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私の好きな江戸ことば

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名著『江戸語の辞典』から、江戸時代の人々の息づかいが感じられる言葉をピックアップ。ほぼ1日1語のペースで紹介していきます。
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#ネトウヨ

江戸の「息づかい」を感じてみませんか

14年も前になりますが、江戸時代に使われたことばを学ぼうと、講談社学術文庫『江戸語の辞典』(前田勇編、1979年)を読破することにしました。 文庫本なのに、1067ページもある分厚さ。約3万語が収録されている、すごい本なのです。 用例を読むと、その時代に生きた人の息吹が感じられました。そこで、一行も飛ばさずに読む、と決めて、持ち歩いていました。 一度目は、4か月半かかりました。 読み終わったのに、頭の中には何も残っていない。そこでもう一度、今度は赤いボールペンで線を引きな

金左衛門と改名しました(noteで)

やってきた外国人が、口をそろえて驚きを隠せない国。 「不機嫌でむっつりした人には、ひとつとて出会わなかった」 「店頭や店内で、はだかのキューピッドが、これまた裸に近い頑丈そうな父親の胸にだかれているのを見かけるが、これはごくありふれた光景である」 それは、幕末の日本です。 「世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない」 「いい大人たちが、小さな子供に交じって、凧を揚げたり独楽を廻したり羽をついたりするのは、まことに異様な光景」