見出し画像

あしらの俳句甲子園2024 その6 チームホッカイドー!

 一回戦、蝦夷のきのこは対戦をお気らく女子会とする。

 悪者の見事斬られる湯ざめかな(蝦夷のきのこ)

 なるきのこさんの銭湯の脱衣所の俳句に対して、

 湯ざめして甘皮かたく戻りけり(お気らく女子会)

 きのこさんは男性だ。甘皮は爪に被さった薄い皮の部分。ネイルを知らなければちょっと理解が難しいかも。本当はきのこさんにネイルの事だよーと言いたかったと花河童さん。きのこさんが頑張って応戦してました。湯ざめと甘皮の繋がりがよくわからなかったので読み取り不足のようであった。男子なので仕方ない!湯ざめできのこさんは先鋒戦を落としてしまう。体の反応である湯ざめ、それを甘皮に見出した女子の細やかな観察の勝利である。

 蝦夷のきのこ、危機一髪!

 湯ざめしてかはりばんこに与ふ乳(お気らく女子会)

 いい人を辞めてやろうと湯ざめする(蝦夷のきのこ)

 これは中堅は私の提出句なのだが、大変な職場を後に旅立ってきた後悔も込めて詠んだ句であるが伝わりづらいかもしれない。

 相手の句に対し、きのこ氏が湯ざめ→かわりばんこに乳を与える、順番が逆ではないかという指摘をしていた。
 口語調であることを指摘されたが大きな大会で目を引くには他者がやってない事をやらねば目立たない。普通にやっては勝てないからと言う側面からも口語で勝負したのである。

 この旗は私に二本頂いた。
 リアリティに力があったからだそうである。

 湯ざめして鏡に知らぬ自分の目(お気楽女子会)

 裏路地のかごめかごめと(い)ふ湯ざめ(蝦夷のきのこ)

 自分の目と限定した意図を教えて下さいとか鏡とした意味を知りたいとか食い下がる蝦夷のきのこチーム。職場では日々演じている目の疲労を詠んだと反論したお気らく女子会。

 攻守入れ替わり、責められる番である。

 ノスタルジックな景に対して質問が飛ぶ。
 湯ざめしても遊んでいる子供たちの景、または幼い頃から遥かに経ってしまった大人の自分を表現しているとした花河童さんの反論。

 何とか蝦夷のきのこの旗、白二本があがり勝利する。
 かごめかごめに「い」を勝手に足して詠んだと岸本先生、ありがとうございます。変速的な不思議なかごめかごめの破綻しそうなものを無事に着陸させた所が評価されました。

 敗退が決まって泣きながら「前に一緒に句会を共にした方が頑張れと励ましてくれました」そうお気らく女子会なんてチーム名でしたが本当に本気に真剣な応戦でした。ディベートひるみました。ありがとうございました。

 準決勝進出を決めてしまって、司会のやのちゃん(一句一遊のディレクターです)が私にコメントを求めてきた。

 正直に「午後は道後温泉に行こうとしていたので予定が狂った」なんてちょっとヒールを演じてみたかったのですが、大丈夫だったでしょうか?

遠目から蝦夷のきのこチーム






この記事が参加している募集

私の遠征話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?