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北海道の女満別空港から遠軽町へ

大阪在住だった友人が結婚して夫婦で北海道の遠軽町(えんがるちょう)に移住して、宿を建てたので、遊びに行ってきました。何のこっちゃわからないでしょ…。わたしも何のこっちゃわからないから、とりあえず行ってみました。

女満別空港から車で1時間ほど。遠軽町の旧白滝地区にある、自家焙煎珈琲とお宿『森の暮らし』。

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どーん。まじかー。可愛すぎる。2階が宿泊スペース。わたしの腰のあたりの本棚にチラリとオレンジの色が見える?『月野さんのギター』のサイン本だよ。

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寝室の窓の外は森。

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友達がそもそもカメラマンだから、良い感じで撮ってもらえるのである。

1階のカフェも超かわいいんだけども、営業時間前に仕事させてもらって、散らかしてる写真しかない。なんでよ。ごめん。

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おいしいチーズケーキと自家焙煎珈琲。隅から隅までこだわり抜いた空間。詳しくは公式インスタを見てね。

森の暮らし

で、摩周湖見て、オホーツク海で鮭釣って、黒曜石で石器作って、層雲峡で紅葉見て温泉入って、オホーツクを遊び倒して帰ってきました。(全部友達の運転)

オホーツク

数年前までは関西に住んでいて、大体同じような生活をしていたはずの友達が、移住して全く違う生活をしているのが不思議で、ちょっと感動的だった。雪に埋もれる北海道で、大規模な農業をしながら、こだわりのコーヒーを淹れ、チーズケーキを焼き、地域の人たちとつながって、旅人を迎え入れる生活をしている。

しばらく会っていない友達に会って、しゃべると、わたしが広がっていく。友達が暮らしている場所を訪れたら、なおさらそんな感じがする。小説家デビューする前からの友達で、デビューできた時はとっても喜んでくれて、小説家なんだよって他の人に自慢してくれるけど、でも、わたしが小説家じゃなくても小説家でも、わたしたちの関係は全然変わらないと思う。それはすごく贅沢な関係だと思う。というか、そういう関係が「友達」なんだけども。

まったく見知らぬ土地でいろんなことを実現している友達を見て、どうしたらそんなことができるのか、まったくわからなかったけど、よくよく話を聞いてみると、努力をするべきところでしっかりしている。

いいな、すごいな、うらやましいなって思う人たちは、成功したところしか見えないけれど、やりたいことがあって、運とタイミングを待って、チャンスが来たら無謀にがむしゃらに飛びついて、振り落とされないように必死でしがみついて、失敗することも多いけど、時には上手くいくこともある。人生って、そんな感じなんだなあということを思ったりした。

わたしのやりたいことって何だろう。ひとまず思いつくのは、わたしを応援してくれる人たち、わたしに優しい人たち、助けてくれる人たちが、みんな、幸せになってほしいということ。書いた小説を読んでもらうことでそれが実現できたら最高だけども、でも、それはたぶん、あんまり期待できなくて(むしろ読んでもらってわたしが幸せになるんだけど)。できることを見つけたらどんどんやっていきたいと思う。

わたしは、小説を書くよりも、他のことをする方が人を喜ばすことができる。それが、今のわたしの実力だということを、今ならひねくれずに、ポジティブに受け止められそうな気がする。

小説を書き続けていたいというのは、わたしのワガママで、わたしがひとりでやりたいことで、みんなが容認してくれている。ときどき手を振って応援をしてくれる人もいる。それでいい。

同じことを何度も何度も言葉を変えてnoteに書いている。他人から見た自分の評価のためでなく、自分の「楽しい」を燃料にして、小説を書いていかないと、きっと続かない。

そういえば、ジムに行くのは「楽しい」が燃料なのかも。別に誰とも競争しない。ストレス解消と健康のためなので、特に目標もない。合計40分くらい、ちょろっと運動するだけだ。運動は好きじゃないけど、自己肯定感が高まるし、サウナや大浴場に入ってさっぱりして帰るのは楽しいし。ひととき、スマホや仕事から離れて考え事ができて、こうしてnoteを書く気分にもなる。

この感覚。

「小説書かないなんて駄目なやつだ、それでも小説家か?」と自分をなじり続けるのではなく、完成した途端に、「今回完成しても次は書けないかもしれない」と自分を虐めるのではなく。本が出ても「売れてないじゃないか」と落ち込むのではなく、「小説書けたね、すごいね、よかったね」と、自分をほめて、自分で喜んで、そうして続けていきたい。

photo: chie sugiyama ※わたしが写っている写真すべて




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