希望

仕事に「やりがい」人生に「生きがい」を No.419

世間ではコロナウィルスの話題ばかりですが、4月よりパートタイム・有期雇用労働法が改正され大企業では同一労働・同一賃金のガイドラインがスタートされますね。

中小企業では来年からとは言え、いろいろと準備を始めているところもあると思います。

同じように「働き方改革」でワークライフバランスについても意識することが多くなっているのではないでしょうか。

感動創庫🄬LFCでも同様に、働いている皆さんのワークライフバランスについては意識を向けています。

そこで大切なのは「その方が何を望んでいるかを知ること」だと思います。

トップの図のように「仕事に対してどう思っていますか」と聞いた時に、三者三様の答えが返ってくることがあります。

Aさんは休みが少なくても給料が多い方が良いと思い
Bさんは仕事が楽しいので不満はありません
Cさんは給料は少なくてもプライベートの充実を求めます

これはどれが正解というものでもなく、どれも正解なので個別に対応していかなければいけません。

そのために大切なのは何かといえば、面談などを行い本人の希望を聞くことです。

会社でよくあるコミュニケーショントラブルの原因は以下の3つのようなことではないでしょうか。

①自分の基準で物事を判断する
②自己評価の基準が違う
③本人が自分の希望を正確認識していない

①一番多いのが自分の基準で物事を考え、相手にも当てはめて考えるという事です。

私の世代の方はAさんのように多少忙しくても給料は多い方がいいという方が多いと思いますが、今の20代の方はほとんどの方がプライベートの充実を求めるのではないでしょうか。

「24時間働けますか」というキャッチコピーが時代を席捲していた時代のサラリーマンは長時間働くことが正義で、上司が返るまで帰れないなんて風景が当たり前でした。

今はその年代の方が部長職などを務められていることが多いと思います。その年代の方が「仕事は残業しても終わらせるのが当たり前」という正しさを押し付けると、今時の20代の方には受け入れられない価値観だと思います。

②誰でもそうですが、自分が自信があると思う事の評価は高く、自分に自信のないことの評価は低くつけます。

例えば私は、「話すことがうまい」と褒められることも多く自分でも自信を持っているので評価は高くつけます。

しかしこれが落とし穴で、確かにうまく話せるかもしれませんが、話した相手に伝わったかどうかは別の問題で、朴訥としゃべるけどものすごく説得力のある話をする方もいます。

伝えるという事でいえば、私より後者の方の方が能力が高いのは明らかです。

また、逆につい謙遜してしまう事は評価を低くつけがちです。私もいまだに文章がなかなか上手にならず、褒められてもつい謙遜しますが、書けない方からすればこれでもほめていただけます。

この問題の根本は何かというと、すべて相対的にみているという事です。センター試験のテストのように明確な点数で出るものではありませんので、何かと比べて良い悪いを判断しています。

本来比べるべきは絶対的なところで、人の場合でいえば他人と比べるのではなく、過去の自分と比べる必要があります。そこで進歩していれば評価の対象になります。

何と比べるかを明確にする必要があります。

③もう一つの問題が自分でも自分の希望を明確に認識していないという事です。自分が本当に欲しいものがわからないので仕事にもやりがいが生まれません。

本当に自分がやりたいことを明確にせず、目の前にある仕事なのでやっているとか、給料のために働いているので嫌なことには目をつぶって仕事をしているという方もいらっしゃると思います。

自分の欲求が何によって満たされるかを知っていると余計なストレスに苛まれることも減ってきます。

例えば評価されるという事でも、
・上司から褒められる
・お客様に喜んでもらえた
・給料が増えた

人によってうれしいポイントが違います。

部下が何を考えているかを上司がしっかりと認識している組織は強くなります。本当に欲しいと思っているものを与えられると本人もやる気が出て、上司のためにも仕事をしようという気になります。

相手の望みをしっかりと知ることは強いチーム作りには必ず必要な力です。

では、以上の3点を行うにはどうしたらよいでしょうか?

組織では面談を定期的に行うのが一番の解決方法になります。その際も必ず準備したいのが自己評価のシートです。

会社が大切にしている評価ポイントに対し自己評価を行い出していただきます。

・仕事 業務
・職場環境 コミュニケーション
・プロジェクト活動
・プライベート 家族 健康 趣味
・公的活動

上記のようなポイントを見ていくと、その本人が何に対して評価を求め、何を大切にしているかもわかってきます。

そこで本人の評価と会社の評価の差のある所について面談していくと、相手が何を求めているかがより明確になります。

そのような人間関係を作っていければ仕事にもやりがいが生まれます。

生活している中で活動時間の半分以上を費やす仕事にやりがいがあれば、人生にも生きがいが生まれます。

良い人間関係を構築し良い職場を作っていきましょう。

今日の一言
相手が何を望んでいるかを明確にする。

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