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コロナワクチンを打つか打たないか、難しい選択だったーその②

私は医師として働きながら、コロナワクチンは打たない選択をしました。もちろん同僚の医師から勧められはしましたが、きちんとお話しして、嫌な雰囲気になることなく打たない選択を周りも尊重してくれました。

本ブログでは私の選択の一部始終をお伝えしようと思います。3回に分けて詳細を残しておきます。
今回は2回目です。

前回の内容をご覧になっていない方は、まずはその①の内容からご覧下さい。

2021年12月、再び医療の世界に戻り、再び選択の時期に立つ

11月でプログラミングの学校を卒業して、12月に医療の世界に戻ることになりました。

医療をやる上で、コロナにかかった人をたくさん診察することなると予想していたこと、また診療する病院側からも接種が推奨されるだろうことは予想していましたので、改めて接種するかどうかの選択をすべき時でした。

すでにワクチン接種が開始されて10ヶ月近く経過していましたので、判断する上で様々な情報が出ていました。

少なくとも予想通り多くの方が接種しているにも関わらず、集団免疫がついているとは思えない状況でした。

接種する上で、プラスになる情報としては、感染予防効果もある可能性がいくつかの論文で出始めていた事、また重症化予防効果もあるだろうと考えられていた事です。またコロナ後遺症の予防にも一定貢献する可能性についても示唆されるようなものもありました。

感染予防効果をめぐるアレコレ

しかし、まず感染予防効果についてですが、厚生労働省からのガイドラインにも感染予防効果について、効果がある可能性がいくつかの論文で「示唆されている」と書いてはありましたが、感染予防効果が「ある」とは断言はしていませんでした。

ここで、厚生労働省について付記すべき事があります。

中国から帰国した際に日本の医師国家試験予備試験という難関試験をクリアする必要があり、受験の申請の際に厚労省に直接出向いて書類を提出したり、実際に事務方と直接お話しして厚労省のホームページに書かれている文言について様々な質問を通して見解を照らし合わせたりした経験がありました。その際に、厚労省について、とても強く、ある事を理解しました。

それは、厚労省の役人さんは、かなり言葉に忠実に仕事をしているという事です。厚労省のページに書かれている文言は、日本語としてはやや難解であることが多いのですが、それをその文言通りに解釈する必要があり、それ以上でも以下でもなく、拡大解釈するとこちら側の判断ミスになってしまうということです。厚労省の役人さんは、私見や感情をほとんど挟まず、その文言通りにひたすら仕事をしています。そして、厚労省側に責任が問われないような形で、かなり文章も練られています。

それが厚労省の役人の方とやりとりをした時に感じた強烈な体験として強く印象づけられていました。ですので、感染予防効果が「示唆される」と書いてある事と、感染予防効果が「実際にある」事とは、全くもって異なり、こちら側が感染予防効果があるはずだと思ってしまうと、その時点で厚労省の文言を文字通り受け取っていない事になってしまいます。そこは大きな罠ですし、厚労省側はこちら側がそのように受け取るであろう事を想定または誘導するために?(これは私の体験からの予想ですが。。)そのような文言を使っていると思われました。もちろん感染予防効果がある可能性があることは論文の内容からも事実なのでそう書いてありますが、それは感染予防効果が確実にあるという事とは違うという事を理解する必要があります。

そのようなことから、私はその時点においてもワクチン接種は感染予防効果があるとは結論づけられていないので、考慮はするものの、大きく重視はしませんでした。感染予防効果を示唆した論文を読んでも、批判的吟味すると必ずしも感染予防効果があるとは断言できないと思われたからです。

現実世界で実際起きていることを目の当たりにして怖さを感じない訳にはいかなかった

そして、論文どうこうよりも現実世界で実際起きている事を観察して、冷静に状況を見ると、素直にワクチンを打つ事に何も疑問や恐れを抱かないわけにはいかないと感じました。

まずどう考えてもワクチン接種直後又は数日後に亡くなる人が多すぎです。尋常じゃない数の人が死んでいます。もちろん因果関係不明や評価困難とされることは分かりますが、ワクチン接種と関係なく死亡したとしたら、ワクチン接種直後じゃなくても、同じくらいの割合で突然死が起こるはずですが、ワクチン接種の数日以内にかなり集中的に突然死が多いのが気になりました。

もちろん接種してから時間が経っていれば、ワクチン接種との因果関係を医療側が想定しにくいので、ワクチン接種による死亡の疑いとして報告することは少なくなるため、ワクチン接種直後に突然死の報告数が多くて、徐々に少なくなると解釈することも出来ましたが、これだけ若い人も含めてワクチン接種後の死亡疑いの報告が多いこと自体に普通の感覚として恐れを感じました。

しかも死因として、かなり多くが心血管系での突然死でした。既往歴が全くない若い人も死んでいました。もちろん突然死するには心血管系が多いというのは当たり前かもしれませんが、上記と照らし合わせて、普通の感覚として考えるとワクチンの有害事象である可能性は少なくとも否定は出来ないと考えられました。

さらにワクチンが市場に出回った後から、ワクチン接種による心筋炎のリスクが高まる事が副作用報告に加えられました。

さて、実際打つべきか、打たないべきかーシュミレーションで検証

とは言うものの、実際打つか打たないかは切実な問題であり、自分はどうするのかという事を決める上で、もっと根拠が必要でした。

そこで実際に東京都と厚労省のデータを元に、2021年12月時点、当時30歳代後半の自分が、ワクチンを打った場合と打たなかった場合のシュミレーションを行いました。下記が実際の自分のiPhoneのメモ帳に記載していた計算の痕跡です。そのままコピペしているので、読解困難で、内容も必ずしも正確ではないかもですが。。

東京都人口 1396万人
東京都コロナ感染者数 28.2万 
東京都30歳代人口 1,946,838人

東京都30歳代コロナ感染者数 55,853人
東京都30歳代コロナ感染率 0.02868908

30歳代重症化率 0.09%

東京都30歳代コロナ重症化累積人数 50.2677人

東京都30歳代のコロナ感染し、さらに重症化まで至る確率 0.002582%=10万人に2.6人

ワクチン総接種回数1億1105万回
ワクチン接種後の死亡919件
ワクチン接種による死亡確率
0.000828=100万人に8.3人

コロナ感染で無症状の心筋炎になる確率2.3%

コロナ感染し、さらに心筋炎まで発症する確率0.00065985 つまり1万人に6.6人

ワクチン接種によって心筋炎・心膜炎になる確率0.0005〜0.0006% 1万人に5-6人

東京都の30代の人口1,94万6,838人中
12/4時点での東京都30歳代の累積コロナ感染者数7万5626人
東京都30歳代コロナ感染率 0.03884555

コロナが流行し始めて18ヶ月が経過している
1ヶ月あたりの30代感染者数は75626/18=4201.4444人/1ヶ月感染する。
ワクチンの効果が6ヶ月持続するとして、4201.4444人/1ヶ月×6ヶ月=25208.6667人
30歳代の6ヶ月間での感染率=0.01294852(1.2%)

ディスカッション材料
・前提として、医療のフロントラインで働く医療従事者と一般の人のコロナ感染率は統計学的有意差はない。ワクチン接種以前の状況においても。
https://www.nature.com/articles/s41598-021-87688-9

東京都の30歳代の人口194万6,838人
2020/4/1-2021/3/30までの1年間で東京都30歳代感染者数累計22880人/年。
ワクチンの効果が6ヶ月持続すると考えて、6ヶ月の推計累計感染者数は11440人/6ヶ月(0.58762%)となる。
デルタ株感染力が従来株(アルファ株)の1.3倍とすると
11440×1.3倍=14872人/6ヶ月(0.763905%=1000人に7.6人/6ヶ月)

感染予防の観点で言うと
ファイザーのワクチンの感染予防効果が2回目接種後1ヶ月以内の効果が88%で5ヶ月後に47%に低下する事を踏まえて、大雑把に6ヶ月間での感染予防効果の平均として(88%+47%)/2=67.5%と仮定すると、ワクチン接種した場合の推定累計感染者数は14872×0.325=4833.4人/6ヶ月(0.248269%=1000人に2.5人)

発症予防の観点で言うと
14872人の感染のうち実際に何人発症するかは不明だが、仮に14872人全員が発症したとして計算すると
ワクチンの有効率が95%とするとワクチン接種した場合の発症者数は14872×0.05=743.6人/6ヶ月(0.038195%=1万人に3.8人/6ヶ月)

重症化予防の観点で言うと
ワクチンを接種していない状況で、30歳代重症化率は0.09%であるので、ワクチンを接種しない人が感染して重症化する人数は14872×0.0009=13.3848人/6ヶ月(0.000688%=100万人に6.9人)

ワクチン接種のメリットのまとめ
デルタ株の流行状況で、
【感染予防効果】
・30歳代の1000人中7.6人しか感染しないが、それを1000人中2.5人に減らす。
【発症予防効果】
・上記感染者が全員発症したと過大に仮定すると1000人中7.6人の発症を1万人中3.8人に減らす。
【重症化予防効果】
・100万人中6.9人しか重症化しない確率を0近くにするという効果がある。

ワクチンのリスク
心筋炎関連疾患
・ファイザー製ワクチンによる心筋炎関連疾患の頻度は国内の30歳代で100万人にあたり男性で1.63人、女性で0.96人。
・コロナ感染での心筋炎の発症は国内では100万人に834人(0.0834%)と報告があり、東京都の30歳代のコロナ感染率を踏まえるとコロナ感染をしてさらに心筋炎にまで至る確率は、14872×0.000834/1946838=0.00000637(0.000637%=100万人に6.37人)



死亡
・2021/02/17-2021/11/14までの約9ヶ月(271日)で1,315件/ 163,059,502回接種※ (1回目83,094,685接種、2回目79,964,817接種) 死亡が発生している。100万人あたり15.8人(0.00158%)
・2021/04/01-2021/11/30までの7ヶ月(243日)で全国の30歳代のコロナによる累積死亡数は65人/14,475,000 人(0.000449%=100万人あたり4.49人)
・2021/02/17-2021/11/14までの約9ヶ月(271日)で全国の30歳代のワクチン接種後の累積死亡数23人/15,603,207人(0.000147%=100万人あたり1.47人)
・全国の30歳代のコロナによる死亡発生数=2021/04/01-2021/11/30までの7ヶ月(243日)で全国の30歳代のコロナによる死亡報告数/(全国の30歳代人口×観察期間の243日)=65/(14,475,000 ×243)(0.00000184794%=0.018件/100万人・日)となり、下記の一般人口の死亡の発生数よりもコロナによる死亡発生数の方が圧倒的に低い事になる。それを踏まえると、下記の非ワクチン接種者における死亡率の算出方法に問題がある。死因総計から単純に損傷、中毒およびそのほかの外因の影響を差し引いての算出は非ワクチン接種者における死亡数を過大に評価することになる。

iPhoneのメモ帳に残っていたシュミレーションの痕跡

今自分で見返すと、意味不明なところもあります。。

ただ当時考えたことは自分自身がワクチン接種しないでいると、確かに発症する確率は高くなることは明らかかなと思いましたが、そこまで感染予防効果を重視するほどのインパクトはなく、重症化するリスク自体は減らしますが、そもそも30歳代の重症化は極めて低いと結論づけました。

心筋炎についても、厚労省やメディアで盛んに打ったほうが心筋炎リスクも減らせるという主旨で報道していました。ワクチンを打って心筋炎を発症するリスクより、コロナにかかって心筋炎を発症するリスクの方が高いという主旨でしたが、これは明らかに比較しているものがおかしいと憤りを覚えました。普通に考えるとおかしいと分かるような比較を出している時点で国民を誘導する意図が見え見えでした。後からそのおかしさが指摘されて、問題となっていましたが。

そもそもがワクチンを打たなくてもコロナに感染する確率自体が低いのに、コロナ感染して心筋炎まで発症するとなるともっともっと確率は低くなります。コロナに感染した場合の心筋炎の発症とワクチンそのもので心筋炎を発症する確率を比較する事自体がおかしのです。比較すべきは、ワクチン接種しないで心筋炎になる確率と、ワクチン接種して心筋炎になる確率です。

しかも考慮すべきは、ワクチンは1回だけ打つわけではなく、以降何度も打つことが想定され、その度に心筋炎を初めとした有害事象のリスクを背負うことになります。

そう考えると単純にワクチンを打った方が心筋炎の可能性が低くなるとは言えないと思われました。それなのに厚労省のページなり、報道の仕方は明らかに国民を情報の伝え方を操作し故意に接種に誘導しようという意図を感じ、報道のその姿勢に憤り感じました。

最終的にわたしは総合的に考えて、たとえ医療の最前線で働くとは言え、特に接種することにおける大きなメリットを感じるほどのインパクトがない中、ここまで多くの突然死が報告されており、その他にも長期的なリスクが分かっていない中で、接種する必要はないと判断するに至りました。

次は、その結果どうなった等を書いていきます。

ここまでお読みくださいまして、誠にありがとうございます。

ご興味があれば、つづきの内容もご覧ください。

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