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本当の「バカ」にならないために 二代目社長は気を付けましょうね No.531

ここ数日書いていた二代目社長の伴走者としてのnoteに反響のお声をいただきました。

「あ~それ私の事ですね」とか「めっちゃよくわかります」などの声があり、反響があるというのは私も嬉しいので調子に乗って今後「二代目社長の伴走シリーズ」として定期的にお届けしていきます。

私が出会った二代目社長によくある失敗や成功のパターンや、自分自身の過去を振り返って気が付いた「二代目社長あるある」などをまとめさせていただきます。

今日は「そんなお前が一番バカじゃない?」という話です。ちなみにこれは私の話ではなく、私の同級生のI社長のお話です。

名古屋の中高一貫の男子校に一緒に通っていたころから、このI社長の口癖は「バカじゃねぇの」でした。

そんな彼の悪い癖は、ちょっと頭の良い二代目社長にありがちな、「他人をすべて下に見る」という困った習慣です。

しっかりとした家庭環境で育ち、家庭教師や塾などもしっかり通い、何不自由なく育った二代目社長はある意味エリートコースを歩いています。

そんな彼が大学を出て就職をする際に、実力で上場企業に入ったりしていれば良かったですが、親のコネや関連会社への修行という名目で、「ご子息をお預かりします」というような環境に行ってしまいました。

「厳しく指導をお願いします」という建前はあるのですが実際はある程度気を使ってもらっていたりします。

そんな純粋培養の環境で育った彼は自分以外の人間が「バカ」に見えてしょうがないというとても残念な能力を開花させています。

相手が「バカ」に見えているとどれだけしっかりした仕事をしても、「まあこんなもんね」と低い評価しかできません。

また、仕事が出来ない人を見ると「なんでできないの」という自分の正しさを押し付け、相手を優しく見る事が出来ません。

そしてその先にあるのは「相手を変えようとして行動する」という最悪の行動が待っています。

その方法はいくつかありますが二代目社長にありがちなのは、
・厳しいルールを作る(ストイックなのでルールが好きだったりします。)
・成果報酬を出す(短期的な目標設定でモチベーションをあげたがります)
・研修に行かせる(自分が良いと思ったものに無理やり行かせます)

こんな感じでしょうか。

短期的に成果が出る物もありますが、長期的には元の木阿弥どころか最初より悪くなったりします。

人は変えられるはずがないので、色々と指示を出して相手が変わらないと「あいつはだめだ」という評価をしてしまいます。そうして会社には「ダメ」だという評価を受けた人ばかりという残念な状況になります。

「ダメ」だという評価を受けた方はその評価通りの仕事しかしなくなるので結果として業績も上がらず「あいつら全員バカばっかりだ」という気持ちで接することになるという悪循環です。

そこで大切なのは「そんな自分がバカだ」と気が付くことからスタートです。そう思えれば相手の良いところも見えるようになってきます。

また、感謝の気持ちがあればちょっとしたことでも褒められるようになってきます。人は誰もが可能性を秘めていると見られれば、相手の良いところを伸ばすことが出来ます。

自分と他人は基準が違うので同じ基準を押し付ける必要もありません。そもそもお互いの育った環境や教育が違うので自分のあたりまえも相手にとっては「なにそれ?」ってこともあります。

しっかりと相手を尊重し出来ることを認めることが自分が「バカ」から脱出する第一歩です。

そんな二代目社長を見ながら私も以前の自分を振り返っていました。幸い私は早い段階で自分が「バカ」だと認識したので大事には至ってません。

そんな皆さんもまわりの方を温かい目で見られるようにしていきたいですね。

今日の一言
バカは自分かもと振り返る
相手の良いところを見つけることから始める

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