映画『エイリアン2』(Aliens) での英語勉強 振り返り その4(DVD Chapter 11-16)
本翻訳の概要説明を含む初回はこちら
55:57
■Surgically removed before implantation.
「(フェイスハガーが人間の)体内に(チェストバスターを)産む前に外科的に切除」
・implantation
植え込むこと、移植、着床、注入
日本語字幕では「幼虫移入前に切開分離」。
最初人体に埋め込まれたフェイスハガーを手術で取り出したのかと思っていたのですが、よく考えると生命体に植え付けられるはチェストバスター(ゼノモーフの幼体)です。
なので
フェイスハガーにとりつかれた人間を見つける→人間にチェストバスターを産み付ける前のフェイスハガーを外科的に取り外した(かなり短時間しか猶予がない?/産み付けたあとでも生きたまま取り外せる?)
のだと想像しました。
このセリフは映画中ではビショップが言っていますが、脚本ではリプリーが言っています。
余談、私が認識しているエイリアンのライフサイクル)
クイーンエイリアンがエッグチャンバーを産む→エッグチャンバーからフェイスハガー誕生→フェイスハガーが生命体(人間など)に取り付きチェストバスター(幼体)を産み付ける、フェイスハガーはここで死亡→生命体内部でチェストバスターが成長→ゼノモーフ/エイリアン(成体)になる
58:28
■Shine the light!
「明かりで照らして!」
ここ難しくはないのですが、shineが聞き取れませんでした。
59:57
■Second Grade Citizenship Award REBECCA JORDEN
「第ニ学年優秀賞 レベッカ・ジョーダン」
ニュートの写真の下に書かれている文字。
脚本ではSecondではなくFIRST GRADE CITIZENSHIP AWARDになっています。
これは成績やスポーツが優秀な子供などに送られる賞で、少し大げさにCitizenshipが使われるようです。
1:00:40
■Total brainlock
「完全に記憶障害だな」
brainlockはいわゆるスラングのようで、手持ちの辞書には出ていませんでした。文字面からなんとなく意味は察せられますが、短期間の記憶障害や精神的な麻痺を指すようです。
1:00:45
■Borderline malnutrition, but no permanent damage.
「栄養失調ギリギリだけれど、永続的な損傷じゃない」
・malnutrition
栄養不良、栄養失調
1:02:08
■If they're within 20 clicks, we'll read it out there.
「彼らが20キロ以内にいるなら、ここでその信号を見えるんですがね」
・click(s)
(俗語)キロメートル
clickは日本語としても使われているクリックのことですが、ここではキロメートルの意味で使用されています。
シナリオ上ではklick(s)でキロメートルを表しており、英辞郎によると1960年代の米兵の俗語、New Oxford American Dictionary/Oxford Dictionary of Englishによると"[ORIGIN] 1960s: of unknown origin; the term was originally used in the Vietnam War."だそうです。
1:02:10
■So far, zippo.
「今のところ、ゼロ(反応なし)」
・zippo
(俗語)ゼロ、なにもないこと
余談ですがWikipediaによるとライターのジッポーの名称起源ははっきりしないそうです。
1:04:16
■Stop your grinnin' and drop your linen!
「笑うのを止めて(リンネル製の)下着を脱げ!」
・grinning
【名・形】〔歯を見せて〕にんまりとする(こと)、ニヤニヤ笑う(こと)
・linen(línən、リンネルではない)
【名-1】リンネル、キャラコ、リンネル製品、リンネルの服[シャツ・カラー・敷布・布団カバー]、亜麻糸、亜麻布
【名-2】下着
ある程度有名なフレーズのようで、検索してみたところ途中からこのフレーズがサジェストされました。
直訳では意味がよくわかりませんが、ここの解説によると
"he's just found something so it's about being 'ready for action'"、「何かを見つけた、準備できたということ」、という意味だそうです。
日本語字幕は「住民たちの居場所が分かった!」。
1:04:24
■over at the processing station
「大気生成工場の外側に」
・over
(形容詞)外側の、外側に
1:04:39
■They ain't paying us by the hour.
「彼らは我々に時間給で支払いしているわけではない」
・by the hour
時間単位で、時間切めで/時間給で、1時間いくらで/何時間も続けて
1:05:41
■I want a straight V deployment.
「真っ直ぐなV(字型)の配置で」
・straight
まっすぐな,一直線の.
日本語字幕では「逆V隊形」となっていますが、調べた範囲でstraightに「逆」の意味はありませんでした。
1:05:45
■Advance on axial six-six-four.
「664軸方向に進め」
・axial
軸に関する、軸のような、軸を作る/軸上の、軸を回る、軸方向の
日本語字幕では「664の方向へ進め」
1:05:50
■Tracker on-line. Set the V-gain to filter R-F ambient.
「トラッカー(動体検知機)起動。無線周波数は環境(ノイズ)を除外するためにVゲインをセット」
・R-F
radio frequency/ラジオ[無線・電波]周波数◆【略】RF
・ambient
周囲の、あたり一面の/環境の/自然放熱する
ここによると「トラッカーの設定は環境ノイズを除外した状態で」ということのようです。
1:05:57
■40 meters in, bearing two-two-one, there should be a stairwell.
「40メーター内側(に進む)、220の方向、階段吹き抜けがあるはず」
・bearing
方向、方位、方角、相対的位置(いわゆる日本語でのベアリング/受け軸の意味でも使う単語です)
・stairwell
階段の吹き抜け
ここに
・stairwell:壁や天井など全て囲まれた「階段」(デパートの階段や非常階段)
・staircase(またはstairway):完全には囲まれていない「階段」(一軒家や駅の階段)
の解説が出ています。
日本語字幕では「40メートル奥に階段がある」
1:06:26
■Don't bunch up.
「(個々の人物は)近づきすぎるな」
・bunch
まとまる、束になる/膨れる、突き出る/束ねる/(野球)ヒットを集中させる
a bunch ofで一房、一束、一連の/たくさんの、かなりの数の、大勢の、の意味があります。
英語字幕では省略されていますが、直後に"stay loose"(間隔を保ったままで)というセリフが続きます。
1:06:33
■Probably getting interference from the structure.
「恐らく建造物による(通信)障害です」
・interference
干渉、障害、妨害、邪魔、衝突/混信/(野球)守備妨害/(特許)抵触
1:06:46
■I'm not making that out too well.
「(映像がぼやけているため何が映っているのか)よくわからない」
・make out
理解する/判別する
ここ自信がないですが、make outであるということとして翻訳しました。
日本語字幕では「よく分からん?」
1:07:48
■Tighten it up, Frost. We're getting a little thin.
「近くに来い、フロスト。少しまばらになって(離れて)いる」
・tighten
堅く締まる、ピンと張る/〔人・規則・制限などが〕厳しく[きつく]なる/~を堅く締める、締め付ける/〔規則・制限などを〕厳しく[きつく]する
Tighten it upはきつく閉めろ→近寄れ、として翻訳しました。
日本語字幕では「あまり離れるな」
1:07:56
■Looks like some sort of secreted resin.
「分泌物の樹脂(レジン)のようなものに見える」
・secrete
分泌する/隠す、秘密にする/隠匿する、着服する
似た単語の"secret"の発音はsíːkrət、今回の"secrete"はsikríːtで、それぞれ発音が異なります。
またsecretは名詞、形容詞であり、動詞の意味はありません。
1:08:07
■Busy little creatures, huh?
「忙しい小さな生き物たちだな?」
忙しい生命体→だからそれらは海兵隊員の前に現れない→(エイリアン達の)姿が見当たらない、という意味だと理解しました。
1:08:22
余談。
ここでレーダー上での海兵隊員達の移動がモニターに映されるのですが、猛烈な速度のため全速力のダッシュで移動しているように見えます。
1:08:29
■Standard light armour-piercing round.
「通常発火の徹甲弾」
・armour-piercing
徹甲弾、通常はarmourではなくarmorと綴る
・round
〔銃・武器などの〕一発分の弾
この辺の重火器の説明は、脚本と比べると設定が細かく語られる様になっています。
1:08:42
■won't they rupture the cooling system?
「彼ら(海兵隊)は(徹甲弾を使うことで)冷却装置を破裂させない(破壊しない)ですか?」
・rupture
破裂する/破裂させる/破裂/ヘルニア
通常の疑問文だと
will they rupture the cooling system?
「彼らは冷却装置を破裂(破壊)するのですか?」
ですが、ここは否定疑問文なので「しないですか?」としました。
『エイリアン2』とは全く関係無い話ですが、疑問否定文を調べていて思い出したことが。
以前アメリカに行った際に日本食レストランに入りました。そこで出てきた天ぷらがあんまりにあんまりなモノだったので、一口食べて残してしまいました。するとウエイターから「Don’t you like tempura?」と訊かれたことを思い出しました。
どう回答したかは忘れてしまいました(笑ってごまかしたかな?)。
1:08:48
■This whole station is basically a big fusion reactor.
「この施設は基本的に巨大な核融合炉だ」
・fusion
溶解、溶融/融合、統合/(政治)連合/(音楽)フュージョン/(原子力)核融合/(形容詞)折衷の
・fusion reactor
核融合(反応)炉
1:08:56
■So she's talking about a thermonuclear explosion and "Adios, muchachos".
「だから彼女は熱核反応の爆発について話していて"さようなら"だ」
・thermonuclear
熱核反応の
・adios muchachos
(米俗、スペイン語より)おさらば
1:09:19
■What do we use? Harsh language?
「我々は何を使うんですか?キツい言葉ですか?」
・harsh
厳しい、手厳しい/(色などが)強すぎて不快な/(音が)耳障りな/(手触り)ゴツゴツした
実際のセリフでは
"What're we supposed to use, man? Harsh language?"
1:10:21
■Nothing. Zip.
「なにもない。ゼロ」
再度ハドソンがゼロとしてzip(zippo)を使用しています。
1:12:21
■Convulsion!
「けいれん!」
・convulsion
けいれん、ひきつけ/(自然界などの)激変/大革命、動乱/発作
1:13:26
■Go to infrared, people.
「みんな(バイザーの)赤外線(センサー)を使え」
・infrared
スペクトルの赤外線、(略)IR/赤外線
このセリフをきっかけに、ヘルメットに装着されている『ドラゴンボール』のスカウターのようなバイザーをおろします。
1:13:53
■Tracker's off-scale, man.
「トラッカー(の信号)は限界値を突破」
・off-scale((go)off the scale)
(be)(測定値などについて)計器の測定限界を超えている、メーターの針が振り切れている/計り知れない
1:15:00
■They're coming out of the goddamn walls in swarms!
「彼らは壁から大群で出てくる!」
・swarm
群れで動く、群れで現れる/(ミツバチが)分巣する/群がる、大群になる/いっぱいになる
・in swarms:わんさと、群をなして
1:15:14
■Lay down a suppressing fire with the incinerators, and fall back by squads.
「火炎放射器の放火をやめさせて、隊での撤退を命令する」
・lay down
(規則などを)押し付ける、命令する(*ほか意味多数)
・suppress
鎮圧する、抑圧する/やめさせる/発表しない、もみ消す/抑制する
・incinerator
通常は焼却炉、火葬炉/ここでは火炎放射器の名前
・squad
分隊/班/チーム
ここのincineratorは『エイリアン2』中での火炎放射器の名前を指し、焼却炉の意味ではないです。
日本語字幕では「撤退しろ」だけで、細かい説明はされていません。
1:16:14
■They're cut off
「彼らは行く手を遮られている」
・cut off
切り取る/中断する/妨げる、行く手を遮る/話を遮る/電話を切る
シナリオでは"They're but off!"とありますが、恐らくcutのtypo?
日本語字幕では「囲まれているのよ」
1:18:17
■Fire in the hold!
「貨物室で火災発生!」
英語字幕ではholdとなっていますが、holeのtypo (Fire in the hole!)だと思われます。
※2019/10/05追記
これ私の勘違いでした。ここでのholdは船倉、貨物室(ここの2)の意味で、
「(APC内の)貨物室で火災発生!」
という意味ではないか、と教えていただきました。
この後、脚本ではエイリアンによってゴーマンがAPCの上に引きずり出され、エイリアンの尾が肩に刺さり、それが原因で意識を失います。実際の映画ではゴーマンにAPC内部でモノが落ちてきて気絶します。
1:19:57
■Ripley, you've blown the transaxle!
「リプリー、トランスアクスルを爆発させた!」
クルマにほとんど興味がないためtransaxle(トランスアクスル)の説明は読んでも意味が理解できませんでしたが、クルマなどの機構のようです。
1:20:38
■Wake up, pendejo! I'm gonna kill you!
「起きろバカ野郎!殺してやる!」
pendejoは以前既に訳していますが、スペイン語で「バカな人」を意味します。
全然関係ないですがNoteって文脈見てからBANなり文章の非表示ってしてるんですかね?チェックプログラムで不穏当なワードを使ってたら一律BANというロジックだと、今回の一連の翻訳はちょっとまずい気がしています。
1:21:17
■This can't be happenin', men.
「ありえない」
ありえないことが起きてしまったときに発せられる定型文だそうです。この後再度"Can't be. That's inside the room!"として使用されてます。
1:21:20
■We've got seven canisters of CN-20. I say we roll then in there and nerve-gas the whole fuckin' nest.
「我々はCN-20の7つの円筒弾を持っている。あそこに打ち込んですべての巣に神経ガスを打ち込む(転がす)んだ」
・canister
(コーヒー・たばこなどのフタ付きの)小さな缶/(ガス弾などの)円筒弾
・nerve
元気づける/神経(線維)、筋、中枢/ずうずうしさ、図太さ/触れられたくない話題、/神経過敏/
ここにCN-20 Nerve Gasの画像が出ています
1:21:31
■Let's bug out and call it even.
「撤退して貸し借りなし(終わり)にしよう」
・bug out
(俗)素早く立ち去る、ずらかる、逃げる/(俗)おかしな行動に出る、/(目などが)ぎょっとなる、大きく見開かれる
・call it even
貸し借りなしということにする
bug out bag(BOG)は非常用の持ち出し袋を意味するそうです。画像検索すると内容物にハンドガンやショットガンが含まれているのがお国柄というかなんというか。
1:21:44
■Fuckin' A!
「賛成だ!」
Aには"absolutely"や"asshole"などの意味もあるようですが、ここでは米軍で使用されているとされる"affirmative"(賛成)の意味としておきます。
1:21:47
■This installation has a substantial dollar value attached to it.
「この施設は相当な金額(ドル)の価値(お金)があるものが取り付けられている」
・substantial
実態がある/がっしりした、頑丈な/十分な、栄養がある/(哲学)実態の/内容の充実した
1:22:07
■arbitrarily exterminate them
「勝手に彼らを駆除する」
・arbitrarily
任意に、自由裁量によって/勝手に、気ままに/先制[独裁]的に
1:22:37
■This operation is under military jurisdiction.
「この作戦は軍の管轄下だ」
・jurisdiction (ʤù(ə)risdíkʃən)
司法権、裁判権/(法的権限の)管轄(区域)/権威、権限/(法律)法域
1:22:40
■Hicks is next in chain of command.
「ヒックスは次の命令指揮系統だ」
・chain of commando
指揮系統、命令指揮系統
1:22:55
■He's just a grunt.
「彼はただの歩兵だ」
・grant
(豚が)低く唸る、ブーブーとなく/不満を言う/(魚)イサキ/(米軍俗)歩兵/(俗)労働者/(俗)糞をすること
1:23:04
■Prep for dust-off. We need immediate evac.
「飛び立つ準備をしろ。我々は緊急脱出する必要がある」
・prep
宿題/準備/preparatory school(私立高校、進学校)の略
・evac
(略)evacuation(避難)/(略)evacuee(避難者)
【了】
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