【リーグスポンサー訪問】花浄院・池本社長の地域と野球への思い
6月1日、リーグスポンサー・オフィシャルパートナーとして新たに花浄院が加わりました。
■スポンサー契約のお知らせ
https://kandok.jp/archives/7578/
今回、仲木威雄リーグ代表が花浄院・池本丈太郎社長に、野球の事、地域の事を伺ってきました。
花浄院はどんな会社?
池本社長
「事業内容としては専門葬儀社として今年で52年目となります。元々は祖父が神戸市で創業し、その後、父が加古川市で葬儀社を始めました。」
仲木代表
「そもそもどういった経緯で葬儀社を立ち上げたんでしょうか」
池本社長
「元々は祖父が仏事で使用する花を売っていて、それに付随してお葬式の手伝いをしていたのがきっかけだったようです。そして友人と会社を興したと聞いております」
仲木代表
「池本社長はどうしてこの道に進まれたんでしょうか」
池本社長
「両親には『好きな道に進んでいいよ』と言われていたんですが、26歳の時に父が怪我をしまして、その後、姉との共同経営という形で事業を継承しました。当時は業界が男性中心だったのでそこをフォローするような形で仕事に入りました」
仲木代表
「大体3日に1回ほどイベントを開かれているということですが」
池本社長
「葬儀業界の慣習で友引の日は葬儀をしないので、空いた日に何かやれないかということでイベントを考案していました。元々は訪問営業が苦手で『それなら来てもらうようにしよう』と宣伝のために考えたのがきっかけだったんですが(苦笑)。一番最初に月1回イベントをやろうとして、初めてのイベントは4人しか来なかったのを覚えています。地域の方からも『なんでこんなことしてるの?』という声もいただきました。でも計画の中にイベントをやることが決まっていたので、次に向けていろんな意見を出し合って続けていきました。イベントの内容は餅つきだったりお祭りだったり、映画の上映会をやったり、相続についての講習を行ったりしています」
仲木代表
「映画の上映会!確かに葬儀会館の音響設備ならいい感じにできますね」
池本社長
「コロナ禍でイベントができなくなってきたときに「一回やめようか」という話になったんですが、今度はお客様から『勝手にやめないでもらえますか』というお声をいただくまでになりました。人形供養なども行っていますが、『なぜ餅をつくのか』『この行事は何のためにやっているのか』『この作法はどういう意味があるのか』なども講習したりしています」
仲木代表
「こういった古くからある伝統を教えてもらうことって少なくなりましたよね。それを花浄院さんが公民館代わりというか、文化の継承の担い手として提供しているということですね」
池本社長
「今では4人が10人になり、多いときは500人が集まるイベントもあります。地域のコミュニティーの場になっていっているなと感じています」
池本社長と野球
仲木代表
「元々野球はお好きだったんですか?」
池本社長
「阪神ファンで、特定の選手が好きというわけではないのですが、阪神と言えばこのあたりの地域の象徴だと思うんです。地域のシニアの方とお話ししていても野球の話になることが多いですし、人生の中に野球が付いてくる。やはり特別なんだなということは感じます」
仲木代表
「そしてさわかみ関西独立リーグにも興味を持たれたのはどういうきっかけでしたか?」
池本社長
「そのシニアの方とお話していく中で出てきた野球をお客様に提供できないか、野球を通じてお客様に満足いただきたいなと考えたのがきっかけでした。そして地域のアイコンコンテンツとして結びついたのが独立リーグでした」
仲木代表
「野球のいろいろなカテゴリーの中で、野球と地域が一体になって結びつくのは独立リーグの特色ですからね」
池本社長
「葬儀社は葬儀が終わったら次は四十九日や一周忌などのお客様のサポートも行います。一生のお付き合いになる方もいらっしゃいます。我々も地域に向けた活動をしていく中で、独立リーグの存在価値というのは同じシナジーを持つと感じました」
仲木代表
「私も池本社長を知って『古い価値観や業界を若い経営者が変えることができるんだ』と思いました。野球もそうですが若い人がやることというのが大事ですね。花浄院さんも20代の社員が多くいらっしゃって活動されている」
池本社長
「社会の仕組みって野球に似ていると思うんです。打順のようにそれぞれに役割や存在価値がある。もちろん失敗しても誰かがカバーするチームプレーも必要です」
仲木代表
「独立リーグの場合ただ野球が好きでやれるわけではなく、地域への感謝が結びつかないといけないですからね。人間教育の場であり大人になっていく場所だと思います」
池本社長
「我々が行っているイベントも、若い社員のほうからどんどん提案してくれます。葬儀というものは基本的にミスが許されないですが、イベントについては失敗してもまた次に活かすことができます。チャレンジをしていい結果も悪い結果も受け止めることが大事だと思います。そしてお客様の声に耳を傾けることで成長できるのだと思います」
ビジョンマップ
仲木代表
「ここにお邪魔させていただくのは2回目ですけれど、このイラストには気づかなかった。これはなんですか?」
池本社長
「これは弊社のビジョンマップですね。やりたいことや社員がかなえたいことを明示したものです」
仲木代表
「うわー、これええなぁ。素晴らしい!そして神戸の街が描かれている。野球場も確かに描かれてますね」
池本社長
「社員が幸せになるためにどうしたらいいか、ということを考えたときに『働いている社員が会社を使って夢を掴む』ということができたらいいなと。葬儀社の枠にとらわれずに個人的な夢をどんどん叶えられるようにしたいです」
仲木代表
「アイコンコンテンツの話もありましたが、社員の夢と地域の人々の幸せと結び付けていくということですね」
まとめ~地域とともに成長する~
池本社長からお話を伺って出てきたのは「地域とともに歩む」「そのために自分たちが何ができるかを考えて実行する」ということだった。失敗を恐れず、既成概念に囚われずに、成長するためにいろいろなことを行っていくことで50年以上の長い間、地域に愛される「場所」になっていったのだと感じた。
独立リーグも同様だ。色々な可能性を信じて試行錯誤し、支えてくれる地域の場所となり、感謝とともに成長できるように。
(構成・写真 SAZZY)
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