黄色い実を見つけたら

緑の常緑樹に黄色い実がなっている。と思って近づくと、
黄色い実だと思っていたのは、
高くまでツルを伸ばした葉っぱが黄葉していたのだ。

黄色い葉だけではない。
緑の中に、赤い葉もあった。

自然は自由なアーチスト。

　黄色い実のような葉っぱの話を書こうと思って、その写真を撮ろうと黄色い葉のあった場所へ行くと、もう黄色い葉は散っていた。緑の葉が広がっているだけ。
　しかたないので、同じような葉をさがして写真を撮った。だから、見出し画像の黄色い実のような葉は、最初に「おおっ」と思った葉ではない。

　自然の美しさはその時だけ。その一瞬に「美」がある。

　人は、その一瞬の美しさを切り取るために絵を描き、写真を生み出し、言葉で歌を創った。