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日本語教育ニュース:外国人就活生の話

こんにちは。今日もお疲れ様でございます。

今日は下のニュースを見かけたのでnoteに書いてあなたと一緒に考えたいと思っている現在でございます。この記事いいと思った方はいいね!、サポートをお願いいたします!

この記事は溝上 憲文(みぞうえ・のりふみ)という人事ジャーナリストの方が書かれた記事です。まずは記事を見てもよし、noteを見てから記事を見てもよしです。

まずこの記事に記載してあるタイトルと小見出しを記載します。
「実力より"日本人っぽさ"重視」日本企業の外国人就活生への恥ずべき"ガラパゴス面接質問"
■「ここがヘンだよ、日本の就活」外国人留学生の困惑
■ダイバーシティは表向き「日本人的な外国人」を採用
■女性留学生に質問「年齢は? 既婚? 子どもは作る?」
■世界標準とはかけ離れた「ガラパゴス的選考・面接」

私は日本語教育に携わったこともあるため「外国人」「日本語」などのキーワードが書かれているとついつい記事を読んでしまうのですが、今回も思わずクリックしてしまいました。

私がこの記事を読んでわかるなと思ったこと

2番目の小見出しの内容を読んだときに、これだと思いました。間接的にではありますが、本人の優秀さよりも日本語ができないだけで不採用になってしまうケースをよく耳にしていました。

過去に日本語のレッスンを受講して下さった中国の方がいたんですが、その方は中国で外資系企業で会計士をやっていて中国語はもちろん英語もでき、独学で日本語能力試験N1を合格しているという方でした。

日本で働きたいという思いが強くなり、何社か応募したものの日本語が理由で面接で不採用となってしまったため、日本語レッスンに申し込んできたのです。

中国国内で一人で勉強してきたということもあり、不自然な日本語が多かったのも確かです。一方で日本語の表現パターンに触れて来ていないだけで、しばらく日本で生活していればかなり上手くなるんじゃないかなという思いもありました。

この記事のタイトルとも重なりますが、実力はあるのにも関わらず、なぜか自然な日本語じゃないというのが理由で選考から外れてしまったケースの一つです。

いつまでも他国の優秀な人材を認められない

記事からは少し離れますが、関連した話として実際に耳にした話をします。別の中国の方の話にはなりますが、コロナの影響で一定期間の出向をしていた方がいました。その方もとても優秀で会社に入社してから日本語の勉強を始め1年ちょっとで日本語で仕事ができるくらいの日本語を習得し、日本語能力試験N1も合格したそうです。

ある日、出向先の同じグループの年上の方から「中国人の日本語って変だから嫌なんだよね」と、本人がいる目の前で言われたそうです。完全に下に見ていますよね。その人は日本語しかできないそうですが、好き嫌いは仕事とは関係ないし、なんだかモヤモヤしてしまいますよね。。。それだけで仕事の生産性下がっちゃうんだけど(笑)

中国だけではありません。優秀な人は韓国、台湾、タイ、ベトナム、インドネシアをはじめアジアだけでも多くいるのに、情報が30年も40年も50年も昔のままで、なぜか認められない人が一定数いる気がします。一方で欧米の人にはなぜかYESマンに(笑)

外国人を採用するための人事的素地がまだまだ日本にはないかもしれない

これに関しては日本人が悪いとか駄目だとかではなく、経験が少ないということにあると思います。日本語教育に携わったから、偉そうに言うわけではなく、外国人と接する機会が多ければ多いほど、「この人は優秀だし、日本語も上手くなるだろう」といった感覚が出来てくるはずです。

国が技能実習生制度をやっているから実習生を使ってみようとか、留学生だからアルバイトで使ってみようとか、なんとなく管理団体や日本語学校に依存して外国人就労者をしっかり見つめようとしない傾向にあるのではないかと疑っています。

今後は外国人就労者を自社で育成しようという姿勢で外国人採用に取り組み、日本人サイドが外国人就労者に歩み寄ることでこの記事のようなことは防げるのではないかと思います。

(そこで活躍する人事部社員兼日本語教師が増えることも期待しています。)

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