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熱中症って、意外とだった。

外出前に行き方を乗換案内で調べていたら、
一番使う路線が止まっていた時の話。

ものすごく焦ったけど、代わりの行き方をすぐに検索。
すぐに出ても回り道する分ギリギリだったので、
先方へその時点で連絡をしておいた。

こんな時に限って、家族も出払っていて
送ってもらう事もできない。
とにかく急いで支度して、自宅を出た。

最寄り駅に着くと、既に駅にも入れない状況。
駅の周辺は人であふれ、別路線の駅に向かう為の
バス停は長蛇の列。

バスロータリーだけで、2重3重に人が並び、
とうとうはみ出して、周辺のビルの前も人で埋め尽くされていた。

持久力がなく、バスが来るまで待てるか自信はなかったけど
それしか方法がないと、覚悟を決めて並んだ。

その日は、まだ猛暑日まではいかないけど、
真夏日にはなりそうな予想。
熱中症は怖かったけど、少し風もあって、助かる。
そんな気持ちで、バスを待った。

振り替え輸送と案内されているものの、増便があるわけではない。
私が乗りたいバスは、間隔が結構あいていて、
人は増える一方、人がいすぎて、新たに来た人も混乱していた。

それぞれタオルで汗を拭いたり、水を飲んだりしながら
ひたすら待つ。
途中寄りかかったり、座ったり出来る所があったから
何とか持ったものの、それがなければ無理だった。

並び始めてから1時間以上経ち、ようやくバスに。
立ったまま行けるなら1~2本前のバスの乗れたが、
私には難しい。

何とか座って行かれる順番まで待つ必要があって、
考えていた以上の時間、外にいることになった。

何とか座ることが出来、ホッとする。
バスの中は冷房で涼しく、なんてありがたいんだと
心から嬉しくなった。

だけど、自分では気づかない内に熱中症に
なっていたらしい。

暑さもいつもより感じておらず、風もあって
涼しい位に思っていたし、塩入りの飴なども取り、
水も飲んでいた、それなのに。

気がつけばまた私の視界にうつる風景は
怪しい感じになっていた。
今回は極彩色ではないものの、冷たい感じの
汗が出て、妙に白っぽく感じる。

胃のあたりがムカムカするし、頭も痛くなってきた。
「早く降りたい」
その一心だったけど、何とかついて外に出た。

その頃には、もう歩くのもやっとになっていて、
何とか駅前のドラッグストアに入り、経口補水液を買う。
心配だったので複数本を受け取り、駅ビルの中の
休憩出来るイスに座った。

力が出ず、ペットボトルオープナーを使って
何とか蓋をあけて飲んだ。
もう目を開けてることも難しかったので、
飲みながら、持ち歩いているクールタオルで首を冷やした。

しばらくそうしていると、クラクラは少し治まって
立てそうな気がしたので、先方に再度電話。
状況を伝え、相談したところ、このまま自宅に戻れることになった。
迷惑をかけてしまったけど、ありがたくそうさせていただくことに。

経口補水液とクールタオルに助けてもらいながら、
少し落ち着いてから同じバスに乗った。
無理がきかないのは分かっていたけども、
色々調べて、考えて、無理がない経路を考えてのはずだったのにと
かなり落ち込んだ。

何とか帰宅したものの、もう動くことも出来なかった。
家族に事情を話し、夕飯は簡単なものになることを伝える。
電車が止まっていることを伝えた時点で、帰るようにと
言われていたくらいなので、だから言わんこっちゃないって
感じで、ごめんなさいだった。

とりあえず部屋を涼しくし、体を冷やすことに。
血管が体表近くを通っている部分をというのは
元医療従事者の母から聞いていたので、やってみた。
首の両脇、足の付け根、脇の下を優先的に。
そのまま、すぐ飲めるように近くに水分を置き、体を休めた。

ちょっと眠ったら、だいぶ楽になったけど、
夜になっても胃の不調は取れなかった。
気持ちの悪さはあったけど、何とか就寝。
翌朝になっても調子が上がらず、怖いなと思った。

本人はそんなに暑いとか汗かいたとか
喉乾いたって思ってなくてもなるんだな。
そして初めて知ったのが、経口補水液を
美味しいと感じるようだと、あまり良い状態では
ないらしいということ。
駅での私は、まさにとても美味しい!と
感じていたので、良くなかったらしいです。

まだまだ夏は始まったばかり。
本当に気を付けねば。


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