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薄暗い場所を好む。

ギランバレーになって、光に弱くなりました。

顔面神経麻痺が出たからなのかもしれませんが、
眼球の動きも悪く、視野も狭くなって。

今は部屋の電気が点いていても、ある程度は作業も出来ますし、
パソコンや画面の光にも「うわっ」とはならなくなりましたが、
最初はもう少しでも光があると辛くて。

自律神経が特に傷ついた為に常に暑がっていて、
室温が16℃とかだったのもあって、何ともいえない雰囲気に。

薄暗い、寒い程涼しい個室の病室。
考えただけで、何だか怖い。

看護師さんは気を遣って「ブラインド開けましょうね」と
毎朝声をかけてくれるのですが、ほとんどの日に
申し訳ないですがと説明してお断りしていました。

でも全部閉めてるのも申し訳ないので、
動かしたかな?位の角度開いてもらって。
それでもホッとした顔をされて、ますますごめんなさいって気持ちになりました。

それは歩けるようになったリハビリ病院でも変わらず。
最初は、介護しやすい様に、4人部屋の廊下側のベッド。
少しして窓側のベッドがあいたので、窓際にしてもいいよと
言われたのですが、丁重にお断りしました。

窓側だと廊下側の人の為にも、カーテンを
開けないわけにはいきません。
自分だけなら開けないのですから、廊下側でいいやと。

それは夜も変わらずで、部屋の電気の他に
同室の人が点けるベッドライトで充分で
私はライトは使ってませんでした。

仕切りのカーテンで光がある程度遮られ、
薄暗い感じがちょうど良くて。

高いところにあるのと、指が弱くて
スイッチが押せないのもありましたが、
何と快適な薄暗さ(どうなんだ、これ)。

皆部屋に来る人は、点けられないからと
考えるみたいで(実際その通り)、
「点けてあげる」と言われるのですが、
これまた丁重にお断りしていました。

もちろんお見舞いとかに来てくれたとかなら
ある程度の時間は滞在するので点けます。
薄暗い部屋で小さい声で話すと良からぬ話ぽいし。
まあ、たいした話もしてないけど。

快適だったリハビリ病院で唯一辛かったのは、
運動をするリハビリの時間。

渡り廊下を通って体育館に行くので、歩く距離もそれなりの
リハビリですし、何より体育館や廊下には日が差し込んで明るい!

くらくらするので、半目の状態で歩くのですが、
ゆっくりよろよろ半目で歩く目つきの悪い人。

皆んなよく声かけてくれてましたね•••。
挨拶で気持ちを奮い立たせていた私ですので、
周りの皆様には感謝しかない。

運動もありますが、光との闘いで部屋に戻ると
ぐったりだった気がします。

さて、今の私。

部屋の電気が、明るさを変えられるものになったので、
下げに下げてやっぱり薄暗い。
一番下は寝る時用みたいな暗さなので、その2段階上位で調節しています。
1つ下でも問題ないのですが、家族から「ますます目が悪くなる!」
といわれ、納得。

でも体調によっては頭痛がしたり、眩暈がひどくなるので、
オンラインでも画面オフが多いです。
オンにして、私が快適な部屋が映ると、何かの儀式中?
みたいだろうなと想像できてしまって。

いっそのこと、背景儀式風にしようかなと思いましたが、
疑われたら困るので自粛します。

冬は低体温との闘いはありますが、
光とはうまくやれるんですよね。
夏の日差しと暑さのダブル攻撃は辛い。
友人おすすめのサングラスが必須です。

あとは、最近のクルマのライト。
眩しすぎて、クラッとします。
信号待ちの先頭車とか、ライト切ってくれないかなが切実。
少しの間だしいいのですが、明るさが辛いのも
わかってほしいなとも思うのです。

歩行者には、まさに目に刺さるって感じなんですよね。
身長とかも関係するのかもしれませんが、
体調悪い時は本当に辛い。

で、薄暗い部屋に帰って、ホッとするのです。
ギランバレーになった4年前から変わらず、
私の落ち着く場所は、薄暗いところ。

部屋の中でも、白壁で明るい照明だと、
落ち着かなくて、いつ辛くなるかと不安になります。
だから、銀行やレストランでも同じ気持ちに
なることもあって、悲しい。

たまには日差しを浴びて、日向ぼっこしたいな。
川っぺりでするのが大好きだったんですけどね。
春とか秋でも難しいかもと、ちょっと寂しいです。

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