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電話が鳴った。

今日、浦項市の学徒義勇軍戦勝記念館の担当者から、電話がかかってきた。

担当者「会長さんがね、nuricoさんにお話したいことがあるって言われて電話してます。今大丈夫ですか?」

私「はい、大丈夫ですよ!」

ちなみに会長さんとは、朝鮮戦争時に中・高校生の学徒兵として参戦された、今では80歳過ぎのおじいちゃんたちの集まりの会長さんだ。

そのおじいちゃんは、「韓国との出会い」という手記にその記念館のことを書かせて頂き、賞をもらったことがきっかけで交流が始まり、一年に5・6度日本からのお客さんをご案内して、大変仲良くさせて頂いている方である。

会長さん「nuricoさ~ん!実はね、この学徒兵記念館をリフォームしたんだよ~!その開館式を3月29日にするの。浦項市主催で100人ぐらいのお客さんが来るけど、私の権限でnuricoさんお呼びするから絶対来てね!」

私「え~そんな~いいんですか?!わかりました!!会長さんが来いって言って下さるのなら、飛んで行っちゃいますよ~!」

そう、この時は絶対に行こう。

それは以前、私が日本からのお客さんをお連れすると、戦争当時の傷で足を引きずりながらも、きれいな日本語で自ら記念館を案内して下さった、以前の会長さんとの記憶があるからだ。

その会長さんは、ある日「大邱に来たので、お茶しましょうよ!」と電話を下さったことがあったのだが、忙しくて行くことができなかった。

その後、日本からのお土産を持って伺った時には、その会長さんはもう他界されていらっしゃらなかった。

会えなかった。 
お会いしたかったのに、会うことができなかったのだ。

あの時、忙しくても、行くべきだった・・・と、思う。

こういう経験があるから、今回の会長さんが呼んで下さる時には、必ず行かなければならない。

「会長さん、nuricoが来ましたよ~!長生きして下さいね!!」と言いながら、ピップエレキバンを差し上げよう♡

これで、お会いできるのも、最後になるかもしれないから・・・。

拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡