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コーヒーの木の家族を増やそう!クローン大作戦!挿し木のススメ|金澤屋流お家カフェVol.48

大好きなコーヒーの木。育てていてあまりにも元気に育つコーヒーの木の葉を剪定して、これは、もういらない枝だけど・・・勿体ないなー。

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あまりにも生き生きとキレイなので、とりあえず水につけて飾って見ることに。なんと24時間後にはしなっとなりやはりダメになってしまいました。

土から離れるとあっという間にしなしなになるコーヒーの木。なんとか土に植えてまた元気なコーヒーの木の家族・クローンを増やせないかなーと言うのが、長い長いコーヒーの挿し木研究の始まりです。

なんと言っても「あきらめません」の一言

自分の周りでは聞いた事がない「コーヒーの木の挿し木」にチャレンジして見ました。1年以上に渡る失敗と成功の繰り返し…なんと最近うまく行くコツ!が分かってきました。まだまだ研究段階ではありますが、クローンは作れます!成功の秘訣を整理してみました。

大好きな植物を増やす!難易度が高い人為的手法ですが成功した時の喜びは大きいもの。かなりの達成感です。

コーヒーの木を増やす方法

コーヒーの木を増やす方法は、2つ。コーヒーの木を頑張って育てて結実させ、実を収穫し種子を取り出すこと。

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この場合だと、何年もかかるので大変ですが、実はもう一つ手軽に行う事が出来る手法があります。

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それは、コーヒーの木の枝や茎、葉を切り取って土に挿して発根させて株を増やす方法です。

後者のメリットと言えば!

親株と全く同じクローンを同時に沢山増やせるのです。つまり元気なコーヒーの木を選んで増やせること、にあります。 挿し木、挿し芽などと言われます。

種が出来るまで待つのは・・・(+o+) という事で後者のクローン大作戦に着目しやってみよう!と考えました。

コーヒーの木の挿し木は難易度高し

という事実を知らずに足を踏み入れました。挿し木情報は、全くない状態でトライする事に。(笑)難易度が高いと言うのは、数々の失敗を繰り返したこと、調べても情報がないことで薄々無理かなーと思う日々もありました。それでも、植物が必要とする挿し木の要素を調べては検証を繰り返し何とか成功したのが、研究を始めてから3か月後の出来事でした。

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コーヒーの木のクローン作戦その①水につけてチャレンジ

とりあえず、奇麗な葉を選んでカットし、お花を生けるように水に漬けて見ました。なんと1時間も持たずに葉はふにゃふにゃに。(笑)ですが、日が当たる日中にしおれて夜に元気になったり

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置き場所は、暑い場所よりも涼しい日陰を好むようで元気がない時は、日中のとても暑い時間です。その後1週間位、持ちましたがやはり最終的には、失敗。ちなみに、カットして土に挿したものは、3~4日でダメになっていました。

コーヒーの木クローン作戦その②クリスタルボールでチャレンジ

水の中に生ける。思ったように水が上がらなかったので水と同じような環境を作る「クリスタルボール」「ジェリーボール」と呼ばれる吸水高分子トリマーを使用して見ました。

見た目が涼し気で、カラフルなものも多く販売されています。

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水を含んだボールは、このように最初は大きいですが水分が減っていくと共に、小さくなっていきます。小粒になる前に適度に水を含ませます。粒と粒の間には、空気が入り込み、通気性も良いのです。ですが、やはり結果的には、1週間ほどでダウン。お水の代わりに炭酸水が良い⁉という本当かどうかわからない情報もあり、炭酸水をあげても変わらず。(;^_^A

コーヒーの木クローン作戦その③ハイドロコーンでチャレンジ

クリスタルボールと似たものに、ハイドロコーンがあります。コーヒーの木を水につけても、クリスタルボールにつけても中々水が上がらない。園芸店へ行った際に、観葉植物がこのハイドロコーンにさして水を流しながら育っているのを見て思いつきました。このハイドロコーンならいいのでは!

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ハイドロコーンと呼ばれる小粒の園芸専用発砲煉石です。土特有の臭みがなく、病害虫が発生しにくいのです。衛生的で室内のどこでも植物が楽しめ、そして保湿性が高い事。つまり土と同じような環境でありながら水持ちがよく、奇麗であるというもの。

この実験は、なんとか2週間ほど持ちました。結果的には失敗ですが

なんとただ挿しておくだけなのですが、1週間、2週間とコーヒーの木の寿命が他の環境よりも延びたのです。

カットしたコーヒーの木の寿命が長かったのが「水」でも「クリスタルボール」でもなく「ハイドロコーン」でした。取り合えず、相性が良さそうなのでハイドロコーンで検証を進める事にしました。

コーヒーの木クローン大作戦その④挿し木に成功する葉とは?

取り合えず、若い方が元気そうだからという自分の考えで、新芽の伸びている先端箇所をカットしていましたが、本当にこの部分で良い?と疑問が浮上。もしかして老いた枝ぶりの方が強いかな?太い枝が良い?なんて色々疑問が沸き、ハイドロコーンに様々な箇所のコーヒーの木を挿して見ました。

①2枚の葉。葉と葉の間から新芽が出そうになっています。

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②2枚葉から新芽が伸びています。

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③こんなにふさふさの枝も、ふさふさな枝ごと挿しました。

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結果的に答えを言うと、実はこの中に成功したものがあります!

簡単に答えを言いますと①の部分です。

コーヒーの木クローン大作戦その⑤鍵となるのが発根

検証を始めてから、なんと約4か月が過ぎようとしていました。少し寒くなってきた初秋から寒さも深まる晩秋を超え、なんと気が付けば真冬。

その頃には、コーヒーの木が寒いだろうという事で流しへ移動。とにかく毎日お水をハイドロコーンに流し通すように与えていました。

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ずっとこの状態で、ひたすら毎日変化がないなーとお水を。

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しおれず、枯れず、緑はそのまま。これってコーヒーの木が生きている証拠なんです。後から分かったのですが、老いていくと葉は色が変わり枯れ、最終的には落ちます。でもなぜかそのまま。

水を与えながら、「あれれ?」これはもしかして!

「根っこ???」

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もやしのようなものが見えてます。一つだけではありません。

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カップをくるりと回すとなんと!

四方八方から伸びていたのです。

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プラカップに入れた状態ですのでわかりやすいですね。

ただただひたすら4~5日に一度お水を上げました。ハイドロコーンは、水にひたひたにせず、お水を流すことで吸水するということで、カップの底にいくつか穴をあけ水はけをよくしました。透明なカップですので水分がないなーというのがすぐにわかります。冬場は、夏場よりも乾燥せず湿度が高い状態が保たれていました。これが良かったのかなー。

ごくわずかな2枚葉の枝を選び、土の環境はハイドロコーン。枝の大半をハイドロコーンに鵜ずくめ、水は絶やさずに。根っこが生えた=成長のカギ。

コーヒーの木クローン大作戦その⑥発根から次なるステップは、葉の成長

根っこが伸びたら、期待したいのが葉の成長です。伸びなければ意味がありません。沢山植えて成功したのはたったの2つ。季節は真冬です。

通常の鉢植えに植えたコーヒーの木でも、冬は耐え忍ぶ時期。新芽が出るのは日が出ている時間が長くなる頃。3月ぐらいには少しは、成長が見られるでしょうか。発根したコーヒーの挿木を小さな鉢植えに移して見ました。

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ハイドロコーンから取り出したコーヒーの木。

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根っこがしっかり出ていますね。

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さてさて植えて見ることに。

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挿木とわかりますね。カットした枝が見えますか?この先芽が出るかな!?

3月末に植えた時の写真です。

コーヒーの木のクローン大作戦その⑦挿木成功

春先に植えた挿木のコーヒーの木から新芽が出てきました。季節は初夏。

もう梅雨前の6月中頃。

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両手をあげて、バンザイしているかのような新芽が出てきました。

4枚ほど出ていました。

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なんとまあー「可愛い」☺️

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祝・挿木成功! 検証を始めてから8ヶ月が過ぎた頃でした。

コーヒーの木クローン大作戦その⑧挿木を大きくしよう

挿木から3ヶ月発根、そして2ヶ月で新芽。夏の陽気で新芽の成長も順調に。

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沢山の若葉で青々と生き生き。挿木といわなければ、わかりませんね!たった2ヶ月ほどでこんなに大きくなりました。

その後秋から冬へ

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寒いのでこの時期からは、土の上にバークチップを置いて保温性を高め土の乾燥を防ぎます。

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栄養を与えると葉は、大きくなります。

そして越冬。

今年の春、更に大きな鉢植えに植え替え

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現在は↓

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明らかに葉っぱの数が増えて背が伸びました!

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すっかりコーヒーの木らしく成長しましたよ。

コーヒーの木クローン大作戦その⑨新たなる挿木たち

昨年じっくりと検証して育てたコーヒーの木。今年もチャレンジしようと選んだのが、温かくなる初夏の6月。

大きくなったコーヒーの木を散髪。

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短めにカットしたコーヒーの木を挿木ようの土に植えました。土はたっぷりと水を与え湿らせておきます。挿木の木は、枝のほとんどを土に埋め、葉だけが顔を出す形に仕上げました。

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大きな葉っぱは、半分にカットしました。光合成に必要な葉を残し、コンパクトに。大丈夫かなーという印象ですが

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枯れずに頑張ってます。毎日の水やりで土は常に湿った状態を保っています。

1ヶ月で今回は、新芽が伸び始めました!

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伸びた新芽↓

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この後、わずか2週間で更に成長を続け

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タイミングと環境がぴったりだったかな?葉をカットしたのも良かったようです!過去最速で成長しております。

コーヒーの木を増やそう!クローン大作戦で家族が作れます。

大好きなコーヒーの木や植物で試して見ませんか!(^^)



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