【形容詞】
凍るような寒さの/霜で覆われた/〈態度・感情などが〉冷たい, 冷淡な

strungはstring(糸)の過去形、strung 糸が伸びた+out 完全に/極度に=疲れ切ったstrung-out、ということだと判断しました。


1:43:29
■How long's it been since you got any sleep?
「最後に寝てからどれくらい経った?」

long's(long / has)という表記は初めて見ました。
ここ早すぎて聞き取れません。


1:43:35
■Hicks, I'm not gonna end up like those others.
「ヒックス、私は他の人達みたいには終わらない」


1:43:37(続き)
■You'll take care of it, won't you?
「あなたが(それの/処刑の)対処をしてね?」

ここのセリフは文字なら意味はわかりますが、字幕なしだと追いきれません。スピードに負けます。


1:43:45
■If it comes to that, I'll do us both.
「もしそれ(その時が)来たら、私が我々両方を対処(処刑)する」

仮定法現在形(If + 単純現在形+ 単純未来形)が使用されています。
https://www.efjapan.co.jp/eigo-resources/english-grammar/type-1-conditional/


1:43:49
■Let's just make sure it doesn't come to that, all right?
「そうなっていないことを確認しておこう、いいね?」


1:44:08
■Feel the weight.
「重さを感じて(持ってみて)」

ヒックスがリプリーにライフルを手渡しています。


1:44:48
■I don't think you want to mess with that.
「君はそれ(グレネードランチャー)で失敗したくない、と私は思う」

・mess
ぞんざいに扱う、みだりにいじくる/乱雑にする、ゴチャゴチャにする/混乱させる、干渉する/〔一緒に〕食事をする、会食する/〔物を〕乱雑にする、ゴチャゴチャにする/~を駄目にする、~をしくじる


“I don’t think ~(肯定文)” と “I think ~ not(否定文)” の違い

I think I can’t do it. は、これまでにいろいろ考えた末の結論として「それはできない」という見解を述べている感じになります。
聞いたほうは、何か強い信念があるんだなと受け取ります。

I don’t think I can do it. は、あまりよく考えていないけれど「それはできない」という見解を述べている感じになります。
聞いたほうも、まあ難しいと思っているんだなと普通に受け取ります。

https://www.english-speaking.jp/difference-between-i-dont-think-and-i-think-not/

つまりヒックスは「リプリーがグレネードを扱えないんじゃないか」と思っている感じなのでしょう。脚本では"you probably don't want to
mess with that."。


1:45:15
■All right, I guess. One hell of a hangover.
「大丈夫だと思う。すごい二日酔い(頭痛)だ」

・one hell of a
ものすごい、注目に値する◆【同】extraordinary

この直後ゴーマンとバスケスが視線を合わせるシーンがあります。
続けて脚本上では
"GORMAN
You still want to kill me?

VASQUEZ
(turning away)
It won't be necessary."
というやりとりがあります。シーン切り替わりの雰囲気的に、ここは撮影されたもののカットされたような感じがします。


1:46:53
余談。

ビショップの操作している端末のキーボードが一瞬画面上に映りますが、いわゆるQWERTY配列やそれに類する配列でもないようです。オリジナル配列?

脚本上リモートでドロップシップの操作が始まったスラコの倉庫内では女性の音声によってアナウンスが入りますが("Attention. Attention. Automatic fueling operations have begun.")、映画では動作している機械音のみでこの音声はありません。


1:48:43
■You've got it into auto-refuel mode and it's sequencing right?
「それ(ドロップシップ)を自動給油モードにして、順番(進行中)なんだな?」

sequencingがうまく訳せません。一応「進行中」だと文章的に辻褄は合いますが(状況とsequenceから強引に訳してみた)、意訳すぎる気がします。

・sequence
~を並べる、~を順序付ける、~を配列する/《生化学》~の配列を決定する


1:48:52
■Get back to me when you've activated the launch cycle.
「発射サイクルになったら(を起動したら)連絡しろ」

これ未来の話なのに現在完了形(have 過去分詞)が使用されています。しかも未来完了形(will have 過去分詞)でもありません。
どのような理由でこの文章になるのかは分かりませんでした。


1:51:27
■Yeah, all clear. Nailed the other one. It's history, man.
「ああ、全て処理した。もう一匹もぶちのめした。過去のことだ(もう処理した)」

・nail
釘で打つ/〔くぎを打つように〕~を強く打つ、殴る、ぶつ、(人)をぶちのめす

・history
過去の人、今では無用の人(You're history. おまえはおしまいだ。)


1:51:40
■I say we grease this rat-fuck son of a bitch right now.
「今すぐこのネズミのクソ野郎をxしたいぜ」

grease
日本語でも使われるグリース/潤滑油ですが、Urban Dictionaryによると

の6に
"To kill, murder, ice, wack, or otherwise eliminate someone"
とあり、このセリフではこれが適合すると思います。
でもなぜgreaseがこのような意味で使われるのかは分かりません。

ちなみに使用頻度が低い使われ方なのか、Weblio、英辞郎共にこの意味は出ていませんでした。

日本語字幕は「こんな悪党はxしてしまえ!」


1:51:52
■He figured that he could get an alien back through quarantine
「彼(バーク)は検疫を通過してエイリアンを持ち帰れると考えた」

・figure 
~であると考える

・quarantine
~を隔離する、検疫する、締め出す、孤立させる、絶交する/検疫(所)、隔離(期間)、隔離所


1:51:55(続き)
■if one of us was impregnated.
「もし我々の一人が(エイリアンを)植え付けられていたら」

・impregnate
~を妊娠させる、~を受胎させる、~を受精させる/~をいっぱいに満たす、~を充満させる、~を飽和させる/~に染みこませる、~に浸透させる、~に含浸させる/〔思想などを〕~に吹き込む、~に植え付ける


1:52:17
■Yes. He could only do it by sabotaging certain freezers on the way home.
「そう。(地球への)帰還中に確実に冷凍睡眠装置を破壊することでことでのみこれ(エイリアンの持ち帰り)を行えた」

・certain
〈文〉いくらか、いくつか/〔物事が〕明白な、疑う余地がない/〔方法などが〕信頼できる、当てになる

これ意味はわかりますが、ダイレクトに訳すと非常にまどろっこしいです


1:52:18(続き)
Namely, yours.
「すなわち、あなた達の(冷凍睡眠装置)」

・namely
【副】すなわち、はっきり言うと


1:52:24(続き)
■Then he could jettison the bodies and make up any story he like.
「そして死体を投げ捨て、自分好みの話を作り上げることができた」

・jettison
〔航行中の飛行機・船から積み荷を〕投げ捨てる/〔重荷になるもの・不要なものを〕取り除く/〔考えや提案を〕捨てる/〔計画を〕断念する/【名】船外投棄、投げ荷


ここstoryが単数です。
・"make up any story"の検索結果:約 166,000 件
・"make up any stories"の検索結果:約 120,000 件
なので、単数の方が使用頻度は高いようです。


1:52:39
■It's paranoid delusion. It's really sad.
「それは偏執性妄想だよ。本当に悲しいよ。」

・paranoid
【名】《病理》パラノイア[偏執症]患者/《病理》〔精神病理学の〕偏執症(患者)の/偏執性の、被害妄想の[を持った]、こだわり過ぎの

・delusion
〔判断力などを〕欺くこと、だますこと/誤った信念[考え・意見]、思いこみ、妄想/《心理学》妄想


1:52:47
■They don't fuck each other over for a goddamn percentage.
「彼らは(エイリアン/彼ら自身を)フザケた歩合のために裏切らない」

・fuck over
【句動】〈卑〉だます、ペテンにかける、裏切る、利用する、食い物にする

・percentage
百分率、パーセンテージ/割合、取り分、歩合/手数料、歩合/〈話〉利益、有利


実際のセリフでは
"You don't see them fuck each other over for a goddamn percentage."
となっています。
「あなた(バーク)は、エイリアンはフザケた歩合のために裏切らないのを分かっていない」
という感じでしょうか。


1:52:51
■All right, we waste him. No offense.
「よし、彼を処刑する。悪く思わないでくれ」

今回気づきましたが、以前ヒックスはバークに"No offense"と言われ、ここで意趣返し的に"No offense"を使用していました。

【了】

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