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自分には意外、もしくは普通。

「そう言ってくれるのは、いいなって思いました」

これは、私が参加したオンライン座談会で、
主催者側の方が言ってくれた言葉です。

初めて参加する団体の会で、自己紹介をする時間があったので、
私はいつも通りこう話し始めました。

「私は神経難病のギラン・バレー症候群の当事者で、
   顔面神経麻痺と手の障害が残っています。
   顔面神経麻痺の影響で、表情が乏しく笑顔が難しいのですが
   楽しんでいないわけではないので、ご理解いただけたら嬉しいです」

これは初めて参加する場、もしくは初めての方がいる時に、
時間や話す内容の制限がなければ言う様にしている事です。

私はギラン・バレー症候群になって、顔面神経麻痺になりました。
発症時よりは、食事を摂ったりするのは上手く出来る様になりましたが、
表情は未だ豊かとはいえず、笑顔にもなれません。

対面なら何となく雰囲気等で分かる事も、画面越しでは切り取られて
誤解を招くかもしれないと思い、そういう様にしています。

その事について、自己紹介後に褒めてくれたのです。

正直、私はいつも言っているので、一瞬「えっ?」って思いました。
でもすぐに、心から嬉しく、温かい気持ちになりました。
「分かってくれたんだな。受け入れてくれて嬉しいな」と。

これは、誤解されたり、不必要に不愉快な思いをさせてしまったり
しない様にと始めたことではあるのですが、それを褒めてくれる
そんな人はなかなかいなくて、私のいわば既に当たり前になっていた事を
気付いて褒めてくれたというのが、本当に嬉しかったです。

仕事でもそういう人がいます。
何気なくやっていることに気が付いてくれて
さりげなくお礼を言ってくれたりして。

周りを見る事の出来る素敵な人だと嬉しくなります。
人が当たり前になってしまいがちな事、見過ごしてしまいそうな事に
気が付き、感謝を伝え、褒める。

いい所を探すのが上手な人は素敵ですね。
そして、「ありがとう」を素直に伝えられる人。

そういう人って、皆が忘れている事をさりげなくフォローしたり、
特に何か言うわけでもなく、誰もやらない仕事をやっていたり
頭が下がるというか、心から尊敬できる人が多い気がします。

あゆちゃんからの紹介で参加させてもらったのですが、
彼女の周りには、そんな素敵な人が溢れていると感じています。
繋がりを持てて、心からありがたいことだと感じます。
自分もしっかりしなくては。



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