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「ストレスを感じたときに自分にとって大切な価値観を思い出すと、困難な状況に対処しやすくなる」

タイトルは『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル著(大和書房)に書いてあった一文。同じ著者の『スタンフォードの自分を変える教室』もとても面白くてわたしの人生観をがらりと変えるような内容だったのだけど、ストレスを力に変えるの方も面白くて夢中で読んでいる。

読み終わったらレビューするかもしれないけれど、今日は自分の価値観について考えたことをnoteに書いてみたくなったので、それをダラダラと。お前の価値観なんてどうでもいいから本の内容が気になる!教えて!という人はぜひをどうぞ。文庫も出てるし。読んだ方が早いです(笑)

日常のストレスに意味を見出し、自分にとってプラスになる面もあると考えられたら、ストレスは力になる。ざっくりいうとそういう内容なのだけど、自分にとって大切な価値観が何かを自覚していると、意味を見出しやすいらしい。さあ、自分にとって大切な価値観を3つ考えてみよう、と、ずらずら単語が並んでいるリストが現れたので、読むのを止めてしばし考えてみた(この本はミニワークがついているのです)。

すぐに選べたのが「個人的成長」。あとは、チャレンジ、マインドフルネス、幸福、健康、創造性、誠実のキーワードが気になる。自分がどういうときに嫌だと思って、どういうときに嬉しいかを考えてみたら、こんなふうに自分と対話している時間が好きだなと思った。本には載ってない言葉「思考する時間」を2つ目の大切な価値観にした。あとは、人に必要とされたり認めてもらったりつながったりするのは好きだ。だけど、わいわい交流したり群れたりしたいわけじゃなくて、ひとりでいる時間が大事だし、うーん、すごいねって言われたいのかも。本のリストの中で、まさかの「名誉」が3つ目に選ばれる。

個人的成長/思考する時間/名誉

・・・うん、わたしっぽい。見て見て~!って言いたがるし。名誉成分がなかったら、もっとこんなにあれこれせずに静かに暮らしていると思うんだよね…。

次は、1つ選んでなぜ大切なのかを10分間書き出してみるワーク。個人的成長を選んでみた。そして10分書きながら考えてみた。とにかくわたしは、自分が育っていくのが楽しいらしい。「すごい創造をし続けて人の役に立つけど自分は成長しない(自分にとっては簡単なことなので)」と、「あんまり誰の役にも立たないけど自分は成長する」のどちらがいいかと言われたら、1秒の迷いもなく後者を選ぶ(みんなはどっち?)。

思考する時間は、自分の育ち具合を眺めて楽しむ時間だから幸せなわけで、名誉というのは、たぶん、とっておきのコレクションを人に見てもらってほめてもらいたいという欲求だ。

手塩にかけて「自分」を育てて、なかなかいい形になったなと眺めてほくほくして、知り合いに見せて褒められたくなる…。誰の役にも立たない壮大な「自分育て」という趣味。もうちょっと世のため人のために役に立つ人間かと思ってたのに、ドン引き。でも、しっくりくる。あれやこれややって、「本当は何がやりたいの?」とか言われるんだけども、壮大な目的とかないかもしれない。経験という肥料与えて、どんなふうに育つのかを見るの、楽しいんだもの。世のため人のためならもっと効率よく一直線にプロフェッショナルになったほうがいいのにね。

出てきた結論に笑っちゃった。自分のこと好きで、自分のことばっかり考えて、自分勝手に生きている。そう思うと、愉快な気持ちになって、「それでいいよ」と思った。多くの人たちを幸せにするとか、文学の良さを広めるとか言ってたときよりも、今のわたしが好きだ。

あ、タイトル回収しなくては!

自分にとって大切な価値観が何かがわかったら、それを忘れないよう、見えるところに貼っておくといいんだそうで。本の中ではキーホルダーにして学生に持ってもらう実験をしていた。ストレスな状況になったときに、自分の大切な価値観にどう役に立つかを考える。そうするとどうなるか。「自信が強まり、落ち着きが生まれ、誇りや強さを感じます。また、周りの人に対する愛情や思いやりが深まり、絆が強まります。痛みに対して我慢強くなり、自制心が強まり、ストレスの多い経験をしたあとも、あまりくよくよ悩まなくなります。」(『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』引用)のだそうだ。

たった10分間、足を止めて考えるだけで、マインドセットが変わり、この効果は長期的に続いていく。これからは、結局何がやりたいの?って言われたら、「自分育てが趣味なんで」って言おうと思います。結局とか最終的にとかあまり興味なくて、今この過程を楽しんでいるのだと思う。

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