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ワクワクとゾクゾクで胸がいっぱいになった結果、新卒から8年働いたDeNAを退職し、創業2年目のカウシェに入社した話

こんにちは。シェア買いアプリ「カウシェ」を運営する株式会社カウシェに一人目人事としてジョインをした上林(社内では@kanbaと呼ばれています)です。

新卒入社したDeNAで約8年間働き、2022年1月に人生で初めての転職をしました。

ホームページ: https://kauche.com
App Store: https://apps.apple.com/jp/app/id1527218749

この記事では、前半は、新卒で入社したDeNAへの感謝とそこでの仕事について、後半は、8年後になぜ創業2年目のスタートアップであるカウシェへのジョインを決めたのか、自分の価値観と何が合ったのかなどについて書いていきたいと思います。



学生時代の私:仲間と一緒になって何かを目指す熱量に突き動かされてきた

私は、小学校から10年間野球をしてきました。横浜の中高一貫校に進み、中学ではキャプテン、高校では背番号1。弱小校ながら甲子園を夢見て毎日グラウンドを駆け回っていました。

振り返ると懐かしいと思う青春の思い出ですが、この時ほど人生で涙し、夢中になって、歯を食いしばった経験はないです。

早起きして学校に行き走り込み、昼休み・放課後はチーム練習、帰宅したらまた走りに行って、最後はバッティングセンターに行った後にその日の振り返りをするという生活。何が自分を動かしたんだろうと振り返ると、仲間と目標を持って歩む一体感と、チームの一因としての責任感でした。

また、大学に進学後はテニスサークルで、カナダに留学した際にはボランティア団体で、それぞれ中心になって、野球で学んだ「仲間と一緒になって何かを目指す熱量」を大切にしながら生きてきました。


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(実家で暮らす母に学生時代の野球している写真が欲しいとお願いしたら、綺麗に整った1ページが送られてきました。母の愛に感謝!)



DeNA前半:未知の領域に飛び込みたい

「熱量が好き」以外にも、私は、未知の領域に飛び込むことも大好きです。

好奇心は強い方で、新しい趣味、はじめましての人、行ったことない場所にも、身体が自然と動きます。

また、当時は怖いもの知らずというか、自分の力量知らずというか。勢いだけで行動していたので、それほど大きな不安を感じずに新しいものに飛び込んでいました。

大学卒業後、DeNAに新卒で入社しました。当時の同期は、学生起業や長期インターンの経験、大学院での研究など、本当にすごいメンバーが集まった会社だなぁと圧倒されたことを覚えています。

ちなみに、新卒でDeNAを選んだ理由は、当時強くやりたいことがあったわけではなかったのですが、漠然と「将来心の底からやりたい!と思うことができた時に、それを推進できる人になりたい」という理由から、

「さまざまな人がいて、事業をやっていて、自分の視野を広げられそう」「働く人たちがとても優秀で、成長機会も多く、自分もこのように成長できそう」

というDeNAの環境に魅力を感じ、入社を決めました。

ただ、根底にある思いは、後にカウシェに入社した理由と同じであるような気がします。選考の過程で、ワクワクが高まり、優秀な人たちの中で自分がやっていけるのかというゾクゾクを感じ、ITやビジネスという学生時代の経験もなく、当時周囲の友人との会話からも想像をしていなかった業界に飛び込んでみたくなったことです。

そして、DeNAの掲げていた「Delight & Impact the World」を中の人として実現したいと思ったことでした。

(何かのご縁か、カウシェは、DeNAのベンチャーキャピタルであるデライト・ベンチャーズさんから出資いただき、カウシェを通じても、「Delight & Impact the World」を実現したいという思いを持ちながら、DeNAにお返ししたいと思います!)

入社してからは、DeNAショッピングというサービスを展開する部署への配属をきっかけに、4年間EC事業に従事しました。

その間、マネージャーを経験させてもらったり、KDDIへの事業譲渡という組織の変わり目も経て、事業が伸び悩む部分も成長する部分も経験させていただきました。

幸運にも、さまざまな経験を通して、新しい未知の経験にワクワクを感じるDeNA前半戦でした。



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(事業譲渡後、DeNAショッピングからwowma!と名前を変えて再出発した時の写真。)



DeNA後半:憧れの横浜DeNAベイスターズで、自分に向き合い自己認識力を高める

DeNA生活後半戦は、プロ野球チームである横浜DeNAベイスターズでの仕事でした。

小さい頃から憧れたプロ野球。しかも青春時代を過ごした横浜で。HRとして、チームの組織開発がミッションでした。

2月は丸一ヶ月春季キャンプへ。シーズン中もチームに帯同し、北は札幌、南は沖縄まで行き来し、どっぷりとプロスポーツの世界に浸かりました。スポーツ組織の村社会的な独特な環境と、今まで所属してきた組織との違いに、試行錯誤の毎日でした。

横浜DeNAベイスターズでの経験は、人と組織に向き合う基礎になるものとなりました。(職場の皆様と、外部からアドバイスをいただく方々には感謝しても仕切れないほどの学びをいただきました。)

脳科学や生物学など様々な観点から、人とは?組織とは?を知識として深めました。

そして、深めたことを実践し(毎週とことん1on1してもらっていました)、人と向き合うよりもまずは自分と向き合い、自分の内の声に正直になりました。

自分の内の声に耳を傾けたら、自然と人に意識が向きました。

この経験が、自己認識力を高めてくれました。


一般に、自己評価と他者評価には、20%くらいギャップがあるそうです。自己認識力を上げることは、このギャップを埋めること、ギャップに気づくことに近づきます。100%一致することはないと思いますが、足りないものを自覚させ、強みを発揮できる土壌を作ってくれます。

怖いもの知らずで、自分の力量知らずの自信をもとにした私の行動は、自己認識力が高まることで、最初は自信を無くして、行動に躊躇を生んでしまっていました。

一方で深めば深めるほど、自己のポジティブな感情もネガティブな感情も、良いところも悪いところもそれを自分らしさだと肯定することで、今の自分と正面から向き合えました。これが自己認識力の次のステップなのかと思います。(さまざまな定義ありますが、他の言い方では、自己肯定感といったり、自己受容感といったりしています。)

自信をなくすと、新しいチャレンジに不安を感じ、一歩踏み出しづらくなるのですが、自分と正面から向き合い自分を知ることは、不安に踏み出す勇気となりました。


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(球団公式Twitterの右下にいたよ!というメモを知人からもらっていたのでそちらから拝借。)



カウシェでの副業開始:未経験で不安を感じるのと同時に味わう組織の安心感

横浜DeNAベイスターズでの業務と並行して、カウシェの創業期から副業を開始しました。はじめの一年間はMDチームにて商品獲得と商品企画を、その後HRに異動し人事企画の業務を行い、正社員の選考を受け、カウシェに入社しました。カウシェとの初めての関わりから正社員として入社するまで、トータルすると実に、558日かかりました。

(ちなみに、副業から正社員転換も選考があります。私のときは課題選考を受けたのですが、かなり格闘したので、いつかこのことについてもnoteに書ければと思います。課題選考のバディとして壁打ち相手になってくれたCEOの門奈さんには感謝です。)


社員としてのジョインに至る中で(実は今でもそうですが。笑)、カウシェの組織の未来を考えることは、不安だらけでした。

相談できるHRの上司がいるわけでもない、HRの中で知らない領域がたくさんあり、社外の人からの学びは常に新鮮で、取り組むトピックの解像度を上げるとまた知らない世界が広がる。まさに無知の知が無限に広がってる感覚で、頑張ってアウトプットを出したあと、そのアウトプットがそのまま責任として自分に返ってくる環境は、やればやるほど不安が広がります。

しかしながら、そんな環境でも踏み出そうと勇気が持てた理由は、周りのみんなが作ってくれた安心安全な環境です。

失敗してもいいじゃないか、まずはやってみないとわからない、みんな不安な中でも支え合い、カバーし合う、そういうカルチャーがカウシェには創業期からありました。これはカウシェのVALUEとして実際に大事にされているもので以下の3つから成り立ちます。

「Try First」「For Team」「Enjoy Working」

これらは全て相互関係になっていると私は解釈しています。自分に対するものか、仲間に対するものか、踏み出す勇気なのか、存在を認める愛なのか。

「Try First」は、自分の不安に打ち勝つ自分への勇気と、失敗しても大丈夫だよという仲間による愛から構成されていると思います。前者は「Enjoy Working」と言えるし、後者は「For Team」と言えるかと思います。

カウシェのこのカルチャーが、カウシェで組織と事業に向き合う中で感じる不安を乗り越える存在になり、一人目人事としてのチャレンジを後押ししてくれました。


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(業務委託メンバーの結婚式にわいわいと動画でメッセージを送っています)


​​558日後、カウシェの正社員へ

このnoteを書くにあたり、カウシェへの入社理由を改めて振り返ったのですが、シンプルにこれだ!という理由は、

「カウシェの組織の未来と本気で向き合ったら、ワクワクとゾクゾクで胸がいっぱいになった」

です。

もちろん「人や組織への興味が強かった」「スタートアップの変化スピードに魅力を感じた」「ゼロから組織を作るワクワクを感じた」「副業をしていたのでカウシェのカルチャーは知っているし好き」という気持ちはあり、実際転職するにあたり、そのような内容を周囲にそれらしく話していました

ただ、いざ記事を書こうとすると、自分じゃない誰かの志望動機なんじゃないか?と気がして。本音は何なのか?と。暮らしの拠点である鎌倉の焼肉屋で芋焼酎片手に知人と話した中でしっくりきたのは、「とにかくワクワクとゾクゾクしたから!」でした。

子供っぽいですが、この感情は、自分の内から自分の言葉だなあと感じます。



改めて「カウシェ」について

note を読んでくださった方の中で、カウシェを知らないという人のために改めて説明すると、お友だちやご家族と「一緒に同じ商品を購入する」(以下、シェア買い)ことで、楽しくお得に商品をゲットできるショッピングアプリ「カウシェ」を運営する会社に、私は入社しました。

普段一緒に買い物に行けない友人や家族と、一緒にオンラインでシェア買いをすることで、新しい買い物体験をつくっています。

カウシェのビジネスの面白さは、お得なECはあくまで入口やきっかけであり、その先にあるソーシャルECへのチャレンジだと考えています。

買い物は本来楽しいもので、そこには人と人のコミュニケーションが介在しています。新卒から4年間EC事業で様々なトライをし、その後4年間スポーツの世界に身を投じたのち、改めてECを見渡したいま、まだ日本には「楽しい買い物体験」が感じられるサービスはないと思いました。

カウシェは「買い物」という行動と、口コミや話題、達成感や満足感という感情やコミュニケーションが介在するECとして、カウシェ独自の魅力を持ち合わせています。

また、HRとして入社した理由でもありますが、カウシェの組織は事業に負けないくらい面白いです。他に類を見ないようなハイブリットな組織体制となっており、新しい働き方を本気で実現しようとしています。

カウシェはまだ創業二年目で、フルタイム14人、インターン6人、業務委託40人という小さな組織ですが、地方や海外に生活の拠点を置くフルリモートのメンバー、自分で会社を持ちながらも業務委託として関わるメンバー、本業でサービスをリードしながらもカウシェにおいてもメンバーをリードする副業メンバーなどがいます。

メンバーについてはこちらのページでも紹介しています。

個人の志向に合わせた多様な働き方のメンバーが、パフォーマンスを最大限発揮するためには、例えば、どのような権限移譲がいいのか、情報共有がいいのか、コミュニケーション方法は?など、組織カルチャーづくりにおいても、新しいチャレンジを続けています。

これからやりたいことは、たくさんあります。

例えば、以下のテーマです。

・オンライン×オフライン、フルタイム×パートタイム(複業やインターン)というハイブリット組織のパフォーマンスを最大限発揮して、カウシェの成長を加速させる

・買い物は本来「楽しさ」を持ったものであるはず。オンラインで「楽しさ」を実現すべく、ソーシャルECへのチャレンジをする

こうしたテーマのもと、

・同期的なコミュニケーション、非同期の情報とどう向き合うか

・個々人の多様な働き方を実現しながら、働きやすさの実現と会社の事業価値向上をどう相関させるか

・お得さをきっかけに、買い物体験におけるコミュニケーションの創出はどんな体験ができるといいのか

など、よく考えています。

カウシェは現在創業2年目、私自身もスタートアップとしての経験も人事としての経験もまだまだですが、「世界一楽しいショッピング体験をつくる」というビジョンを達成すべく、これからも邁進していければと思います。


最後にですが、カウシェは絶賛(たぶんこれからもずっと)、素敵な方との出会いをお待ちしていますので、ご興味ある方はお気軽にお声がけください!!




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