映画『エイリアン2』(Aliens) での英語勉強 振り返り その5(DVD Chapter 17-20)
本翻訳の概要説明を含む初回はこちら
1:23:52
■Ramp closing
「(荷物を搬入する)傾斜路を閉じている」
・ramp
傾斜をつける/斜面、傾斜台、傾斜路/(高速道路への)出入道路
脚本では何度もrampという単語が出てきます。
日本語でいうところの明かりの意味のランプはlampです。
1:26:26
■This is absolutely everything we could salvage out of the APC wreckage.
「これがAPCの残骸から拾えたほとんど全部(のもの)」
・wreckage
(物を)壊すこと、(船が)難破すること/壊されたもの、難破船/残骸、漂流物
1:26:56
■We got four of these robot sentries with display and scanners intact.
「4つのロボットの番兵(セントリー)を、ディスプレイとスキャナーが無事なまま入手できた」
・sentry
【名】見張り(番)、番兵、衛兵、哨兵、歩哨
自動で敵を狙う重火器のセントリーガンという存在は、『エイリアン2』から有名になった?もしくは『エイリアン2』が初出?
1:27:02
■They'll come in handy.
「彼ら(セントリーガン)は役に立つだろう」
come in handyと同義はbe helpful、be convenient。
調べた範囲ではcomeを抜いたin handyだけでは(例えばbe in handyのようには)使用しないようです。
1:27:03
■How long after we're declared overdue can we expect a rescue?
「我々が期日を過ぎたと宣告されたあと、どれくらいの時間(が過ぎること)で我々は救出を期待できる?」
・overdue
期日[期限・到着予定時刻・出産予定日]を過ぎた、期限の切れた、締め切りに遅れた、延び延びになった、遅滞する、未払いの
文章を以下のように分割して考えてみました
・How long (~の期間[時間]はどれくらい?)
・after we're declared overdue(我々が期日(到着予定日、もしくは定時連絡?)を過ぎたと宣言されたあと)
・can we expect a rescue?(我々は救出を期待できる?)
日本語字幕では「連絡して救援が来るのは何日後?」となっており、英語字幕とは意味が違っています。上記の通り英語字幕では「連絡して」とは言っていません。
1:27:16
■I don't wanna rain on your parade, but we're not gonna last 17 hours!
「気分を台無しにしたいわけじゃないが、我々は17時間持ちこたえられない!」
・rain on someone's parade
(人)の一日[良い気分、計画]を台無しにする(crash the partyと同義)
・last
(動詞のみ)続く、存続する、持続する/耐える、持ちこたえる/足りる/~を存続させる、~を持ちこたえる
脚本にrain on someone's paradeは存在しません。このシーンのハドソンのセリフは多めに変更、追加されています。
1:27:36
■Why don't you put her in charge?
「彼女を管理者にしたらどうだ?」
・in charge
管理して、監督して/担当して/責任をおって、責任者で
ニュートに聞こえる範囲で、ニュートに関わる嫌味を言うハドソン。なかなかゲスいです。
1:27:45
■I'm sick of your bullshit.
「あなたの言動(クソみたいな態度)にうんざりしている」
・sick of
うんざりしている
1:27:49
■Now get on a terminal and call up a floor-plan file.
「端末(ターミナル)を操作して平面図のファイルを呼び出して(探して)」
・get on
(多数意味がありますがここでは)する、操作する、取り掛かる
・call up
電話を掛ける/(心に)呼び起こす/(PCを操作して画面に)呼び出す、引き出す
・floor-plan(floor plan)
(建物、部屋などの)平面図、間取図、見取り図
1:28:01
■sub-basements
「地下二階」
Wikipediaによると地下室(basement)の更に下の階(sub)を指すそうです。
*2020/03/03追記
後の話を考慮すると、ここでは単に「地下の階」という意味合いで使われているのだと思います。
1:29:03
■pressure door
「圧力ドア」
飛行機や宇宙船などの、気圧を保つためのドアを指すようです。
日本語字幕ではただ単に「扉」となっています。
1:29:09
■But we gotta figure on them getting in.
「しかし我々は彼ら(エイリアン)が入ってくることを考慮しなければならない」
・gotta(have got to/have to)
しなければならない
・figure on
~を考慮する、~を予測する、~を頼りにする
1:29:16
■we repair the barricades at these two intersections
「これら2の交差点のバリケードを修理する」
・intersections
交差点/交差すること、交わり/共通集合、共通部分、交点
1:29:34
■Outstanding. Now all we need is a deck of cards.
「素晴らしい(極めて優れた)。これで我々が必要なのは一組のカードだ」
Outstandingは大きく分けて
・素晴らしい/際立った
・未完の(支払い、法の実行)
の2つの意味があるそうです。
ここでa deck of cardsが出てくるのは
リプリーが防衛のための最適なプランを提案してくれた→遊ぶ余裕ができた
なのだと想像しました。
1:30:06
■A and B sentries are in place and keyed
「A、Bのセントリーガンは所定の位置に設置されて調整が終了した」
・in place
適当な位置に、適所に、所定の[あるべき・決まった]位置[場所]に、定位置に/環境が整って、すべて準備万端に整って
・keyed
調整(が終了)した/鍵に合わせた、緊張した、いい気持ちの/酔った
1:30:43
余談。
ここでヒックスがリプリーにロケーターを手渡します。
私が『エイリアン2』で疑問に感じた一つとして
・このあとリプリーはニュートにロケーターを渡す
・ニュートにロケーターが渡された場面にヒックスはいない→つまり見ていない
・にも関わらず後にヒックスは”なぜか”ニュートがロケーターを持っていることを知っていた
ことです。
映画本編だけではこの矛盾は解消されません。
1:30:51
■It's just precaution.
「ただ万が一のためだ」
・precaution
予防措置、用心、予防(策)、警戒/事前注意/安全上のご注意(pre/caution)
1:31:38
■Scoot down.
「体をずらして」
・scoot
急いで行く/突進/スクーターで行く/スクーター
・scoot down
場所を譲る、端に寄る、ずれる
日本語で「スクーター」はいわゆる50ccバイクを指すことが多いですが、英語圏ではキックボードの意味として使われることも多いようです。
1:32:24
■No real ones.
「本物じゃない(実在しない)」
urbandictionaryによると"real one"には「本物の友達/裏切らない友達」など、多数の意味が存在しました。
1:32:58
■Did you ever have a baby?
「子供を生んだことがある?」
ニュートは"Have you ever"ではなく"Did you ever"で質問しています。リプリーの回答も"Yes, I did"となっています。
例えばこのサイトの説明だと、Didを使うのは「過去のある特定の期間での出来事」を質問する場合に使う、とあります。
ここでニュートのセリフには特定の期間の指定がないのですが、暗黙的に期間が含まれているのでしょうか。もしくはニュートは子供だから現在完了が正しく使えない、ということなのでしょうか。
私には判断が付きませんでした。
1:33:55
■I cross my heart. (中略) And hope to die.
「約束する。嘘だったら死んでもいい」(胸に十字を切る、神にかけて誓う)
"Cross my heart"と"hope to die"はワンセットで使用されているようです。
1:34:24
■Sneak.
(軽くいたずらされたことに対して)「卑怯者」
sneakは動詞だと「隠れてコソコソなにか(出入りする、近づく、ウロウロする)する」のような意味なのですが、ここでは名詞の「卑怯者/こそ泥」の意味で使っている、と判断しました。
いたずらされたときにたしなめる意味があるのかも?
1:34:37
■The molecular acid oxidizes after the creature's death, completely neutralizing.
「クリーチャー(フェイスハガー)の死後、酸の分子が酸化する、完全に(酸は)無効化する」
・molecular
分子
・oxidize
酸化する、酸素と触れて酵素反応を起こす錆びる/参加させる、錆びさせる/酸素を加える
・neutralize
中立化する、中立する、中性になる/~を中立させる/中和させる/無効化する
1:34:51
■They grab the colonists and immobilize them to be hosts for more of these.
「奴ら(エイリアン達)はコロニー入居者たちをつかんで(捕まえて)、もっと多くのこれら(フェイスハガー)の宿主にするために、(コロニー入居者を)固定する(身動きできなくする)」.
・immobilize
動かなくさせる、静止させる/使えなくする、機能を停止させる/固定する
以下のように文を区切って考えてみました。
・奴らはコロニー入居者を捉える
・宿主にするために固定する
・もっと多くのこれらのために
1:35:01
■Yes, that follows.
「はい、そうなります」
ここでのfollowは「結果として起きる[生じる]」の意味と理解しました。
通常この意味でfollowを使用する場合
・It follows that:~という結果になる、当然~ということになる、結果として~が起きる
という構文で使われることが多いようです。
1:35:09
■So who's laying these eggs?
「では誰がこれらの卵を産んでいる?」
・lay:卵を生む/(俗)横たわる
横になる、横たわるという意味でlay downという用法は使わないほうが無難でlie downのほうがいいそうです。
・lay down:~を横たえる、(人)を寝かしつける/捨てる/(他多数意味が存在)
1:35:18
■Hey, maybe it's like an ant hive.
「おい、それはアリの巣のようなものじゃないか」
・hive
(ミツバチが)巣箱に集まる/(ミツバチが)群生する/(ミツバチを)巣箱に集める/ミツバチの巣/ミツバチの群れ
ハドソンはant hiveと言いますが、直後にバスケスにBees have hivesと指摘されています。
hiveは基本的にハチに絡む用語で、アリの巣の場合はcolonyかnestを使用することが多いようです。
1:35:34
■Bishop, I want these specimens destroyed as soon as you're finished with them.
「ビショップ、これらの標本は(あなたの)検査が終わったらすぐに破壊してほしい」
・specimen:見本、例/標本、サンプル/試料、被検査物/(話)人、やつ
as soon~よりあとはスピードが早くて、字幕を見ながらでも何を言っているの聞き取れません。
1:35:40
■Mr Burke said they were to be kept alive in stasis for return to the company labs.
「バークさんは会社の研究室に持ち帰るためにこれらをステイシス(用のシリンダー)にいれて生きたままにすると言っている」
・stasis
均衡状態、静止状態/停止、閉塞/(SF用語)ステイシス、停止状態、人工冬眠の様な意味合い
stasisはSF用語として「停止状態」などを指す場合があり、ここではその意味で使用されている、と解釈しました。
脚本では"Mr. Burke have instructions that ~"となっており、実際の発言も脚本どおりなのですが、英語字幕は短縮のためか変更されています。
1:36:08
■You really think you can get a dangerous organism like that past ICC quarantine?
「危険な生命体を持ち込こんでICCの検疫を通過できると本当に思っているの?」
・quarantine
隔離する、検疫する、締め出す、孤立させる/検疫(所)、隔離(期間)、隔離所
1:36:10
■How can they impound it if they don't know about it?
「それ(危険な生命体をもちこんでいること)を知らなければ彼ら(ICC)はそれをどうやって押収する?」
・impound
囲い込む、(囲いに)閉じ込める、拘置する/(法律)押収する、没収する/(ダムに水を)貯める
1:36:35
■What if that ship didn't even exist?
「もし(エイリアンの)宇宙船が存在すらしなかったら?」
1:36:38
■So now if I make a major security situation out of it, everybody steps in
「だからもしそれ(宇宙船)のために重大な緊急事態宣言を行ったら、みんなが介入する
・out of
~から、~によって、~のために(動機・原因などを示して)
ここの文章を調べていて見つけたのですが、ここは映画中の多くの会話(Dialogue)が書き起こされていました。
1:36:49
■A bad call
誤った判断
1:36:57
■I'm gonna make sure they nail you right to the wall.
「私は彼ら(警察)があなたを壁に(垂直に)釘で打ち付けるようにする」
・make sure (that)
~確認する/~に確実になるようにする
・nail
~を釘で打ち付ける/目を~に固定する/仕留める/逮捕する
・right
垂直という意味としました、キリストの貼り付けのイメージ
※ここちゃんと訳せていないと思います。
1:37:01
■You won't sleaze your way out of this one.
「あなたはこのことから誠意がない振る舞いで立ち去ることはできない」
(=意味としては「逃げられない」)
・sleaze
(俗)誰とでも寝る/(俗)ねだる/不道徳さ、スキャンダル、不正、退廃
※ここもちゃんと訳せていないと思います。
sleazeは動詞として使われていると踏まえて検索したところ
ここに
”To act or progress in a sleazy(不真面目な、誠意がない) manner”
とあり、これを踏まえて翻訳しました。
1:37:10
■You know, I expected more from you.
「あなたにはもっと多くのことを期待していた(がっかりした)」
・expect more from
~からもっと多くのことを期待する、~に満足できない
【了】
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