映画『エイリアン2』(Aliens) での英語勉強 振り返り その3(DVD Chapter 9-11)

本翻訳の概要説明を含む初回はこちら


38:14、39:05
いきなり余談。
バスケス(バスクエス)の
・スマートガンに"ADIOS"
・ボディアーマーに"EL RIESGO SIEMPRE VIVE" (「リスクのない人生などない」)
と手書きのスペイン語が書かれています。

脚本には
"her combat-primer was the street in a Los Angeles barrio"
「彼女の戦闘の下地はロサンゼルスのヒスパニック地区(barrio/bάːriòu)の路上だった」
という説明があります。

さらなる余談。
2019年現在バスケス役だったジェニット・ゴールドスタインさんは役者としてあまり表にでていませんが、旦那さんと共に女性向け下着店の経営者として成功しています。カリフォルニアには3店舗あるようです。

Jenette Bras - The Alphabet Starts at 'D'

Jenette Goldstein's Finds Success With Bras For Buxom Women | Strange Success | CNBC Make It. - YouTube

調べた範囲だと彼女が直近で出演した映画は2014年の『Under the Hollywood Sign』ですが、予告編で一瞬だけ彼女が見えます。

Under the Hollywood Sign (2014) Trailer - Owen Williams, Sherry Romito, Clayton Rohner


39:13
■Are you lean? (略) Are you mean?

ここどう訳すのが適切なのかわかりません。
https://dictionary.cambridge.org/us/dictionary/english/lean-and-mean
によると
"using only what is necessary, and determined to work effectively in order to compete successfully"
「必要なモノだけを使うこと、首尾よく立ち向かうために効率的に動くのを決心している」
ということで、イマイチ意味がわかりません。
「無駄に武器は使うな、効率よく動け」ということでしょうか?


39:57
■Get those weapons stowed.
「それらの武器を収納しろ」

・stow
~を収容できる、入れる余地がある、きっちり詰める、詰め込む、しまい込む〔船荷などを〕積み込む、〔騒ぎ・冗談などを〕やめる


40:32
■Primary couplers released. Hit the internals.
「主連結器解除。エンジン点火」

・coupler
カプラー、連結器、結合器、〔カラー写真の〕発色剤

日本語字幕を見てわかりましたが、"internals"は「内部の」→「内燃エンジン」、という意味で使っているようです。


41:32
■Switch to DCS ranging.
「表示制御システムに変更」

・DCS
Display Control System●表示制御システム

今回のDCSの意味は辞書から適合しそうな内容を選択しました。
日本語字幕では「軌道レーダーオン」

※2020/02/29追記
自分の書いた文章を修正しつつ再度検索してみたところ同じように疑問を持たれている方を見つけました。

*2023/03/03追記
"DCS means departure control systems"という説もあるそうです。


41:35
Nominal to profile. We're in the pipe. Five by five.
予定通りの断面図(Nominal to profileは後述)。進行中。全て順調」

・nominal
〔航空工学で〕予定[計画]通りの
⦅米国用法⦆予定通りの, 満足すべき.
⦅くだけて⦆ 〈ロケット打ち上げなどが〉計画通りの, 順調な.
・profile
建築〕縦断面[図], 側面の輪郭図.b〔地質〕(地質や地形などの)断面(図).c〔演劇〕(実物の輪郭に切り抜いて色を塗った)平たい舞台道具.
・in the pipe
進行中(in the process)
・Five by five
順調、通信状態良好(軍用ラジオのメモリの最大値が5だったことが由来のようです)

*2023/03/03追記
240 nominal to profile

Nominal to profileは
「jargon((特定の職業グループの)特殊用語, 専門語, 隠語, 仲間言葉)で意味はないのではないか」
「パラメーター範囲内=全て順調という意味ではないか」
という考察がされています。
日本語字幕では「軌道確認」


43:28
■state-of-the-badass art!
「(俺は)最新機器を装備しているすごいクソ野郎!」

以前にもstate-of-the-art(最新の、最高水準の)は使われていますが、ここで再度使われています。


43:48
■Independently targeting particle-beam phalanx.
「独自に目標を狙う素粒子ビームファランクス」

・particle
(微)粒子、微量、小片、《文法》不変化詞、《物理》素粒子
・phalanx
近接防御火器システム

phalanxは日本語だと「ファランクス」ですが、英語の発音だと"féilæŋ(k)s"で「フェイランクス」という感じの発音になります。最初「フェイランクス」と聞いたときに「ファランクス」のことだとは気づきませんでした。個人的にはlocalの「ローカル」(日本語発音)と「ロコ」(英語発音)を思い出しました。

画面がぶれている上に短いので良く見えませんが、素粒子ビームと言っているので、後に出てくるセントリーガンとは別物だと思います。


44:03
■electronic ballbreakers
「電子手榴弾」

1メーターの高さに飛び上がって高い電圧の負荷を与える手榴弾。ここに詳しい解説が出ています。高電圧の過負荷で電子機器にダメージを与える武器のようです。

英語字幕及び脚本では"ballbreakers"となっていますが、"ball breakers"が正しい?


44:09
■gear up
「準備しろ」


44:29
■Coming around for a seven-zero-niner.
「709付近に接近中」

NinerはNATO phonetic alphabetNATOフォネティックコードでした。


45:26
■Structure seems intact.
「建物は無傷に見える」

・intact
損傷を受けていない、傷がない、処女の、去勢されていない


45:34
■Immediate dust-off on my clear, then stay on station.
「私のクリア(の号令)で離陸、そして着陸場で待機」

ゴーマンからドロップシップを操縦しているフェローへの命令。
"dust off"は「ホコリを払う、(ホコリを払って)古い道具を使う、(何かを)倒す」などの意味があり、軍用語として「けが人を救出して撤退」という意味もあるそうです。ただ今回、状況的にこれらには合致しません。

日本語字幕では「先発隊を降ろして移動」となっています。直前のセリフで着陸の命令(set down)も行っており、ここでの"dust off"は「離陸」(移動)を指していると判断しました。
ホコリを払う=離陸時にエンジンかローター・ブレードなどから風が出るから?


46:01
■I want nice, clean dispersal this time.
「今回は手際よい鮮やかな散開を要求する」

・dispersal
まき散らすこと、散布、〔分散による〕消散、散失、《植物》分散、散


46:33
■Hicks, get yours in a cordon. Watch the rear.
「ヒックス、君の隊員は哨兵(見張り)線状態で。後方を見張れ」

・cordon:(軍隊の)哨兵(しようへい)線、非常線、防疫線、交通遮断線、(肩からわきの下へ掛ける)飾りリボン、綬章(じゆしよう)

"in a cordon"は「(後方側の見張りをするために)隊列を組んで見張りをする」という意味なのはわかるのですが、意訳しないでスムーズにする方法がわかりませんでした。
日本語字幕では「第2分隊 待機」。


46:51
■Hudson, run a bypath.
「ハドソン、接続しろ(接続して扉を開けろ)」

・bypath
バイパス; 副行路; 抜け道; 副行

後の画面から察するに、回路を強制的に短絡させて処理を実行する(扉を開ける)のがbypathのようです。日本語字幕では「ドアを開けろ」。

実際にバイパスするシーンは接写したカメラのフォーカスが微妙に移動してかっこいいです。


47:00
■Second squad, move up. Flanking positions.
「第2分隊移動。側面位置へ」

・Flanking
(形容詞)側面[傍ら]にある

WikipediaにFlanking maneuverとあり、敵に対し正面からではなく側面位置を取ることで優位に立つ、ということだそうです。

日本語字幕ではこのゴーマンのセリフと次のエイポーンのセリフ(Second squad, on-line)をまとめて「第2分隊 迂回して進め」。


48:44
■We got some explosive damages, probably seismic survey charges.
「爆発のダメージがいくつか見えます、おそらく地震調査(用)爆薬」

・seismic(sáizmik)
地震の、地震性の/激震的な、激しい、とてつもない/地震探査の
・seismic survey
地震調査
・charge
弾薬、爆薬

地震調査とは爆破等を起こして地下構造を調べる方法


49:34
■Quarter and search by twos
「2人ずつで4つ(チーム)に別れて探索しろ」

・by twos:2人(個)ずつのまとまりで

ここQuarterが「4つ/4チーム」なのか自信がありません。なぜなら
・エイポーンの隊:2人+2人+1人=3チーム
・ヒックスの隊:2人+2人=2チーム
それぞれの隊は4チームではないですし、2隊合計だと5チームに見えるからです(数え間違えあったらすいません)。


51:29
■Somebody must have bagged one of Ripley's bad guys here.
「ここで誰かがリプリーの(説明した/襲った)悪いやつ(エイリアン)の1匹を倒したに違いない」

・bag
〈獲物を〉捕らえる; しとめる,殺す.、盗む、占領する


51:50
■Quit screwing around.
「やめろ」

「ふざけるな、止めろ」というようなニュアンスのようです
screwはfuckの言い換えで使われることがあるとのことなので、その文脈で使われている?

quitは英語字幕にだけ存在し、実際には発声されていません。


51:54
■We just finished our sweep.
「見回り(偵察)は完了しました」

・sweep
さっと見回すこと.

sweepは掃除するなどの意味が有名ですが、多数の意味がある単語でした。


52:23
■Pendejo jerkoff!
「バカで間抜け」

・Pendejo(*スペイン語)
A stupid person.


53:40
■Welded the doors, and blocked off the stairs with heavy equipment.
「ドアを溶接し、この階を重機で塞いだ」

・weld
溶接する
・heavy equipment
重機

画面上では机やロッカーなどをバリケードと使用したようです。
with heavy equipment(重機)と言っていますが、これはパワーローダーのことでしょうか?またa(単数形)もs(複数形)もついていません。


53:51
■last stand
「最後の抵抗、背水の陣, 最後のとりで, 最後の砦」


53:52
Must have bee a hell of a fight
「すごい戦闘があったのだろう」

・must have been:だったに違いない、だっただろう
・hell of:異常な、どえらい、ひどく厄介な、とんでもない(*転じていい意味もある)

ここ全然聞き取れません。とくにfightは「ファイフ」としか聞こえません。


54:04
■All right, Drake, this way. You should be able to cut through the med lab to Operations.
「よしドレイク、こっちだ。医務室から作戦室へ(通過)移動するすることができると思う」

・should be able to
できるはず
・cut through
「~を通過[横断]する」


"cut through"には〔刃物で〕切り開く、突き刺す、〔手続きなどを〕手早くすませる、などの意味もあります。

【了】

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