初めてのドリップポット選び|金澤屋流お家カフェVol.24
コーヒーをお家で淹れて飲んでみたい。
そんな時、手始めに欲しくなるのがペーパードリップの器具。コーヒーの粉を濾すドリッパーと落ちてくるコーヒーを入れる容器、サーバーがあれば入れることが出来ます。 ドリップするポットに拘らなければ、最初はやかんでだって淹れることが出来ます。とは言っても淹れようとするとやかんでは、どばどばっとお湯が・・・
そしてやっぱり欲しいなーとなるのが
自分の手にあった「ドリップポット」です。初めてのドリップポット何がいいかな?今日はそのお話。
20年前にさかのぼる初めての揃えた私のペーパードリップ一式
カリタ3つ穴ドリッパー102-D 、カリタ500㏄サーバー、カリタ1,2リットルステンレス製ポットの3点セット。コーヒーミルはなし。とりあえずこの3点ですぐに淹れれる!という事で揃えました。
つまり、カリタっ子でした。この時代は、ドリップと言えばカリタかメリタでした。懐かしいですね。今見たいに沢山のドリッパーが悩むほどなかった記憶があります。(笑)
沢山飲むので、一人分サイズではないものをチョイス。ドリップポットは、使いやすくて感動しましたね。
細口ドリップポットは、必要です!
コーヒーの抽出は、美味しさを求めると淹れ方や注ぎ方の工夫に行きつきます。やかんでドリップでは、繊細な美味しさが出てこないので、やはり美味しいコーヒーが勿体ない…という事に。
細く注ぐ、ゆっくりと注ぐ、静かに注ぐ 味の決め手となる作業を
軽やかにドリップしやすくしてくれる細口ドリップポットは、必要と言えます。その当時は、5000円代で購入できたようなポットも今では、7000円近いのですね。値段も上がっていますが、20年たっても使えております。十分にもとはとれていますし、良いものを見つけて欲しいですね。
ドリップポット選びのコツ「容量の確認」
ドリッパー選び同様、ドリップするポットも少量サイズから大容量注げる大きなポットまでサイズ感は様々です。いつも1~2杯で起きすぎるポットを使用するのも使うのが大変ですし小さなポットで沢山淹れるのは、何度もお湯を足さなければいけない・・・
ここって大切です。容量にあったポットを使う事。一番の売れ筋は1ℓサイズ。3~5杯分淹れるのにちょうどよいサイズで家庭用と言えます。
いつも一人分であるならば、0,5ℓの小さなポットもありますがたまに3杯分ほど入れることもあるならば、1ℓ位を用意しておくことがお勧めです。
↑お店で使用中の一番小さなポットです。タカヒロ0,5ℓサイズ。抽出に慣れていない頃に注ぎの練習をするのによく使いました。とても軽くて点滴もしやすいサイズで今でもネルドリップにも使っています。
ドリップポット選びのコツ「材質の確認」
1. ホーロー製(価格は3000円~)
ホーロー製品は水質をかえず、沸いた湯が安定します。熱くなりやすく、冷めやすい。蓋を開けたまま使用するとかなり温度が下がるので、注意です。使い込む事に塗装が剥げることもあります。
2.ステンレス製(価格は5000円~)
熱伝導がよく、こちらもドリップが安定し、様々なメーカー各社から販売されています。同じステンレス製でも厚みなどが違いお湯の温度の安定感にも差が出ます。直接火にかけなければ、きれいな状態で半永久的に使う事が出来ます。
3.銅製(価格は8000円~)
この中では、一番熱伝導製が高いかと思われます。価格も高価なものが多く見た目のアンティーク製も人気の一つです。使い込む事に銅製ならではの色味の変化も楽しめるという特徴があります。ステンレス同様人気です。
ドリップポット選びのコツ「IH対応か否か」
最近のご家庭では、オール電化という事も多いことと思います。ガス火対応かIH対応か?は確認しておくと良いですね。IH対応のものは、やはり温度を温めやすく便利です。直接お湯を火にかけないという場合でも少し冷めちゃった際にIHにかけれるとすぐに温める事ができますのでやはり良いですね。
↑人気のタカヒロシリーズは、IH対応です。
ドリップポット選びのコツ「注ぎ口」
細口ドリップポットと称する商品は、沢山ありますがやはり人気のポットには理由があります。できれば使用している動画や実際に淹れている方の意見を聞いたり、喫茶店のマスターのお話や使用しているポットを参考にするとよいと思います。注ぎやすいものは、注ぎ口部分に仕掛けがあります。
細口でありながら、注ぐと真っすぐに落ちずに向こう側に飛んでしまうことがあったり、湯切れが悪く垂れてしまう事もあります。見た目にはわかりにくいのが難点。
店員さんに聞いてみる!のがお勧め。
当店では、使用しているポットのみを販売していますので実際にお客様に注ぎを見せることが出来ます。見て納得して買われる方が多いですよ。
ドリップポット選びのコツ「持ち手が熱くなる?」
ドリップしていると段々持ち手が熱くなった…低温やけどすることもあります。タカヒロポットも実は、ずーっとお湯をいれて使っていると持ち手が熱くなってきます。
ゆえに、お店にあるものは全て加工しました。おすすめは皮です。自分で巻き巻きしましたがどこにもない自分のポットが完成です。蓋部分も厚くなっていますので蓋をしてドリップする方は、蓋部分にも触る所に加工を。
なかなか全てを兼ね備えるドリップポットは見つけがたいですが工夫して使うと愛着も沸いて使うのが楽しくなります。
最後に一言まとめ
高かったがいいお買い物をしたと言えるのがステンレス製のポットです。美味しくドリップする観点に置いても使い心地がよくお勧めしております。
ホーロー、ステンレス、銅製の検証をして見ましたが、抽出時のお湯の温度変化は出てくるコーヒーの味わいに影響します。下がりすぎては抽出不足になってしまいます。それでもどれくらい差があるのかなーと思いませんか!
↓お店にあるポットで検証してみました。
検証) 沸騰後から、時間経過事の温度変化
18℃の室温、湯量800cc使用、電子温度計で計測しました。
※ポットの蓋は外して比較
<TAKAHIRO ステンレス製ポット> 差7℃
30秒 98,7℃ 1分 96,8℃ 1分半 95,5℃ 2分 94,2℃ 2分半 93,1℃ 3分 91,7℃
<ランブルホーロー製ポット> 差13℃ 30秒 98,5℃ 1分 94,6℃ 1分半 91,8℃ 2分 89,8℃ 2分半 88,2℃ 3分 86,5℃
<カリタ 銅製ポット>差6.8℃ 30秒 98,9℃ 1分 96,9℃ 1分半 95,7℃ 2分 94,6℃ 2分半 93,5℃ 3分 92,1℃
<ユキワステンレス製ポットーM-5>差5,5℃ 30秒 98℃ 1分 96,2℃ 1分半 95,8℃ 2分 94,3℃ 2分半93,5℃ 3分 92,5℃
という結果になりました。
ホーローはやはり冷めやすいですね‥淹れ比べすると★かなり味の違いでます。蓋をする事で温度下がりにくくなります。同じステンレス製でもユキワとカリタでは差が出ましたね。ユキワポット、見た目の高級感や重厚感は勿論温度の安定感は、さすがですね。参考までに。
ユキワポット只今人気殺到中にて品薄。