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あしらの俳句甲子園2024 その1 旅立つ言い訳なんだ。

色々言い訳から始めてしまうの悪い癖だ。
自分の行動を正当化したい。
心を守りたいと言う防御反応であると思われる。
いつだって私は負ける側になる。
いや、良くなろうとしているが失敗して良くわからなくなる。
私は自己中の塊の一人に過ぎぬ。

2023年秋頃 あしらの俳句甲子園に行きたいと言っていたくららさんが帯状疱疹で大変な体調であり「行かなきゃ迷惑がかかるから」と杖をつきながら頑張っているのよと聞かされる。
毎週十句出しの夏雲システムで行われる俳句結社の「雪蛍」ネット句会の俳句や雑談では体調が悪そうなくららさんのため息聞こえそうな言葉が散乱している。
 遊びなんかで重い体を引きずってまで行くものではないと言った所で考えを変えるには一手足りない。「じゃあ、もし行けなさそうなら代わりに行っても良いけど?」そんな表明をした。
 車椅子を押してまで行くと花河童(ここでは出場した名前で記して行く)が言ってはいたが同行者や現地で会う人々に更なる負担を増やすなんてメインがその人の為の旅なら兎も角、「あしらの俳句甲子園」に出場する為ともなるとちょっと無理かなと考え、私が行くと言えば諦めてくれるかな?と考えた。やっぱり、行きたいと粘るかしらと思ったらあっさり、「あおちゃん、行ってきて」と返事が返ってきた。
 あれれ?飛行機のチケットを取らなきゃならないし、職場の有休申請をしなければならない。
 飛行機、8万円➕ホテル代3万円。庶民には決して安くないお金である。
 うわーと感じながらも支払えば後は楽しむしかないのである。
 若い頃は旅好きだったのに、今はすっかり老後の事を考え、安い食材を探したり、自動車を遂に手放したりしていた(視力があまりにも運転するには無理になってきた事もある)。
 老後に必要な三千万円なんて無理ゲーを強いられながら生きていく身には贅沢な旅行だ。
 俳句の世界は最初は歳時記を手に入れて、一人適当に詠むならば無料の趣味とも言えるが、それなりにずっぷりハマって勉強しながら俳句結社に所属して句会に参加し、その後の飲み会などに参加するとそれなりのお金がかかる世界だ。
 結果、お金持ちの趣味なんだなーなんて思っていたりもする。

 飛行機とホテル代を支払ったが、私は句会ライブはいつもかすりもしないし、予選なんか突破出来そうもなく、北海道の本命のチーム雪うさぎが予選を突破したら本戦の戦いぶりをブログの記事を書く為に取材をすれば良いし、愛媛の街は市電が素敵で大好きだし、予選敗退したら道後温泉へ行って町を散策したいなんて思っていながら、職場には、
「俳句の大会に代理で行く事になったので休みください」と堂々と言っているので、兎に角何か楽しめるだろうと1月6日の飛行機に乗り込んでしまったのでありました。

 こんな風に書くのも自分の実力が嫌と言う程分かっているからで、俳句ポストも中級に出して月曜日(なんとか世の中に出してもらえるクラス)で下っ端であり、雪蛍ネット句会も下位を彷徨っているし、まあ予選突破なんて無理でしょうと思い込んでいた。会場には一句一遊で天をとっている人やツバサーニャさん(屍派の北大路翼さん)が参加してましたし。
 日々忙しく過ごしているのでたまに一句一遊や俳句ポストを出すので精一杯。
 開き直っていたのです。
 参加する事に意義がある。
 楽しむぜ、(どう転んでも)。
 楽しくなけりゃ、俳句じゃない!
 エンジョイ松山!と目標を胸に秘め、乗り換えの羽田空港で崎陽軒の焼売弁当を美味しく頂き、その後やってきた五十嵐秀彦先生にもおすすめしたのでありました。

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