新緑の道路
今日は日本から戻ってきた夫を送るため、車で1時間ぐらいの清道(チョンド)へ行って来た。
行きは会話に夢中になってわからなかったのだが、帰り一人で車を走らせていると、目の前に広がる山々の緑にビックリ!前回来た時は枯れ木だらけだったのに、黄緑色の元気な木々がモクモクとしている。
これはこのまま高速に乗って、帰ってしまうのはもったいない!
急遽、ゆっくり走らせることができる国道へとコースを変更した。このコースは車が少なくて道が広く、山々をきれいに貫いて行けるお気に入りの道だ。
思わず音楽のボリュームを上げ、斜め上に見える山の稜線に視線を向けながら悠々と走る。音楽に合わせて、体も自然と揺れ出した。そして、いつの間にか歌う。ちなみに今日の音楽は、サザンだ。
少し開けた窓からは、やさしい風と共に青い香りが車内を通り過ぎる。
遠くの山には、ところどころに白い花も見える。あれはアカシアの花だろう。モクモクの黄緑色や緑色の間に、水彩画のように白く浮かぶ。
道の脇からちょっとはみ出している木々は、まるで国際マラソンの選手たちを応援する観客のように、元気に葉っぱを揺らしている。
よくみると山の影になった道の木々は、赤ちゃんの葉っぱを付け始めたところだが、開かれて太陽の光を浴びている道の木々は、緑の葉っぱをわんさかと広げていた。だから同じ道でも、部分的に個性があって面白い。
信号で止まる。
じっくりと木を観ていると、そういえばこの子たちは呼吸しながら酸素を吐き出してくれてたんだ、と思う。
同時に、私たち人間が吐き出す二酸化炭素を吸ってくれているんだ、と思った。
思わず目の前の木々と、呼吸を重ね合う。
とても気持ちがいい。
それを何度か繰り返していると、不思議な気分になってきた。
まるで、この木々たちとの境目が無くなってしまって・・・
木と一つになっちゃった!
いったいどこからどこまで自分で、どこからどこまでが木なのだろうか?
まぁ、そんなのも、いい。
とにかく今日は、木々が愛おしくて・・・
同時に、山々が愛おしい・・・・そんな日だった♡
拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡