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夏の川柳~肌は出し心は閉じる夏休み

 小中高、ついでに大学生も、今現在3年生の子どもたちは、まともな入学式を経験していない。コロナのせいだ。命令でも何でもなかったが、日本全国同じ。神戸の子どもたちも同じ。そして、コロナ3年目の夏休みがやってきた。

 夏は年々暑くなり、熱中症のニュースが増える。どこもかしこも熱中症が発生する。
 コロナは風邪の菌なのだから、本来は夏には風邪は姿を消すはずなのに、コロナはそうはならなかった。

三年間コロナはかからぬ熱中症ねっちゅうしょう


 マスクをはずしましょうと文科省がアナウンスするけれども、やはり感染は怖い。プールの中でマスクをする人はいないけれども、少しでもマスクをつけていたい人もいる。

コロナでマスクつけてプールサイド



喉元のどもと過ぎれば熱さを忘れる
 あれだけ騒いだのに、外国がマスクをはずすと、日本もはずせと政治家が言う。学者が言うのではなく、政治と経済とでコロナ対策が変わる。あっという間に極端に変わる。
 コロナの続く今だからこそ、コロナの時代のあれこれを記録しなければならない。次のパンデミックに生かすためにも普通の日常を記録したい。その一つの手段が川柳ではないだろうか。


 夏は夕立の季節。激しい雨もあれば、降っているか降っていないかわからない雨もある。半袖の腕にかすかな雨粒を感じたり、広い額や毛のない頭頂に一滴の雨粒を感じることもある。

夕立ゆうだちをすぐに知らせる皮膚ひふ広し



 コロナでまとめようと思っても、そうはいかない。

 自分ではなかなか作品が創れないのに、他人の有名な古川柳を紹介している。古川柳は江戸時代の川柳。


 神戸で川柳といえば、神戸新聞で川柳の選者を長く続けていた時実新子さんだが、亡くなって年数が経っていない人や現役の人の作品は、著作権の問題がからんでくる。教科書の俳句や短歌も同じで、現代の人の作品は解説に載せにくい。
 江戸時代の作品ならいいだろうと、古川柳の作者は名前もわからない一般人がほとんどだから、いくらでも解説できるだろうと、古川柳をずーっと解説してきた。
 一度古川柳も味わってください。



鶴亀杯に参加します。


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